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しかし、麻紀は、
「え?なんで?まさか、一緒に入りたかったん?」
と、状況を理解出来てへんのか、定番のボケで返す。さすがの心も呆れ顔で苦笑いを浮かべてた。仕方なく俺が助け舟を出す。
「いや、麻紀・・・。状況わかってるか?この建物入る時に、外の光景見たやろ?で、中はこれや。どう考えてもおかしいやん。そんな中、存在してるかもわからんメイド二人と風呂て・・・。危険ちゃうか?」
「一人で入る方が怖いやん!存在してるも何も、さっきから何度も会話してるし、あのコらは別に普通やん。歳も近そうやし、友達になったら、また呼んで貰えるかもわからんし、頑張って仲良うなってくるわ!」
あ、あかん。話がズレとる。まあ、麻紀らしいと言えば麻紀らしいけどな。カレーも普通に美味しかったし、今のところ体に異変もあらへんし、やっぱり新手のメイドカフェなんやろか。
いや、順が調べた記事に、俺らの祖父母が関係してるかもしれへん記事もあったし、
油断は出来へん。
どの道、風呂は男三人で入るやろし、結局麻紀は、一人になる時間が出来るわけや・・・。それが露天風呂か、部屋かの違いや。
と、ノックと同時に扉が開き、飲み物が運ばれてきた。
「ただいま、お風呂の準備をしておりますので、もう少々お待ちください。お飲物を飲み終えるころには、準備が整っていると思いますので。同時にお部屋の支度もしております。皆様、それぞれ一部屋ずつ用意させて頂きます。お部屋は皆様二階となりますので、飲み終えましたら、一度二階の方へお越しください。玄関をこちらと反対に進まれましたら二階への階段がございます。階段を上がりましたら、突き当りを通路に沿って右へ進まれますと、手前から部屋が3つ並んでおります。一番奥の部屋が私どもメイドの控室となってますので、皆様が来られるまで、そちらで待機しております。では、失礼いたします。」
またも、完全に出ていくのを見計らってから心が喋りだした。
「二階か・・・。何かあっても逃げにくいな。それに皆、バラバラに部屋与えられるっちゅうことは、離れ離れになるっちゅうことや。なんかあった時にすぐに動くんが難しい。」
「いや、それやったら、とりあえず誰かの部屋に集合すればええんちゃうの?交代で寝ればなんかあった時も安心や。」
「その手があったか!やるな!太一!」
いやいやいやいや・・・。そのくらい誰でもわかるやろ。




