第二十一話 カルロ・ベローチェ
どうやらコンドルとファイスもまた、町でいじめにあっている子
を見つけたらしい。
助けに入った時にはすでに気絶していたとか。
黒髪の少年。12歳ぐらいに見える。
「ううう。」
うめき声をあげて先程ユーティリシア達が気絶させてしまった。
青年が起き上がる。
「気が付いたか。」
「起きたね。」
「起きましたね。」
剛志、ユーティリシア、アムリシアの順の発言。
「な?なんでここに。」
「君が言わんでいい事言った結果怒った二人に殴られ気絶。
こっちに責任があるから、泊まり宿まで連れてきて介抱した。」
「そ、そっか・・・」
あ、一寸落ち込んでる。まあなあ。あっさり気絶したしな。
「あ、俺の名は剛志、こっちがユーティリシアとアムリシア。
そいでこいつがコンドルで向こうがファイス。」
「あ、ぼ、僕は孝道っていいます。」
タカミチ君とはまた見た目とのギャップが・・・
いやわかってる。地球とは違うんだから、こういう事は今後も
よくあるんだろう。日本人名で青い目に灰色の髪。
「それで、孝道君は何故からまれていたの?」
「それは・・・」
言いにくそうだ。
「・・・あれ?」
おっと、もう一人の少年も起きてきたぞ。
「大丈夫かい?」
こっちはコンドルが声を掛ける。
「ええ、あれ、手当していただいたんですね。
ありがとうございます。」
「いやいや、助けられなくて御免ね。俺はコンドル。
こいつはファイスっていう。」
「よろしく。」
「あ、僕はユシスといいます。」
こっちは黒目黒髪。でも顔の造形が日本人ぽくない。
「俺は剛志。こっちがユーティリシアであっちがアムリシア。」
「あ、え、ユシスです。」
「それでユシス君はなぜ絡まれていたの?」
これは剛志の発言。
「だって・・・あいつら酷いんです。僕には僕の戦車があるのに。」
「あー。お前もか。」
孝道君がユシス君の発言に同意した。
「???御免、俺達は最近町に来たんで事情が良く分からない。
教えてくれるか?」
コンドルがそう質問した。
「はい、実は・・・」
ユシス君の説明によると、現在マガンタ市のハンターの多くは
は2つの派閥に統括されている。
それは・・・旧ソ連戦車最高派と旧ドイツ戦車最高派だと言う。
なんじゃそりゃ?と思われるかもしれないが。
剛志はまあそういうのもあるよな。と思っていた。
WWⅡ時代。ソ連とドイツは戦車開発で競っていた。
よりデカく、より強く。戦車開発競争の結果。
例えばコンドルが前乗ってたティーガー戦車やティーガーⅡ戦車。
ソ連はKV-1やIS-1といった重戦車を作ってこれに対抗。
真正面からガチで殴り合ったのだ。
もっとも実戦では重戦車同士でガチバトルの例は少ない。
戦場は広く、重戦車より中戦車の方が多い。
また、戦車の相手は戦車だけでもない。
固定砲台、要塞、人間。様々だ。
ガチバトル用に作っても、滅多に出会わない。
英国、アメリカ合衆国、フランス、イタリア、日本。
この辺がWWⅡ時に独自開発の戦車を作っていた国家だが。
日本は主敵が中国だった事もあり、また生産力に問題があった事、
輸送力に問題があった事から対戦車用の戦車は敗北寸前まで
作られていない。
イタリア、フランスは相手は違うが、戦争間もなく降伏する
結果戦車開発に支障をきたしてしまう。
アメリカだが、以前言ったが当初アメリカは、戦車は駆逐戦車と
対戦車砲、そして爆撃で対処するつもりだったので、重戦車という
カテゴリーの戦車を作らなかった。
WWⅡ終盤に入ってから重戦車を作ったが、実戦には投入され
なかった。
最後に英国だが、17ポンド砲という強力な対戦車砲を作り、
鉄鋼の生産力も悪くない。WWⅡ当時は自動車先進国でもある。
凄いのを作っている。ええ、英国面に落ち込んだ凄い戦車の数々を。
センスがなんか違う。そのため好きな人は好きだが。
ニワカさん、素人さん受けするものではない。
英国戦車好き曰く、英国戦車はダサかっこいいとの事。
ダサいを一回りして、恰好良く見えるという事か?
