前へ目次 次へ 13/30 婚約破棄 教会に行ったら、ベンチに腰かけるシスターを目にする。 「神父は、地方に出張中です」 「そうですか」 「何かご用ですか?」 「ヴァンパイアに血を吸われたの」 ・・・とはさすがに言えず、 「十字架が欲しいんです!」 と言った。シスターはこころよく引き受けてくれた。 そして、十字架を受け取ったところで、突然 身の上話を始めた。 「あなたは、婚約破棄をされた、悪役令嬢です」 突然、私の頭とまわりを取り巻く世界が、ジャンル「異世界(恋愛)」になった。 シスターの話は続く。