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タンク・ワールド  作者: 米 三昧
22/65

第二十二話 セモヴェンテ

評価低くても読んでもらえるのは良い事です。

せっかく書いても読んでもらえないのはさびしいです。

皆様毎度、拙作をお読みくださりありがとうございます。

 翌日朝早く。


 宿に剛志を訪ねてきた人がいた。

 孝道君だ。


 「どうしたの孝道君。俺に用とは?」


 「俺、俺を皆さんのチームに入れてください。お願いします。」


 「おっけー。」

 軽。


 「・・・え、いいんですか。」

 「いいよ。取り合えず君は第一偵察小隊配偶ね。

 で、これから出発までの間、トレーニングを受けてもらう。

 ユーティリシアカモン!」

 「何がカモンじゃこら!」

 後ろからぽかぽかと叩いてくるユーティリシア


 「い、いつの間に。」

 「いや最初から後ろにいたよ。一寸緊張しすぎ。」


 「さてじゃあまずどうする?レベル上げが先?

 それとも魔道教育?」

 ユーティリシアと教育方針を相談する。

 今彼が乗っている戦車はStrv.m/21 軽戦車である。

 偵察小隊の増強に良いので、そこに配備しようとさっき

 ユーティリシアと2人で話し合った。

 後はムールド氏に話しておけば・・・


 「お早うございます。剛志君、ユーティリシアさん。」

 おっと流石ムールド氏。朝が早い。剛志は呼ばれたから来ただけで、

 別に早起きした訳ではない。ユーティリシアは本当に早起き。


 「ムールドさん実は入隊希望者がいまして・・・相談なんですが。」


 ムールド氏を含めて3人で小会議。


 --- 1時間後 マガンタ市郊外 ---


 「さて、孝道君。いや孝道、これからパワーレベリングするぞ。

 用意はいいか?」


 「え、パワーレベリングですか?」


 MMOとかやっている人ならわかるだろうがパワーレベリングとは

 高レベル者等と一緒に新人君や低レベル者をつれていき、

 一気にレベル上げする方法である。


 因みに本日は剛志と孝道だけで来ている。

 クラさんは不貞寝。当番だったせいで皆と一緒に狩りや遊びに

行けなかったので不貞腐れている。

 コンドルとファイスは本日当番。アムリシアも当番。

 ユーティリシアとクリスは非番だが、新人教育についてと

 新編成について等打ち合わせしているようだ。

 魔道教育についても考えていて、教材を買いに行っていた。

 ジャンは本日当番。ムールド氏と我門さんは帰りの護衛の打ち合わせ

をしていた。


 その間、狩りにつれだしといて。とユーティリシアから頼まれ

たので、剛志は孝道を連れて、昨日夜のポイント。

 機械系ハメ殺しの谷(本名:三間谷)にやってきたわけだ。

 ドラゴンワゴンに積みきれないほど弾を積んでいる。

 本日も取りきれないほどぶっ倒す予定。


 谷底を見てみると昨日の残り、壊れた機械系が転がっているが

気にしない。


 正直借金の返済額はまだ足りてない。だが今は金より進化。

 レベルアップである。

 落ちてる機械系の残骸は後回しだ。


 戦車を車止めで固定し、ワイヤーでドラゴンワゴンと結ぶ。

 孝道のStrv.m/21は軽戦車。10トンないので問題ない。


 「ちょっと降りてくるから周り見とけや。」

 そう指示を孝道に出して。緊張する孝道を置いて谷底へ降りる。

 超音波発生器を設置。

 崖の上へ戻る。

 剛志もだんだんこの世界に慣れてきたというかハンターに慣れて

きたのだろう。すいすいと崖を上る。

 この世界に来る前では絶対無理。ゼイハア言って途中でリタイア

が関の山だったであろう。


 さて、狩りの時間じゃ。宴の時間じゃ。

 反撃不能な敵を容赦なく狩る。


 --- 1時間後 ---


 「まだまだあ、孝道待ってろ。弾取ってくる。」


 「ひええええ、もう勘弁してくださいよう。」


 「あ?何バカ言ってんだおめえ、稼げるときに稼げるだけ稼ぐ。

 それがハンターだろが、撃ちまくれ!