ドイツ戦車とソ連戦車は初心者から上級者まで幅広く楽しめます。
よって厨とか呼ばれる困ったチャンも多い。
マガンタ市のハンター達はドイツ戦車だけで構成されたドイツ派。
ソ連戦車だけで構成されたソ連派に分かれてしまっていて。
ユシス君の所にはドイツ派、孝道君の所にはソ連派が勧誘に来た
という。
つか、勧誘ってレベルじゃないなあれは。強引すぎる。
脅迫というべきか。
二人は断ったそうだ。
結果、ユシス君は殴る蹴るの暴行を受けダウン。
孝道君もボコられていたという訳だ。
命の危険を冒してまで何故?と聞くと。
二人共最近、進化型魔道戦車を手に入れたとの事。
その戦車を手に入れるに至った経緯や、各々戦車愛を語って
くれました。熱い、暑い。
折角なので、二人の戦車を紹介。
孝道君の戦車は
Strv.m/21 スウェーデン戦車。
先程スウェーデンをWWⅡ時点の戦車開発国に入れ忘れた事を
お詫びいたします。
因みにこの21式戦車はドイツのLK.II軽戦車に改良を加えたもの。
ドイツはWWⅠでの敗戦により、戦車開発を中止されていました。
そこでスウェーデンに架空の会社を作り、そこで戦車開発を
続けていました。
これはスウェーデンにとっても、渡りに船でした。
スウェーデンはドイツ、ソビエトといった陸軍強国が近くにいる
ので、自国でも戦車を開発したいと思っていたからです。
ドイツの戦車製造技術を手に入れ、この後自国産戦車を
作成していく事になります。
ユシス君の戦車は
インディペンデント重戦車。
正式番号A1E1。英国戦車。多砲塔戦車。
世界に多砲塔戦車ブームを引き起こし、混乱に陥れた張本人。
当初、戦車の事を英国は陸上戦艦と呼んでいました。
剛志の剛丸の進化過程で言ったかと思いますが。
当初は海軍が戦車開発に乗り気で、陸軍はそうでもなかった。
結果、こんな陸上戦艦等という発想へと突き進んでいってまあ。
装甲は8mmから28mm、これはWWⅠ後にしては硬い。
出力約400hp、最高速度約32Km。これも悪くない。
主砲:40口径3ポンド戦車砲
副砲:主砲の周りに4つ砲塔がありそれぞれ
7.7mmヴィッカーズ重機関銃を装備。
実はこれも悪くは無い。
スペック上は取り立て凄いものは無いが、悪い物もない。
これがいかん。
結果、ドイツもフランスもソ連も実は日本も多砲塔戦車作って
しまって。
しかし、この戦車を作った英国は、試作1両でやめちゃった。
理由:くそ高い金がかかる。生産がめちゃムズイ。
WWⅠ後、世界恐慌により金が無いのでこんな高価な戦車は
作ってられない。
と言う事で、さらばとなったわけです。
何故他国が多砲塔戦車を諦めたのか?その理由は今後追い追い
語る事になるでしょう。
「え、多砲塔戦車?」
この発言はファイス。
奴からすればあり得ない選択なんだろうけどな。
「恰好良いですよねえ。この無敵感。」
いや・・・いや今は何もいうまい。
それに、魔道戦車だと多砲塔は悪くないのかもしれないし。
横を見ると、アムリシアが気の毒そうな、あるいは痛そうな顔を
していた
ひょっとして。
「アムリシアも多砲塔戦車嵌った口か?」
「うあああああ、黒歴史がああ。」
頭を抱えて左右に振っている。
やっぱりそうか。
一度は誰でも通る道。多砲塔戦車スキー。
十中八九かかる病。
だって一度に複数の敵を攻撃出来るんですよ?
