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スペルビアは一瞬怯んだが、すぐに体勢を立て直す。
雪の上に降り立ったノアに前足で蹴りを入れ、ノアがふらつくと上から押さえつけるように踏みつけた。
「ぐ、ああっ!!」
ノアが短く悲鳴をあげる。
体重をかけられ、身体はみしみしと悲鳴をあげた。
それでもスペルビアは踏み続ける事をやめず、雪の上に身体を押し付けた。
『我が主を奪うハコブネの一族など、ここで潰えてしまえ!』
重い身体で押し潰され、このままノアの身体は壊れてしまいそうだった。
自分はここまでか、そう諦めかけたとき、雪を踏みしめる音が聞こえた。
「させる、ものか!」
音の主はハクだった。あの斬撃から目を覚まし、スペルビアの背後から斬りかかる。
スペルビアの半身に大きな傷をつけ、雪の上に血がぼたりと垂れ流された。
「コク、任せるぞ!」
「寝起きに難題吹っ掛けてくんなっての!!」
ハクが一旦引き、コクが前に出る。
じゃらりと白銀に輝くシロガネの影を背後に現し、コクは二刀の小太刀で斬りかかる。
ハクのつけた傷に乗せるように小太刀で斬り、引くと同時にシロガネの影を撃ち出した。
傷は大きくなり、さらに血は吹き出した。
『竜モドキ風情が!』
スペルビアは吠えるように仰け反り、翼を大きく広げる。
再び羽根は嵐の如く撃ち出された。