 良いハンターは稼げるハンターだ。悪いハンターは稼げない

 ハンターだ!」

 「ひいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ。」

 孝道の悲鳴が響く。ガン無視して戦う剛志。


 「やったあ、弾切れですう。」

 喜びを隠しきれない孝道。だが・・・


 「よし、早速戦車を進化させろ!」

 「へ?」

 「へじゃねえ。もう進化可能だろ?そうすりゃ弾薬自動補充。

 戦闘続行だ!」

 「うあああぁぁぁぁぁぁ。」

 逃げ場などない。


 Strv.m/21はStrv.m/31に進化した。


 ランツヴェルク社製の国産戦車。ランツヴェルク社は例の

 ドイツ資本かつドイツ技術者いっぱいの会社。

 ドイツはこいつで戦車技術を向上させたが、スウェーデンも

 同時に戦車技術を向上させた。なにせランツヴェルク社は

 スウェーデンの会社なのだ。

 エンジンはドイツ製だが、スウェーデン戦車史にとって

喜ばしき新たな一歩である。

 装甲が薄くて9mmだが、最高速度42Kmの快速。

 37mm戦車砲装備。中々のものだ。


 「よし、俺も進化させるから少し撃ってろ。」

 「・・・・はい。」

 「返事が小さい!」

 「あいサー!」


 剛丸はCV3/35lに進化した。

  火炎放射器を手にしたぞ。


 取得スキルは当然

  火炎放射Lv1

    火炎放射器の機能を上昇させる。

    射程距離、威力が上昇。


 「おらおら、燃え尽きろ!」

 あ、やべ。やり過ぎた。


 「剛志さん。無理っす。熱いっす。」

 谷底が炎でいっぱいになってしまった。

 でも超音波発生器は無事見たい。次々に飛んで火にいる夏の虫なら

ぬ機械系魔物。どんどん引き寄せられて燃えていく。

 この手があったか!