デカいし、見た目も威圧感ある。
ま、その内覚めるんですけどね。
まあ、エラそうな事言っても剛志も通った道ですけどね。
アムリシアは元居た世界では、軍人になって戦車乗りになったん
だから戦車が嫌いな訳がない。間違いなく戦車好きだろう。
「孝道君はスウェーデンルート?」
「はい。」
「聞いてもいいかな。何で?」
「え????恰好いいじゃないですか。」
いや、まあ、うんそうだね。
こいつはそうじゃないかと思ってはいたが。
スウェーデンスキーだったか。
時々いるんだよな。北欧諸国好き。
日本には無いものがあるからな。
極寒の地なら日本にもある。でも全土が極寒の地ではない以上。
日本の装備は汎用性を持たせたものになる。
北欧は厳寒地専用装備だから。一応夏装備もあるらしいが。
日本とは違うもんな。
そこに惹かれる憧れるって訳だ。
「それにしても酷い話ね。」
ぷんすか怒っているのはユーティリシア。
自由を束縛されるのが嫌いなんだろう。
あの連中は、孝道君達に自分の派閥の戦車に乗るよう強制してきた
との事。
孝道君にはソ連派からIS-3を打診してきたとか。
何で変えなかった?
すごいなスウェーデンスキー。
もっとも剛志も今の剛丸と交換しろと言われてもしない。
ユシス君にはなんとパンターⅡ。でも交換しなかった。
マジですか?
凄いね。多砲塔戦車愛。
「ふーん。君達これからどうするの?」
冷たいようだが、彼らの人生は彼らの物。
決定権は彼らにあるのだ。
二人は黙りこくってしまった。
二人にとってマガンタ市は故郷だ。
この地で一人前のハンターに成りたかったのだろうが。
このままではその夢は断たれてしまうだろう。
派閥に組しない奴をあの連中が許してはくれないだろう。
なんせIS-3やパンターⅡを交換条件にするような連中だ。
これだけの好条件なら普通に取り込まれる奴も多いだろう。
二人にとって生きにくい町になりつつある。
「俺達についてくるか?」
「剛志、勝手に決めてもいいの?」
ユーティリシアはびっくりしている。
「ムールドさんには俺から頼むよ。ユーティリシアは反対かい?」
「そうじゃないけど。そうね。このままこの町にいるよりは
いいかもね。」
二人は急展開についていけないようだ。
「で、どうするんだ?このままこの町で頑張るのか?
それともうちらのチームに入るのか?それとも違う道を探すか?」
「違う道って?」
ユシス君が質問する。
「違う道は違う道だよ。俺には思いつかないが、別に道は二つ
っきりって事もないだろう。ハンター辞めるとかさ。」
「それは駄目です。」
ハンター辞めるに強い反応を示す二人。
「じゃあどうするの?俺達は護衛任務でここにきている。
何時までもいるわけじゃない。後何日いるんだっけ?」
「後3日の予定ね。」
剛志は滞在日数を忘れていたので、ユーティリシアにフォロー
してもらった。
「考える期間はそれまでだな。俺達は仕事だ。このマガンタを
去る。それまでに決めるといい。」
二人は神妙に頷いて、自宅へ帰って行った。
「あの二人、来るかな?」
ファイスの質問だが。
「どうだろうな?俺があいつらだったらどうするかなあ。」
「一緒に来ないの?」
「わからんね。所詮は他人の人生。俺ならチャンスは逃さない。
『初心忘るべからず』。チャンスは逃すな・・・だ。」
『初心忘れるべからず』『初心忘るべからず』
