暇つぶし
農夫との話はついた。
彼の話によると、第一に得意先への納品が一番大事だと言う。
まぁそりゃそうだ。俺達は急に思いつきで来たからな。
しかし、幸運にも量としては余裕があるらしい。
よって、まずは得意先分を精米して出荷。
次に俺達の分を刈り取り、精米して売ってくれるらしい。
ありがたい話だ。
とはいえ後回しになるので今日中という訳にもいかないらしい。
三日後取りにきてほしいとのこと。
一度帰っても良かったが、せっかくなので観光しようと決定。
ハナにも一週間ぐらいかかるかもという話は通してあるので、問題ないだろう。
さて、まずは宿屋探しだ。
一番の問題はペット可というところだ。
猫(?)を受け入れてくれる宿屋があればいいんだが。
メイン通りを歩いていると、宿屋の前で女将さんらしき人が掃除をしている宿を発見。
さっそくコータを通してレッツ交渉だ。
「……おっけーだって!」
「よっし」
どうやらつい最近、この町で大きなお祭りが行われていたらしい。
その直後ということで宿には空きが多いのだという。
ちなみにこの宿には看板犬がいるらしい。
ターメリックという名前の黄色い中型犬だった。
おいしそうなのかなんなのか。
深くは考えないでおこう。カレー粉なら我が家にあるんだ。
どうでもいいけど略せばター君だな。うんどうでもいいな。
冒険者掲示板を眺めてみる。
どうやら近くに最近出現したダンジョンらしきものがあるらしい。
どうせ時間あるし行ってみるか。
あとは特徴的だったのが、周辺のパトロールとかモンスター退治の依頼が多かった事だ。
それだけ治安を重視しているのだろうか。
それと半分は例によって読めなかった。
が、問題はコータもそれが何語か分からなかった事だ。
そりゃそうだよな。コータに聞いてもトレイサー語だよとしか帰ってこない。
メモをしてあとでハナに聞いておこう。
そのころには日が昇り、定食屋が開いていたので食事にすることに。
焼き魚定食だー!白い米だー!たらふく食べるぞー!
味噌汁とか納豆とかが欲しかった。
しかし……それでも白米は偉大だった。
コータは普通に食べていたが、感動もんだなこりゃ。
太陽が昇ったら、そのダンジョンらしきものとやらに行ってみよう。
まぁ今の戦力なら大丈夫なはずだ。
奇襲にも強いし、ゴブリン100体とタイマン張っても、今なら勝つ自信がある。
そう、俺には自信があったのだ。