 「この手があったかじゃないですよ。俺達も燃えちゃいます。」

 仕方ないすこし離れよう。

 火炎はちょっと控えるか。


 --- 1時間経過 ---


 まだ燃えているが、もういいだろう。


 この間に戦車がそれぞれ1段階進化。

 何もしないのに1段階進化。美味しすぎる。

 ちょっとこの手はもう少し発展系を考えてみよう。


 孝道の戦車はL-60軽戦車に進化。

  こいつは38Mトゥルディ戦車としてハンガリーでライセンス生産

 された名車だが、輸出は良くても国内では採用されなかった。

 スウェーデン軍はもっと火力を求めていたためらしい。

 主砲:20mmマドセン機関砲を装備。


 剛丸はCV3/38

  新命名則ならL3/38のこの戦車はCV系の最終系。

  サスペンションの改良と共に主砲変更。

  20mm対戦車砲を装備。

  やっと戦車らしい戦車である。


 取得スキルは

  対戦車砲Lv1

   対戦車戦での威力、貫通力が上がるもの。

   レベル上昇で能力UP


 「よし攻撃続行だ!」


 例によって剛志は上部ハッチより乗り出してブローニングM2

重機関銃を当たるを幸いに撃ちまくる。

 孝道も横で37mm砲を撃つ。

 剛丸も20mm機関砲を撃つ。

 次々と敵を倒していく2人。


 うわっはっはーこの世は地獄だぜー。


 --- 1時間後 ---


 「やった・・・弾が切れました。」


 37mm砲は大きくて威力がある分。

 弾数は前の機関砲より少ない。撃ち尽くしたらしい。

 副武装の機関銃も撃ち止めか。


 「よし、ドラゴンワゴンからM2の給弾ベルト取ってこい。

  取れるだけ取ってこいよ。」

 「・・・あいサー」

 孝道が弾取ってくるまでM2は休憩。少し覚まそう。だいぶ熱い。

 その間バレットM82に変えて撃つ。11発しか入らんので、

 直ぐに底をつくが、給弾も慣れたもんだ。


 孝道が帰ってきたのを待って弾を補給。ありったけの弾を

 操縦手席に入れさせる。

 「まだあったろ?もっと取ってこい。」

 「はい。」

 再度弾を取りに孝道はドラゴンワゴンへ走って行く。

 つっても直ぐ近くだがな。

 ベルト給弾式の弾は結構重い。体に巻きつけて持ってくる。


 --- さらに30分後 ---


 『こちらも弾切れです。』

 剛丸からの声。

 「まだまだ。ブローニングの弾はある。

 孝道!そっちの進化はまだか?」

 「もう少し見たいです。」

 どのくらいで進化できるかは細かい数値までは分からないまでも、

魔道戦車に聞くと大よその目安は分かるらしい。

 「よし、もう少し見てろ。観測するだけでも経験値は入る。」

 「イエッサー。」

 こっちの剛丸ももう少しで進化する。

 傑作兵器ブローニングM2重機関銃を食らえ。

 WWⅡより使用され、今でも使われる優秀兵器ぞ。


 「やりました。進化しました。」

 しばらくすると、孝道から連絡が入った。

 よし、こっちも剛丸が進化したぞ。


 孝道のL-60はさらに進化して、

 Strv.m/38になった。

 こいつは開発名将L-60C、L-60は輸出に成功したが。

 スウェーデン軍は採用しなかった。

 そこでランツヴェルク社は改良型を作成。

 L-60A、L-60B、L-60Cと作ってL-60Cが採用された。

 それに正式名称としてStrv.m/38が与えられた。

 エンジンを自国製のスカニーア・ヴァビス1664 直列6気筒

液冷ガソリンエンジンにしたせいで、出力は若干ダウン。

 最高速度が約45Kmで、L-60の48Kmより下がっているが。

 国際情勢の緊迫化に伴い自国産にこだわったのだろう。

 戦争が始まると、他国産のエンジンは手に入りず楽なる。

 円形のハンドルレバーを採用。

 主砲:45口径37mm戦車砲m/38


 剛丸は5t軽戦車1号機に進化した。

 5t軽戦車はCV33ベースに輸出用として開発された軽戦車で、

 1号車は26口径37mm戦車砲を搭載。ただし砲塔は無い。

 車体の戦闘室全部左側に装備。

 5tと言うからにゃ3tのCVより大きく重い。

 戦車砲も37mmだ。

 副武装として8mmブレダM38機関銃が1挺同軸装備。


 取得スキルは

  対戦車砲がLv2に上昇。


 「よっしゃ。回復。いくぞ孝道?」

 「あいサー。」


 さあ戦闘だ。


 --- 2時間後 ---


 「た、弾切れですう。」

 「よし進化だ。」

 「ひいぃぃぃぃぃぃぃぃ。」


 まだだ、まだ終わらんよ。


 Strv.m/38はStrv.m/39に進化。

 開発名称はL-60D

 これもL-60の改良型だ。

 同軸機銃が2丁に増えている。以上。性能的に38と大差ないそうな。

 8mm機関銃Ksp.m/39が砲塔についているが、これが2丁になった。

 重量も増えたが、性能差は全くと言っていいほどない。

 つまりこのまま戦闘続行しても特に違和感はないと言う事だな?


 剛丸は5t軽戦車2号機に進化。CV33ベース軽戦車の試作2号機だ。

 戦車砲は1号機のまま、砲塔に8mmフィアットM35機関銃を連装で装備

している。


 取得スキルは

  砲塔旋回速度上昇がLv4になった。


 後、さっきからの戦闘により、

 命中率上昇がLv3に、冷却能力がLv3に。

 装填速度上昇もLv2に上昇。撃ちまくっているからな。


 ---さらに2時間後---


 「ひい、ひい。弾切れです。」

 「よし進化だ。」

 「ま、まってください。そろそろお昼ご飯にしませんか?

 お腹も減ったし、もう喉がからっからです。」

 「ん?もうそんな時間か、まあいいだろう。ボチッとな。」


 超音波発生器を停止。

 しかしコスパのいい機械だ。

 元々は乾電池一本で3日は使えると言う話。

 超音波の強度を上げてあるのでまあもっと使用時間は短くなって

いるはずだが。12時間ぐらいはもつんじゃないか?


 しかし、孝道は根性が足らんな。たかだか6時間半程度の戦闘で

へばるとは。だいたいあいつの場合戦っているのは戦車だけじゃ

ないか?なんでそんなに疲れるんだ?


(剛志は例によって集中すると他の事はすっぱり忘れます。

腹が減ろうが喉が渇こうがお構いなし。筋肉痛も忘れます。

ド変態?そうですが何か?ようは楽しい狩りの間は何があっても

剛志には関係なし。それこそぶっ倒れるまで戦闘可能。

ある意味危ない。戦闘中に餓死するんでは?)