これは、世阿弥という能という伝統芸能の創始者。能は歌舞伎
等の伝統芸能へと発展していく。その創始者が言った言葉。
初心忘るべからず」とは、それまで経験したことがないことに
対して、自分の未熟さを受け入れながら、その新しい事態に挑戦
していく心構え、その姿を言っているそうだ。
つまり、受け身になるな。新しい事へ挑戦し、失敗しながら
身につけよという事。
初心。初めてなにかをした時の心。新しい事への挑戦で胸を
ワクワクドキドキさせたあの心。
チャレンジせよと言う事。決して保守的な言葉ではない。
「剛志らしい。さてどうするまだ時間はある。行くか?」
コンドルさん分かってらっしゃる。行きますぜ。
狩りにな。
「私達も行くわ。非番だもの。」
というわけで、第二打撃小隊は当番のクラさん除き、第一偵察小隊
は当番のクリス君除き、そして第一打撃小隊は今ここにいない。
ジャンは非番のはずだが多分また町に繰り出しているんだろう。
いない。
さあ狩りに出発だ。
夜の帳が下りるまで、狩りを続けた。
流石に夜狩りはしなかった。
知らない町の周辺で夜狩りは危険すぎる。
生態系が昼と夜で変わるし、魔物の出現ポイントも変わる。
その辺の情報がないと夜狩りは無理。
マガンタ市周辺情報はまだ集まっていない。
危険は冒さずに町へ帰った。
まだ3日あるしね。
慌てる事は無い。
時間がなかったので進化したのは剛丸だけ。
折角のヘッツァーだが、横進化して弱体化します。
CV29に進化。
イタリア製のカーデン・ロイド豆戦車。
一気に弱体化だが気にしない。
取得スキルは
衝突攻撃Lv1
敵に衝突した際のダメージが上昇する
例によってレベル上昇で能力UP。
さて、町へ帰って換金し、分配したらお休みなさい・・・
にならないのが剛志。
さあ、やるでえ、狩り魂に火がついた。
もっと狩りを、最早中毒かもしれない。
ハンターギルドに行き、資料室にこもって夜中の12時。
「エウレカー。」
と叫んで町を飛び出し夜狩りへゴー。
なにを見つけたかというと。
まあ、例によって狩りのポイント。
本日の狩りはさらに極悪仕様になっております。
場所は谷。三間谷という名称がついている。
ここなんだが。崖の上から下を狙えるポイントがいくつか
ある。しかも一方的に撃てる。車止めを掛けて車体が谷底へ落ちない
ように固定する。ドラゴンワゴンを剛丸の後ろに置き、ワイヤーで
繋ぐ。これで万が一車止めが外れても大丈夫。
谷底に剛志は降りる。もちろんその間は剛丸に警戒させる。
例の超音波発生装置を設置。
そう、ここは機械系が出る。
崖の上に戻って剛丸に乗り込む。豆戦車は乗り降り楽ねー。
車体が軽いからドラゴンワゴンに引っかけるだけで問題ない。
絶対落ちない。
さて装置を遠隔操作でポチットな。この遠隔操作も簡単なものだ
ただのリモコン。それもスイッチオンオフするだけだから。
家の中の電灯用の奴。一番やっすいの。
こういうのは複雑なものより簡単な物の方が壊れにくくていい。
やってきました魔物の群れ。超音波に惹かれてぞくぞくやって
来ます。
いただきます。
感謝の念を込めて撃つべし撃つべし。
弾が切れるまで撃ちまくれ。
剛志もバレットM82とブローニングM2でがんがん撃ちます。
時々射程の長い敵が来ますが。仰角が足らんのでこっちに弾が
飛んでこない。はっはっは。ハメ技の何がいけない?
