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迷子の少女
その後、ハコブネの能力らしき光の正体もわからないまま、夜を迎える。
ノア達は今日は馬車の旅を控え、先の戦いで蓄積された疲労を取るため、身体を休める事にした。
草原の中。
いくら考えても答えの出ない光の正体を一旦頭の隅に追いやり、ノア達は何気ない雑談と共に夕食を楽しんでいた。
焚き火を囲い、夕食であるシチューを口にして一息つく 。
「やっぱりハクさんは料理が上手ですね。お母様から教えて頂いたのですか?」
「両親がいなかったからな、必要だっただけだ」
何気ない会話のつもりだったのだが、ハクを傷つけるような一言を放ってしまい、ノアの心にひやりと冷たいものが走る。
「すみません、軽率でした」
ノアは深く頭を下げると、コクの呆れたようなため息が聞こえた。
「姉さん、その言い方だと死んだみたいに聞こえるぞ。
ノア、俺らの両親ちゃんと生きてるから安心しろ。
俺らの両親は行商人でな、よく家をあけてたんだ」
「行商人?戦闘特化の種族が珍しい……。あれ、でしたらお二人はどうしてお強いんですか?」
この世界に存在する種族の中で、最も戦闘に特化したリュウの民が商売人になるのは珍しいことだが、それよりも行商人の子ともなればそれこそ戦いから遠ざかる。
「コクは我流だが、わたしには師匠がいたからな。短期間だったが基礎は叩き込まれた」




