ブラック・デビルVSピアニス・セブンス
どうも、エヴァンゲリオンの二次創作に取りつかれた男。
就職先が決まらないからサードインパクトを起こしたい。
元々ボロボロだったブラック商会の屋根は吹き飛び、爆炎の中から二つの影が空中へと飛び出す。一つはピアニス。もう一つは古より蘇りし悪魔ブラック・デビルである。爆発により中空に投げ出された両者は煙草をくわえた。
「煙草式魔法三式……!」
「煙草式魔法“三式”」
「「“副流煙”!!」」
そして両者の口から放たれた“副流煙”が激突する。吐き出された煙はまるで竜巻のような超高速の螺旋回転で激突し、衝突の威力の高さからか、“副流煙”のなかでは火花が散っている。また、その影響からか、近隣の家屋の屋根は吹き飛び、爆心地となっているブラック商会は跡形もなく吹き飛んできた。
そのがれきの下から這い出てくる人物が一人。
「痛つつ……ピアニスめ…突き飛ばしてくれたことは感謝するけど……」
そういってアニスは空を見上げる。見ると、ピアニスとブラック・デビルは黄ばんだ雲に乗っており、空を飛びながら幾度も激突し、その度に煙草の灰と火種が飛び散っていた。二人はさらに上空へと舞い上がり、煙草を咥えた。
「煙草式魔法一式!!」
「煙草式魔法一式……」
「「“根性焼き”!!!」」
二人の超高温の“根性焼き”が激突する。それはまるで太陽と太陽の衝突。はた目から見れば拮抗しているように見える。だが
「やはり私のほうが実力は上のようですね!」
「ぐっ……!」
ブラック・デビルの“根性焼き”がピアニスの“根性焼き”を一気に押し返す。ピアニスは持っていた煙草を放棄し、さらに上空へと緊急離脱をする。次の瞬間、ピアニスの手放した煙草は爆発を起こす。すると煙の中から一本の吸いかけの黒いタバコがピアニス目掛けて飛んできた。ピアニスがギリギリで回避すると、その煙草はピアニスの後ろで大爆発を起し、ピアニスを包み込んだ。
その光景を見てニタニタと笑うブラック・デビル。だが、爆炎が晴れていくと、彼は驚いたかのように目を見開いた。なぜならばピアニスがほぼ無傷でそこにいたからだ。
「ほう……あれを避けますか。中々にやりますね。」
「当然ですわ。避けなければ私は灰すら残りませんもの!」
ブラック・デビルの頭上から言い放つピアニス。頭上の理は彼女にあるものの、実力は圧倒的にブラック・デビルのほうが上だった。だがそれで諦めるピアニスではない。
ピアニスはポケットから煙草“Seven Star”を7本同時に取り出すと、それを一気に咥え火をつけ、すぐにブラック・デビルへと投げつけるが、それは余裕をもってよけられた。
「ハハハハ!なんですそれは?子供の遊びですか?」
ピアニスの行動を笑い飛ばすブラック・デビル。それを煙草を吸いながら見るピアニス。
次の瞬間、ブラック・デビルが爆炎に包まれた。