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サメガール襲来!タヌキレイクの戦い

「これからの戦いは…いわば本番じゃ。今までの修行や、組手の類とは次元が違う」

 旅立つノリヒロとポンティに、彼らの師、ふんどし幼女の古エルフが言った。


 姉弟子ポンティや、グレーターエルフたちとの死闘。ゴブリンに殺されかけた。キラウエア火山の火口に放り込まれた。深海でダイオウイカと戦った。鳥取砂丘の緑地化に成功した。得体の知れない宇宙生命体を、丸太を両手に打ち倒した!


 それらがただの練習であるという、全てのエルフの真の敵。

 サメである。

 全ての悪しきものの根源…と、エルフが言う存在。地球の海に泳ぐものを除けば、ノリヒロはいまだに相対したことがなかった。


「奴らはエルフの弱点を的確に突いてくる。しかし恐るな!お前たちは、森林拳の継承者じゃ!」


「弱点…?私に勝てるのでしょうか」

 弱点を突かれたエルフの脆さをノリヒロは知っている。そして己の弱さも…多少は把握しているつもりだ。


「死ぬなよ、ノリヒロ、ポンティ。ワシにとってはほんの短い間のことじゃが……お前たちは弟子であり家族じゃ」


「…はい、師匠。作り置きした煮しめは、ちゃんと冷蔵庫になおして下さいね。ご飯は小分けにして冷凍庫に入れてありますので…」


「おひいさまって電子レンジ使えるの?」


「それぐらい使えるわ!はよ行ってこい!」




 ノリヒロとポンティはエルブンゲートを通じて、地球から数百光年も遠く離れた、惑星シズオカにやってきた。

 霧に包まれた廃墟のようでありながら…時として血と錆と弾痕にまみれたグロテスクな光景、そしてゾンビと化した原住民が徘徊する、実質的静岡県の惑星だ!


 彼ら惑星シズオカに来た理由は、サメ殺し同好会より与えられた、神聖なるミッションのためである。

 ひとつは、音信不通の古エルフのひとりを連れ帰ること。

 そしてもうひとつは、そう。サメ殺しである。

 惑星シズオカの惨状も…全てはサメのせいなのだ。


 森林拳の厳しい修行に耐え抜いた二人は、ゾンビ化したライオンやサイの襲撃にも臆することなく進む。どう猛な野生動物程度、もはや彼らの敵ではない。



 静かな湖のほとりにやってきた二人。サメ殺し同好会より与えられたトークンで、空中にマップが表示される。

「タヌキレイク…座標的に、古エルフの住居はこのあたりのはずだわ」


 Caution!空間サメ濃度が閾値(しきいち)を超えています!


 トークンの警報!そして突如としてタヌキレイクの水が盛り上がり、ノリヒロらに押し寄せる!

 師から聞かされていた本当の戦い。サメの襲来だ!!


「ぐっ…とうとう来たか、サメめ!」


 押し流されるノリヒロとポンティ!

「ゴボゴボゴボー!」




 流されるノリヒロ…水流に乗って、近づいて来るものが見える。

 

 …サメか!?

 いや違う、それは長い、青い髪の女だ。


 その姿は……師だ!?

 ふんどし幼女の師が成長した、セクシー姿!?身長約170センチ、乳も尻も大きい!


「アイ・アム・サメガール。さあ、一緒にカウパースペースにアクセスしてアセンションしましょう」


「なっ…何だと…!?」


「Let's fuck with me.」

 流暢な英語!?中年童貞ノリヒロが最も畏れるもの、すなわちセクシー美女との性交渉!しかもそれは、彼の師がセクシー化した姿である!!

 心の弱みに漬け込んだ、恐るべきサメの概念攻撃!!脳髄を揺さぶられるノリヒロ!!タヌキレイクの水流と、激しいSMCシャーク・メンタル・クライシスに、ノリヒロの意識が遠のく……!


「Come on baby shark. Oh yes. She her, She her.」


 抗おうにもサメの膂力はノリヒロを上回り、さらには地の利が向こうにある!湖底に引きずりこまれるノリヒロ!

 ああ、なんということだ!心に決めた師がありながら…その純潔は、敵であるサメに奪われてしまうというのか!?その童貞と共に、命を散らせてしまうのか、ノリヒロ!!




 館林ノリヒロ。

 その悲しき過去はここでは端折るが…幼い頃に、結婚の約束をした幼馴染の女の子を交通事故で亡くしている。彼がふんどし幼女の古エルフに一目惚れをした故も、大体そこら辺にある。


 人間年齢でいえばノリヒロはすでに40歳。都市伝説によるとその歳まで純潔を保った男は、フェアリーへと存在進化する年齢。

 サメガールのセクシー姿……あの幼馴染や、師匠が成長したらこんな感じだろうか…。

 彼女たちが成長した姿に殺されるのであれば、本望かもしれない。ノリヒロには、永遠に手の届かないものだから。

 この世界に取り残されて、永遠の孤独にある…哀れな娘………


 ………否。


 否!

 否である!!


 ふんどし幼女の古エルフの師は、断じて哀れな娘などではない!

 甘ったれるなノリヒロ!その童貞は、彼女たちの孤独を思えばこそである!

 思い出せノリヒロ!!世界最強の中年童貞となり、師の横に並ぶのだ!!



「No. エルフは性欲に抗えまッセ〜ン」

 サメガールのフェザータッチ!Oh yes!

「グウッ!!」

 しのぐノリヒロ!


 サメガールのフェザータッチ!Oh yes!

「ヌワッ!?」

 耐えるノリヒロ!


 サメガールのフェザータッチ!Oh yes!

「うおおおおおおお!!」

 激しい快感の津波を、体内森林操作で堪えるノリヒロ!


 そしてついに、ノリヒロの貞操が……童貞が………





 ……ノリヒロの童貞が…"裏返る"ッッ!!!!





 裏返る!?!?童貞に裏や表があるのか!?何が起こったのか!!


「そうか…これが"攻め"の童貞力…!!」

 一体何を言っているのか!?とにかく謎の力に目覚めたノリヒロ!解説は不能!!本人が納得していればそれで良し!!!


「What's up? Come on baby shark!」


「ネヴァー!!」

 謎の力でサメガールのセクシーを無効化!!

 そして森呼吸。


「スウウウウ……ハアアアアアア」

 …水中で呼吸ができるのだろうか?できる!なぜならノリヒロはエルフで、ここは彼の小さな森だから!!ノリヒロの8畳森林が湖底に展開!!


「地の利を得たぞ!小癪なサメガール!!」

お読みいただきありがとうございます。

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