 マガンタ市に戻ると、宿でユーティリシアらも待っていた。

 「ご飯?いくいく。」

 との事だったが。


 「ひいいいいぃぃぃぃぃぃぃ。助けてください。」

 おい、女に泣きつくな孝道。教育が必要なようだな。

 がしっと首を掴んで・・・首筋じゃない首を掴んで。

 「孝道?お話が必要かな?」

 いい笑顔で答えてあげたら。

 「いじめちゃ駄目だよ剛志。」

 ユーティリシアに怒られた。何故だ?


 お昼ごはんはお好み焼きセットだった。

 お好み焼きにご飯と味噌汁とメンチカツがついてくる。美味いな。

 え?その組み合わせは変だ?いや、だってここ異世界ですぜ?

 地球の常識で判断してはいけない。

 大体このメンチカツ。美味いけど何の肉か考えると気持ち悪い事に

なりそうだぞ?妙にシャキシャキしてる。野菜ならいいが、

シャキシャキした肉なんて知らんぞ。メンチカツという以上肉は

入っているはずだし・・・やめよう。


 結局、午後は孝道君は魔道教育という事になり、

 ユーティリシアとアムリシアに連れて行かれた。

 ほっとしていたがな孝道。

 それは罠だ。

 超スパルタだぞその二人。


 剛志は燃料、弾薬を補充して、再度アタックに行く。

 午前中の分はほとんど金にならなかった。

 燃やしちゃったからね。

 午後も燃やしまよ、ええ。

 あれは経験値的においしい。

 火炎放射機用の燃料を余計に積んでおく。


 --- 狩場 ---


 おっとやばい。先客がいるぞ。

 まあ、今まで誰ともかち合わなかったのが奇跡だし。

 こういう事もあろう。


 T-34/85軍団だ。18機いる。ソ連派というやつらだな。

 出くわしたくないので途中の岩陰に隠れる。


 いやっほうううーとかypaaaaaaaaaとか言っとる。

 ああそうか、午前中及び昨夜倒した機械系の残骸を見つけたんだな?

