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最終話 月に足跡、命は羽風と共に散る
余命宣告から二年二ヶ月。
最近新しい枕に慣れたと思ったら、段々息が苦しくなってきた気がする。
あんまり身体の自由も利かなくなってきた。
もうそろそろかな。
でも思ったより怖くないな。
二ヶ月も長く生きちゃった。
月が欠けて行くようにゆっくりと目を閉じて、自分の人生に想いを馳せる。
私、誰かのためになれたかな。
いや、誰かのために生き抜けたかな。
誰かの人生を愛せたかな。
いや、自分の人生を愛せてたかな。
誰かの想い出の中で生き続けることができるかな。
どう思いますか。
「 」
そっか。ありがとう、お月様。
さよなら、お月様。
月に足跡を残した後、命は羽風と共に散っていった。
月についた足跡って、数百万年以上残るんだって。
ここまで読んでくださった方がいらっしゃれば、誠にありがとうございました。




