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王女サヤカの思い(幸せな星)  作者: 藤村 次郎
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第12話 西の離れの”おゆきさん”


 それから、西の離れに”おゆきさん”という狐種の女の人がいます。

お妾さんではなく、我が家の守護神らしいです。あ・失礼なことを言いました。ごめんなさい。

私が6歳になったとき、家中でお祝いの席か設けられ、その時なぜか、おゆきさんは私の横に座られました。

真っ白な長い髪と、赤い目が際立っているものの、優しそうな感じでした。

いろいろ話をしたのですが、あまり覚えていません。


あれから2年。

なぜか、なかなか来られなかった、西の離れにやってきました。


 おゆきさんは、縁側でお茶を飲んでいました。

「あ・、ようこそ。 サヤカちゃんだね。」と鈴を鳴らすようにころころと笑ったのです。

「突然、やってきてすみません。」と頭を下げました。


「子供に遠慮はいらないよ。 ん!そうではないか?」と小首を傾げました。

「そうなんです。異世界から転生してきて、そのままだと18歳になります。」

「おや、おや。 それはそれは。 うーーん 子供の身体はどう?」

「そうですね。子供に戻ったようで、楽しいです」

「おや。それはよかった。」


お茶とお菓子を、いただきました。


 「まあ、ここでの話は内緒だよ。あたしは悠久の時を旅する生命体で、この星に来て、1200年になるかな。ところで、その猫は魔女の家に使える聖獣だが、知っておるか?」

「ええ。私の監視役に使わされた者です。 ジジ、ご挨拶をしてはどう?」


「お察しの通り、神様から使わされた者です。昔お目にかかったことがあります。」とジジ。

「あ・・、そうなの! あの時の子猫ね。」


「一か月前に、神様と巫女様が来られて、何でも願いを聞いてやるとおっしゃられたのです。 そこで、”自分が思いつくことが、魔法で出来るように”とお願いしたのです」

「おや。それはまた面白い要求ね。して、神様は何と?」


「叶えてくれました。しかし、何時までにとか、規模について言及しなかったため、なかなかすぐに具現化できないのです。」

「おやおや。それは残念ね。まあ、ジジを通してその都度、神にお願いしたらいいわよ」


「ところで、今代の魔女の席が空いているの。確か4代目と思うけど、あなた、魔女にならない?」

「あのお、まだこの世界に慣れていないので、魔女というものもよくわかりません。もう少しお時間をいただきたく思います。」

「それはそうだね。ゆっくりでいいよ。そのうちに魔女の家に行くと良いよ」


 それからは、前世の話とか、この家の話とか、近況を話しながら、時間を過ごしました。

おゆきさんは、この家にきて1200年からなるそうで、ここを拠点にあちこち旅をしたり、魔女のサポートをしているとのことです。


「ただいま戻りました。」と、10代半ばの女の子が入ってきて、

「あ・、私はユカリ・マレイと言います。 おゆきさんのお世話を言い使っているものです。」とぺこりとしました。

「サヤカです。よろしくお願いします。」


 ユカリさんは、兎種で長い耳とまあるい尻尾が可愛いです。

「早速、お茶にしますね。」と言って、台所の方へユカリが消えました。

ユカリは、サクヤの時代に転移してきたウサギ族のマレイ家の末裔です。


(恵さんへ。居ました!、ウサギのモフモフです。ああ・・良いなああ。会ったばかりなのでモフモフはさせてとは言えません。おゆきさんの尻尾も綺麗でふわふわ・・・。もうたまりません!!)


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