表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
21/40

第二十一話「罠のお味はいかがですか?」

第二十一話「罠のお味はいかがですか?」


 人間たちは森の奥を目指して進んでいた。


「この森に魔物がいるんじゃ、ぐっすり眠れない。さっさと片付けるぞ」


 戦闘に立つ男の声に呼応し、やる気十分の掛け声が続く。


「うぬぅ……奴ら、かなり士気が高いのう」


 その様子を空から眺めているステラは渋い顔をしていた。


「……キメラ、伝令をお願い」


 キメラは伝言を従えてダンジョンに戻って行く。


「……のう、ところで魔物たちは言葉を話せないのではないのか?」

「はい、我々の言葉は話せませんよ。ですが、あの子たちの言語はあります」

「……なるほどのぅ。さっきのよくわからない言葉はその言語か。ところで、何を伝えたのじゃ?」

「さて、それは後のお楽しみです。それよりも、スライムたちの準備はできましたか?」

「ステラはやたらと秘密にしたがるのう……、まぁ良い。スライムたちはスラミーを筆頭に池で待機しておるぞ」

「……なら、始めましょうか。アルさん、お願いします」


 アルは頷き、魔法陣を展開する。幻惑魔法で一行を地面に偽装した池へと導くのだ。


「……うぬ、上手くいきそうじゃ」

「シャドウたちも配置に付いて下さい。どうやら、作戦は順調にいくようです」


 一行は何も知らぬまま前進し、先頭を歩く男が池にはまる。


「な……なんだ!?」

「偽装された池……罠か!?」

「……今です」


 ステラが手で合図すると、姿を消したシャドウたちが一斉に戦闘をしかける。


「あれは……シャドウ!? どうしてこんなところに!?」


 一般的な服を着ているだけの男がシャドウを指さし叫ぶ。


「……シャドウに気が付きましたか。これはやはり……裏に何かがありそうですね。まぁ、それは後にしましょう。今は……一斉攻撃です」


 シャドウたちは急停止して地面を攻撃する。その瞬間、地面は陥落し人間たちは皆池に落ちる。


「な……二重の罠、だと!?」


 葉の上に砂をかけただけの簡単な罠の周囲には、木で編んだ足場が存在した。幻惑魔法の影響もあり、人間たちはそれに気づかず全員が罠の上に乗っていたのだ。


「あとはシャドウたちが上空から、スライムたちが水中から攻撃するだけです。さて、撤退まで何秒かかるでしょうか」

「うぬぅ……ステラは可愛い顔して案外えげつないのう」

「これでも、代理人ですから。手は抜きません」


 一行は脱出手段を持たないのか、最後まで抵抗するも遂に全滅した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