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肌と
朝起きたら、彼は私に覆い被さるようにして寝てた。
私は頭の上で小さく鳴ってるアラームを止めて、もう一度彼の腕の中に潜り込んだ。
彼の肌と私の肌が擦れ合って、本当に帰ってきたんだと感じた。
昨日のまんまで寝てしまったから、ベッドはぐちゃぐちゃだし。
ベッドの脇には雑に脱ぎ捨てられた服が二人分重なってる。
うん、でも悪くない。
結局、私と彼にはゆるいくらいの日々が合ってるのかも。
このぬるいくらいの幸せに浸かって、幸せだって思う私も。
小説家を諦められない正人も。
どうしようもないけど。
前に進んでることは確かで。
実は知ってるんだよ。
私はまだ眠ってる彼に話しかける。
正人が書いてる小説がどんな内容か。
パソコンにデータが入ってたから、見ちゃったんだ。
なんでかなぁ。
あれって私達の話でしょう?
結局あのカップルは別れそうな雰囲気だったけど。
ちゃんと、書き直してて。
結婚でもさせといてよ。
それでさ、正人が有名にでもなったら、二人の話なんですってその小説をみんなに紹介してよ。
現実逃避は辞めるね。
いつか絶対に私を幸せにしてよ?
「分かってるよ」
彼は、目を開けて私の声に小さく答えて。
私の額にキスをした。
私は世界で一度幸せな女の子だから。
安っぽいけど、それが私、