なるべく足狙いでいくが、何せ奴らは谷底。頭にずぼずぼ当たる。
あーあれは売り物にならない。ちくしょ。
でもめげている暇はない。次から次へと敵は来る。
腹いっぱいいただきます。
剛丸の車内は弾だらけ。2人乗りの車内。操縦手がいない。
魔道戦車だからね。そこに弾を積み込みまくり。
剛丸の弾が切れた。直ぐに装填装填。
ブローニングM2のベルトも再装填。バレットM82も給弾。
ブローニングの弾が切れそうだ。
ブローニングM2もバレットM82も12.7mmなんだが。実はちょっと
弾が違う。無理やりこめられない事はないのかもしれないが。
故障の原因になるのでやりたくない。
因みにブローニングM2が高性能だったためバレットM82が作られた
という経緯があったりする。
後余談だが、9mmパラペラムってあるだろ?拳銃に良くある規格
なんだが、同じ9mmパラペラムでも互換性なかったりするから注意
しろよ?9mmならなんでもいいってわけじゃない。拳銃の種類で微妙
に規格が違うからな。酷いよな?スペックみたら互換性あんのか?
と思うじゃん。使えないからな。
.50BMGとか規格だけじゃなくそれは使えるのか?と言う所まで
知ってないとプロじゃない。
何も日本軍だけじゃないんだよ。弾の規格合わなくて撃てないとか
やらかす軍隊は。むしろ日本軍の方が実は汎用性が・・・ゲフンゲフン
長くなるからパス。
しもうた、剛丸が撃ちすぎて銃身破裂した。
もう一寸気を付けておくべきだった。
今までは運が良かったんだな。
銃は撃ちまくると加熱する。当たり前だ火薬使ってるんだから。
加熱すると。鉄は柔らかくなり、曲がったり出っ張ったりする。
また、薬室・・・火薬を爆発させて弾を加速する所。意外でも
熱もったため火薬に火が付いたりする。
曲がったり出っ張った所で弾が破裂したり、薬室以外で火薬に
火が付いたりすれば銃身は破裂する。
剛丸は剛志の指示に従い撃ちまくっただけ。
まだ剛丸にその辺の加減考えろとか無理だろう。
剛志が前もって言っとくべきだった。
敵はまだいる弾はあるが、銃身が破裂したら撃てない。
しかし、修理スキルがあるからほっとけば直るらしい。
魔道戦車万歳。
でも銃身破裂では時間がかかるな。
もっとも、今の剛丸なら裏ワザで戦闘終了即回復だが。
ブローニングも熱くなるまで撃ちまくり、バレットM82も熱を
帯びてきたのでここで狩り終了だな。
ベネリM3とM29もあるけど流石に機械系の敵には威力不足。
弾も用意してないしね。
はいポチットな。スイッチオフ。
剛丸をバックさせ素早く隠蔽。
隠蔽スキル発動。
--- 30分後 ---
敵がいないのを確認して谷底へ降りる。超音波発生装置の回収だ。
回収完了後、修理の裏ワザ発動だ。
そう、進化。
この進化と言うやつは、魔道戦車が進化可能になった事を主に
まず伝える。続けて主が進化先一覧から進化先を選択する。
最後に今進化する事を魔道戦車に許可する。
この流れで進化する。
この世界では戦闘中でもどんどん経験値が入ってくる。
しかし、戦闘中に進化するのは難しい。
戦っている最中に進化先一覧を確認して選択するとか難しいし、
戦闘中に違う車種に変化したら戦いにくい。砲や弾が変わる事が
あるわけだし、速度や装甲も変わったら使いにくい。
下手したら負けない相手にも負けてしまう。
危険なので大抵は進化は戦闘後になる。
もちろん例外はある。例えば今回のように剛丸の銃身は破裂した。
戦闘不能である。だが、そこで進化したらどうなるか?
一瞬で修理完了。戦闘可能となる。
そこでいろんな裏ワザがある。
例えば進化可能状態で強敵と戦闘し、
弾切れ、戦闘不能、装甲大破などの状態になった所で
進化。いきなり回復して戦闘続行とか。
でもこれは狙ってやるべきではないと慎重派の剛志は考えている。
下手すると進化する前に死ぬだろこれ?
冗談じゃないっす。
この世界の魔道なら死者復活とかあるだろうけど。
100%の技術ではないだろうし、後遺症とかあったらどうする?
