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男女比が偏っている世界で女性アイドルのマネージャーになる  作者: 普通


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13/13

仮マネージャーとグループとこれから

仮マネージャーとしてオレがアモールと一緒にいるようになってから数日が経った。少しずつではあるが、メンバーのことも分かって来た。


外からでは分からなかったことも、中に入ることで見えて来ることもある。




アモールの喫緊の目標としては『アイドルフェスティバル』に出ることだ。アイドルフェスティバルこと『IF』は様々なアイドルがライブをするのだ。


今のアモールの人気を考えれば出演は難しくない。


まだ結成して1年と活動歴は他のアイドルに比べて長いとは言えない。



経験値も多くはないし、知名度はそこまで高くないかもしれない。


それでも今の彼女たちであれば可能だと思わせてくれるだけのものが存在する。アイドルフェスティバルの開催まではまだ半年以上も時間はある。これからの頑張り次第では出演者として呼ばれる可能性は大いにあるのも事実。



ここからの頑張り次第だ。




そしてそのためにも定期的なライブや知名度UP戦略など色々とやっていかなければならないことがある。グループのメンバーはもちろんのこと、裏方の人たちも全力を注がなければならない。オレも仮とはいえ、このアモールという大きなチームの一員なわけでしっかりと自分に出来ることをして、力になりたい。






――――

アモールのプロデューサーの名前は山田やまだ香子たかこさんと言う人だ。初対面の時は目の下がクマで、目付きもそこまで良くもなく感じから、怖いという印象だった。


でも、マネージャーの方々から山田さんの話を聞くとこのアモールというグループの立ち上げをした人物であり、本当にやり手の人らしい。




つい先日、山田さんと一緒になる機会があり、その日は遅くかった。だから一緒に食事をしていくことになったのだ。


初めて山田さんと一対一で話した。色んな話をしたけど、山田さんのアモールに対する想いなどを含めて様々な話を聞いた。



そこで本当に山田さんはアモールのことが大好きなんだと思った。ここまで熱意を持って語れるぐらいアモールに掛けていると。




先日のことを思い出していると山田さんがやってきた。





今のオレたちは会議室のような場所でアモールのメンバーやマネージャーたちが椅子に腰を下ろしている。そしてその中に仮マネージャーの僕も含まれている。


そしてプロデューサーの山本さんが前に立ち、座っているメンバーやマネージャー、そして僕のところに視線を向けた後に話始める。



「皆、お疲れ様」


そしてそれに対してアイドルやマネージャー陣から『お疲れ様です』という言葉が飛び交かう。



「これからアモールとして頑張りどきだ。ここにいる者なら分かっていると思うが、アモールはこの一年で飛躍的に成長を遂げた。他のアイドルグループと比べるのであれば、一年目としては本当に充分過ぎる成果だと私個人も思っているぐらいだ。まずそれについては本当によく頑張ってくれた」


確かにオレもファンとしてだが、アモールの成長は本当に目を見張るものがあったのは事実だ。アイドルの一年目というのはやはり知名度のUPが一番の課題だ。認知してもらえなければお客が来ることもない。



だから一年目はそこが一番の課題なのだが、アモールに関しては早いうちから客が付いていたイメージだ。何が理由でここまで早く知れ渡ったのかは分からないが、それのお陰でアモールとしてグループは早い速度で成長している。



オレが考えている間も山田さんは話しているのだ。



「そしてスタートダッシュは順調。重要なのはこれからだ。この勢いに乗ったスタートダッシュからそれを持続させつつ、さらに新たなファンを取り込む。そういう意味でもアイドルフェスティバルはとても重要だ。アイドルファンが多く集まる、このステージこそさらにアモールというアイドルを知ってもらうチャンス!」


山田さんの言葉に少しずつ熱がこもり始める。



「ここでの頑張りがアモールの名の広がりに直結すると考えてもらってもいいぐらいだ。メンバーたちも裏方もどっちも今まで以上に頑張らなければ未来はない。だからこれからフェスティバルの期間は全員気合を入れて頑張るよ!」


その言葉にこの場にいる人たちが静かに頷く。




山田さんはまた部屋にいる全員のことを見渡し、全員の気合を確認した後に、具体的なこれからやるべきことを話した。

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