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落とし物晒し・放課後

 廊下で落としたものは、全校集会で落とし物委員によって晒される。


 よくあることだ。


 むしろ貴重品以外によくある。


 これが一種の面白いイベントみたいになっちゃってるんだよな。


 そして、今日晒されたのは、僕が昨日落とした、作りかけのハシビロコウのぬいぐるみだった。


「えーと、なんか作りかけの鳥? のぬいぐるみですかねー」


 落とし物委員がぬいぐるみをしげしげと眺めて言う。


 僕は仕方なく、全校生徒の注目が集まる中、その作りかけのぬいぐるみを取りに行った。


 めっちゃ注目されてしまった。


 これで、全校生徒が、あの作りかけの鳥を作ったのが僕だということを認知してしまった。


 陰で、「え、あの人があんなぬいぐるみ作ってんの? 普通に怖いわ」とか言われてそうで泣きそう。


 でも、泣いている暇はない。


 今日の放課後は、駒原姉妹と春岬姉妹と、遊びに行くことになっているのだ。

 

 実行に移すのが早すぎる。


 僕は駒原と春岬の行動力に感心しながら、荷物をまとめていた。


「あの、丸野くん」


「お、紅谷か」


「あのねっ、今日って空いてる……?」


「あ、いや、今日は、駒原と春岬とその妹たちと遊びに行くことになってて……」


「え、あ、そうなんだ。じゃあ大丈夫。ありがと」


 紅谷は自分の席の方に戻って行った。


 

 

 そして放課後。


「はい! まずはボウリングしに行こう!」


「全部ストライク目指すよっ!」


「お姉ちゃんには負けないよ」


「何言ってるの小五でしょあなた。ここはJSの中で大人びている私が優勝ね」


「うわ、胸小さいくせによく言うわ」


「な、小学生なんだから当たり前でしょ……あ、あんたがおかしいの!」


「ま、さわいでおきなさい。お姉ちゃん同士を比べたら、遺伝的にもうあなたの方が小さいのは確定だよ」


「くー!」


 て、テンション高くねみんな……。


 ていうか、最近の小学生は胸の大きさとか気にしてんの? ラノベの中の世界だけかと思ってたよそういうの。


 ま、一応コメントしておくと、駒原の妹は小五にしてすでに胸がすごい。


 春岬の妹の「あんたがおかしいの!」という主張に共感している次第だ。


 共感していたらボウリング場に着いた。


「たくさんやりたいから人入れ替えつつ二レーン使ってやろっか」


「いいね!」


 やる気満々。


 こうして始まったボウリングは、めちゃくちゃ盛り上がった。


 その後のカラオケもめちゃくちゃめちゃくちゃ盛り上がった。


 そして楽しみ終わった後、息をついている僕の頭に、ふと、紅谷の顔が思い出された。

 

 今日何か誘ってくれたのに断っちゃったんだった。


 明日、何に誘おうとしたのかはわからないけど、僕から声をかけてみよう。


 そう思った。


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