そんなリスク冒したくない。
さて、剛丸君は今は2段階進化。
そう、夜狩りは続くのだ。
先程述べたように、進化すれば破裂した銃身は回復。
まだ弾はある。ドラゴンワゴンにも積んであるんだ。
秋の夜は長いんやでー。
やったらあ。
まず1段階。
CV29はCV33セリエⅠに進化。
CVシリーズのCVはカルロ・ベローチェの略だって知ってるよね。
快速戦車って意味。
カルロが戦車。ベローチェが速い。で快速戦車。
ちっこくて軽いから速い。機動力の高さがイタリア戦車の特徴
となっていく。フィアット2000?忘れてくれ。
イタリア車といえばフェラーリを初めとする高速車。
でも安全性高くないよね?
戦車も同じ感じ。機動力、攻撃力、防御力がアンバランス。
そこが好きな人は好き。見た目もいいし。
続けて2段階。
セリエⅠがあるならセリエⅡも当然ある。
CV33セリエⅡに進化。
セリエⅠは6.4mmフィアットM14機関銃だったが。
セリエⅡは8mmフィアットM35機関銃を2門装備だ。
火力アップ。
因みに、CV33というのは当初の命名。また例によってイタリア軍
は後で命名則を変更したりして、CV3/33となる。
さらに、再度変更したりして。
L3/33となる。
LはLeggero=”軽い”の頭文字で、3は重量。
3トンなのね。
日本戦車の命名も混乱の元だとは思うが
(年号下二けたプラス式。旧軍は皇紀を使い、新軍は西暦使用。)
しょっ中変えないからまだ分かり易いかもね。
取得スキル。
装填速度上昇Lv1
高速装填Lv1
新スキル2つゲットきたー。
剛志のテンションマックス。
装填速度上昇はレベル上昇に合わせて弾薬の装填速度が上がる
というもの。こいつは即応弾及び、弾薬庫に入っている弾にのみ
適応されるので、剛志のように、操縦手席等の通常弾を置かない
場所にある場合は対象外。
高速装填は、確率により通常の3倍の速さで装填が完了するもの。
装填速度上昇は通常時の速度上昇、高速装填は確率で何時もより
早く装填が終わるというもの。
こちらも即応弾及び弾薬庫にない弾は対象外。
さて狩りはまだつづくよー。
一旦やる気に火が付いた剛志はもう止まらない。
このやる気がちゃんと勉強へ向かっていたら浪人せずにすんだろうに
残念な男である。
今度は銃身の加熱に気を付けて、撃っちゃ休み、また撃っちゃ休み
しながら攻撃を続ける。
弾が切れるまで(ベネリM3とM29は撃ってない。
一応帰り道を考慮した模様。)
撃ちつくし。
夜中の3時に町へ帰還。さて明日はなにがあるかな?
まあそんなに毎日イベントはなかろうか。
剛志の夜は更けていくのだった。
剛丸2段階進化。
まずはCV3/35に進化。
溶接からリベット接合に変更。
昔の溶接は技術不足で強度が足りない事があり、
そういう戦車は進歩の過程でリベット接合になる事がある。
続けてCV3/35rに進化。
rはRadioつまり無線の事。
武装が取り外されている。
豆戦車は小さい。当時のでっかい無線をいれてしまうと。
武装の余地がなくなる。
正直剛志以外のハンターなら絶対に35rにはしないだろう。
武装が無くてどうやって戦うと言うのか。
剛志は当然ブローニングM2とバレットM82で撃ちまくるつもり。
普通はおすすめできない。
取得スキルは
無線Lv1
無線魔道を魔道戦車がやってくれるもの。
実は剛志以外の第二打撃小隊のメンバーの戦車には
すでについているスキル。
剛志の為に無線魔道を掛けてもらっていたが。
これでかけてもらう必要がなくなるか?
レベル上昇により届く範囲が広くなる。
掃射がLv3から4に上昇。
剛志は無線スキル欲しさに35rに進化させた訳です。




