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「紫ちゃん、あんまり喋んない方がいいぜ。紫ちゃんの中に法力が感じられない、馬車の中で休むんだぜ」
「そうです、ね……」
ノアは立ち上がろうにも身体に力が入らず、その場に座り込んでしまった。
「オイラ馬車とってくるぜ、紫ちゃん休んでるんだぜ!」
レイルはもう一度アルカナロッドを取りだし、どこかへと飛んでいってしまった。
「ノア、もしかして先ほどのがハコブネの能力ではないか?」
心配そうにハクがノアの隣へ座る。
本当にそうなのかノアにはわからず、彼女は首を横に振った。
「わかりません。仮にそうだとしても、トリガーがわからずでは……」
先ほどの光の刃がハコブネの能力だとしても能力発動トリガーがわからない。
グレンデルを救う唯一の手だが、肝心なところが不明なままでは使えないのも同然だ。
「まぁ今は休むことに専念しようぜ、また前見たいに気絶されるのは面倒だろ」
コクがそう呟き、ノアはなにも言えないでいた。
ハコブネに隠された能力が判明し、急ぐ気持ちばかりが大きくなるが、今は焦っても仕方がないと気を落ち着かせる。
隠された能力に思いを馳せつつ、今はとにかく身体を休め、レイルの帰りをただ待つばかりだ。
第十二章「光の刃」終了