 そんでかき集めていると。お掃除ご苦労様です。

 綺麗にしていってね。


 剛丸に奴らが居なくなったら呼んでくれといってひと眠り。

 お昼寝といこう。浪人時代を思い出す。昼寝て夜勉強したもんだ。


 --- 1時間後 ---


 1時間も居たのか奴ら。

 どんだけ綺麗に掃除してんだよ。

 見事に機械系の残骸は始末されていた。

 奴らにとっちゃボーナスみたいなもんだな。

 まあこっちも戦場を綺麗にしてありがとうって所か。


 崖の上の狙撃ポジションへ移動し、車止めとワイヤーを設置。

 落ちないように気を付けて、剛丸に警戒させつつ谷底へ移動。

 いつもお世話になっております。超音波発生器設置。


 崖の上に戻ります。

 ひょいひょいと。落ちない用に注意して、リズミカルに登る。

 慣れた時が一番危ないという。

 意識して注意しないと。


 崖に上ったらまた剛丸に乗り込んでブローニングM2を取り出し

 上部ハッチそばに設置。

 こいつもそろそろ銃身の交換が必要かもなあ。

 何万発も撃ってる計算になる。


 バレットM82も交換時期かもしれない。

 ハイドラ市に帰ったら、一旦マテロ町に戻って源さんに会いに行き

がてらオーバーホールにだすかな。

 毎日手入れはしているが摩耗は避けられないしな。

 壊れる前に修理に出さないと。


 「ポチットな。」

 何時もの如く、リモコンスイッチオン。

 剛丸は人間と違い、超音波がわかるので、ちゃんと動作しているか

剛丸に聞く。

 ・・・動作しているようだ。


 さっそく岩陰から機械系の敵。多脚電子レンジが近づいてくる。

 お仕事の時間だ。


 下に集まってくる機械系魔物をガンガン撃ち抜く。

 前はちゃんと足狙ってたんだが。だんだんめんどくさくなって真ん中

狙って撃つ。


 ハンター失格だな。とか思いつつ、次から次へと獲物が寄ってくる。

 さくさくと始末。


--- 2時間後 ---


 剛丸が進化した。

 5t軽戦車3号機

   砲塔に26口径37mm戦車砲を装備

   車体の武器は逆に外された。

   そしてこいつが正式に採用された。

   こいつをベースに新型車両が開発される。


 取得スキル

  対戦車砲がLv3に上昇。


--- さらに2時間後 ---


 だんだん日も暮れてきたが。

 まだ大丈夫。がんがん戦う。


 また1段階剛丸が進化。


 L6/40軽戦車

  試作車は26口径37mm戦車砲を装備していたが、

  こいつは65口径20mmブレダM35機関砲に変更された。

  なぜなら37mm砲は旧式で威力が低かったから。

  新しい砲に乗せ換えられた。

  同軸機銃に8mmブレダM38機関銃が装備。

  最高時速は42kmで悪路走破性も悪くなかった。


 取得スキル

  不整地機動がLv5に上昇。


--- さらに2時間後 すでに夜 ---


 そろそろ終わりにしようかな。と思ったら

 剛丸が進化。


 L6Lf

  火炎放射戦車。

  L6/40ベースL3/35lの火炎放射機を乗せたもの。


 取得スキルは

  火炎放射がLv2に上昇。


 よし、これを待っていた。

 谷底を炎で充満させる。

 上からガソリンもばらまいて放火。

 次々と寄ってきては燃えていく機械系。

 これは楽だな。

 まあでもこんなのに引っかかるのは熱感知センサーが無い

 連中だけなんだろうが、正直コントローラー押しっぱなしの

 放置プレイ経験値取得やっているみたいだ。


 休憩休憩。


--- 1時間後 ---


 前ほどの興奮は感じないな。等と冷めた目で見ていたら。

 びりびりしてきた。大物の予感。

 こりゃまずい。剛丸にスキル偵察を使わせる。

 デカいぞ。

 特殊災害生物を想像する。

 まずい、今では一人では勝てん。

 リモコンスイッチオフ。


 素早く剛丸を樹木で隠蔽。

 ドラゴンワゴンを後ろの岩陰に隠し、そのまま剛志も隠れる。


 ズシンズシンと音を立てて近づく物がある。


 そいつは貝だった。いや本当に。

 でっかい巻貝に足が沢山付いている。

 ひのふのみの・・・20本はある。

 高さ数十メートル。

 ビルなみだ。

 間違いない特殊災害生物だこれは。

 こんなのが普通にいてたまるか。


 息をひそめて立ち去るのを待つ。


 良く見ると貝みたいな体は鋼鉄でできている。

 ところどころ棒みたいな物が付き出ているが、

 よくみれば大砲に見える。

 こいつ機械系か?


 奴は超音波発生器のある辺りまできて、しばらくじっとしていた。

 バレてる?


 だが、興味を失ったようで立ち去って行った。


 奴のせいで回りの炎は全部鎮火。


 汗だくだくだ。喉もからっから。熱かったからじゃない。

 やばい奴にあったからだ。


 「今日はもう帰ろうか剛丸。」

 『同感です。』

 剛丸もだいぶ進化してきたな。同感ですとは。


 あ、一応もう1段階進化した。

 放火して放置プレイは経験値的に凄い美味しかった。

 でもあのデカいの来ちゃってびっくりだ。

 熱がいかんのかな?

 マガンタ市のハンターギルドか図書館で調べてみよう。

 あれはやばい奴だ。


 剛丸の進化。

  セモヴェンテL40 da 47/32に進化。

   L6/40ベースの自走砲で、駆逐戦車。

  32口径47mm戦車砲M35を装備。

  旋回角は27度で俯仰角は-12~+20度。

  戦闘室上面は砲座部を除いて完全なオープントップ。

  最高速度は時速36km

  セモヴェンテとはイタリア語で突撃砲を意味する。

  だからセモヴェンテ自走砲とかセモヴェンテ突撃砲というのは

  本来おかしい。


 こいつでイタリア豆戦車の発展も終了。

 次はどこいくか。


作者は戦車の事は全然詳しくないので

調べながら書いています。

なんで知らないのに書いてるかって?

新しい事を覚えるのは楽しいからね。時に苦痛でもあるりますが。


さて、Ⅲ号戦車D型とE型。

拙作ではD型からトーションバー採用としております。

しかし、私が採用したのと違う資料からはE型からトーションバー採用

とあります。どっちやねん。


まあ、こういう時のファンタジー設定。

この世界ではD型からと言う事で一つよろしく。

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