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王女サヤカの思い(幸せな星)  作者: 藤村 次郎
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第30話 今日は、魔女の家の別荘に来ました

 ジジに聞くと、各国の都には魔女の別邸があり、そこには魔女の家経由で瞬時に行けるそうです。

今日は、お城を出て広場に向かいます。そこから神殿通りを、少し東に行ったところにある屋敷を目指します。プラタナスの館、魔女の別宅です。門の両脇には大きなプラタナスが植わっており、小さな双子の鈴がたくさん顔を見せています。


「こんにちはー」っと、門を入ったところで、声をかけ・・・・・。

なんて、王女がやっちゃあだめです。


 侍女が、先に立って門の前で、呼び鈴を鳴らしました。

直ぐに大きな両開きのドアが開いて、両脇からメイド風の女性が並んでいます。

黒いスーツを着た執事風の人が、一歩前に出てきました。

「お帰りなさいませ。サヤカ様 どうぞお入りください」


 ジジと、後ろから袖を引っ張るアンズちゃんを引き連れて、歩を進めます。

メイドさんたちが一斉に、頭を下げながら、

「お帰りなさいませ。サヤカ様 アンズ様 ジジちゃん」


 大きな、ホールから応接室に通されました。まあ、じろじろ見るのも不躾なので、真っすぐ歩いて、執事のツノダの案内で、ソファに座りました。


 魔女の別宅は、魔女の関係者が各地の視察などで滞在する施設で、サナエさんや魔女隊の人たちも利用しているそうです。魔女の利用は、第4代目魔女のカレン様から400年ぶりらしい。そして、ツノダもメイドもホムンクルスで、魔女の家の人たちと10年ごとに入れ替わっているとのことです。


 感心して聞いていると、泊まりますかと聞かれたが、お城の部屋があるし、侍女のアカネに外泊を伝えていないので、今日は遠慮しました。


「サヤカ様。第4代目魔女にお就きになられたのを祝って、来月の10日に祝賀会を開きたいと存じますが、如何でしょうか?」

(うん?。来月の10日って、ひょっとしたら20歳の誕生日! 偶然でしょう。でも嬉しい)


「嬉しいです。学友とか知人も寄せてもらっていいですか?」

「もちろん。歓迎いたします」


 ということで、学友のアラン、カトリーヌ、ドラコちゃん、ジェシカ、トモエ、マキくんとお父様とお母さま、そして、アカネとメグミを誘った。もっと誘いたかったけれど、王様が同席するので、このぐらいにしました。


当日は、サナエさんたちも来てくれて、賑やかに祝賀会が開かれました。

(うれしかった)



 リリーの花屋に魔法掲示板を設けました。

第4代目魔女に就任しましたので、掲示板の肩書は『4代目魔女お勧め』と表示しました。もちろん責任が付いてきます。皆を豊かにする一つの手段です。


 1、薪に火を着ける魔法の言葉は? 『種火をつけよ ほやほや』

 2、釜土火に風を送る魔法の言葉は? 『ふいごよ ぼう ぼう』

 3、コップに水を出すに魔法の言葉は? 『水よこい じょろ じょろ』

 4、灯りを灯す魔法の言葉は? 『灯りよ こう こう』

 5、ちょっと涼しい風を呼ぶ魔法の言葉は? 『風よ吹け ふいふい』

 6、重い物を動かす魔法の言葉は? 『すべーりすべーりスベスベ』

 7、種の芽出しを良くする魔法の言葉は? 『根を出せ、芽を出せ、ニュルリンパ』

 8、花もちがよくなる魔法の言葉は? 『はなよはなよ ふれーさふれーさ』


 今は、これだけです。

これからも追加してゆきます。

特殊なものや魔女しか唱えられない魔法は、ここには掲載されません。例えば雨乞いの魔法などは別物です。


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