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さて、これが旅行なら温泉にでも浸かり、ビールでも呑んで皆で盛り上がって、ついつい夜ふかし、寝不足&二日酔いの最悪かつ自業自得な朝を迎えるんやろけど、とても騒げる雰囲気やあらへん・・・。
麻紀はやっぱり眠そうや。心もなんやかんやで寝てもうてもおかしくない表情や。一方で順・・・こいつだけは朝まで起きてそうな雰囲気や・・・。
俺も正直眠いけど、いざ布団に入ったら寝れそうもない。心やないけど、夜中のトイレはさすがに危険そうやし、あまり水分取り過ぎるんはヤバいな。
とは言え、さっきのカレー、意外と辛かったから、実は皆、結構水飲んでたんや・・・。まさか、カレーもトラップなんか!?
そんな、ネガティブな考えに浸ってたら、メイドがノックして入ってきた。
「あっ!ご馳走様でした!」
ここは、麻紀も起き上がってお礼を告げる。お皿を渡そうとする順は相当メイドが気にいったんか、手が震えてスプーンと皿がガチャガチャ鳴っとる。
「てとも、おいひかったでふ!」
あかん。完全に動揺しとる・・・。幽霊かもしれへんメイドに恋したんか。まあ、それはそれでオモロいけど、後々ややこしいで・・・。
「何かお飲み物お持ちしましょうか?オレンジジュース、コーヒー、紅茶、お酒が宜しければウイスキーかブランデーもございます。」
いや、酒はあかん!酒は・・・。って、ウイスキーにブランデー、どっちも飲めんから、ここはコーヒー・・・いや、利尿作用が強い!って、紅茶もやん。と言う事はオレンジジュース?気分ちゃうし、ここは、やっぱり・・・
「あっ!お言葉に甘えてホットコーヒーを・・・」
ホットなら、少しはマシやろ。さて、他の連中は・・・
「じゃあ、俺も同じで!」
「ウチは紅茶を・・・」
「そ、そがれしは、アイスコーヒーをホット・・・。」
どっちやねん!幽霊かもしれんとは言え、さすがに困っとるがな。それに、そがれしって何や!そこは噛んだらあかん。そこは・・・。
「アイスコーヒーを温めるんですか?」
むっ!ええ返し方しよるな。
「は、は、はい。いひ、ナイスミルクティーで、お願いします。」
どないやねん!
「かしこまりました。主人こだわりの浴場もございます。そちらの女性の方は、宜しければ私達とご一緒に二階の露天風呂はいかがでしょう?星が綺麗ですよ。残念ながら温泉ではありませんが、主人が一番こだわった所ですから、満足頂けると思いますよ。」
麻紀・・・。危険や。かと言ってまさか一緒に入る訳にはいかんし、今日は我慢・・・
「やった!露天風呂 マジで?入る入る !」
え?それはあかんやろ・・・。いや、でも心がいらんこと言うなって言うてたし、しゃあない、さすがに殺されたりすることは無いやろ・・・。ただ、なんかあった時のために二階にはおった方がええかもしれへんな。
「では、お飲物を飲まれましたら、皆さんを二階のゲストルームへ案内いたしますね。本日は執事の竹川も申しておりました通り、当館には私どもと皆さんしかおられませんので、ご自由にお寛ぎ下さい。では、少々お待ちください。」
メイドの沼井と奥田がテーブルの食器を下げてくれ、綺麗に拭くと再び奥へと姿を消した。それを確認すると、心が、
「麻紀ちゃん・・・あの二人と風呂はマズないか?」
と、詰め寄った。俺もそう思う・・・。




