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食いしん坊たちの御朱印集め紀行  作者: サッサン
第1章:瀬戸内海とお墓参りと運命の出会い

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第2章:京都でグルメと観光と御朱印集め プロローグ

8月25日10時15分。さとしは京都駅に到着した新幹線からホームへ降り立った。

本日の11時に内海親子(美鈴・美波)と京都タワーの前で待ち合わせをしているのだ。

前回の広島ではさとしと美波の二人旅であったが、今回はそこに美波の母親である美鈴も参加して3人での行動となる。


(さすがに30分以上前だし、まだ来ていないよな……。でも一応確認だけはしておくか)


さとしは京都駅を出ると、目の前にそびえたつ京都タワーへと歩いて行った。

ちなみにこの京都タワーであるが4つの特徴を持っている。一つ目は、海のない京都の街を照らす「産業・文化・観光の灯台」をイメージしてデザインされていること。二つ目は、東京タワーなどのように網の目のように鉄骨を組むのではなく、特殊な鋼板(厚さ12mm〜22mm)を溶接して円筒形につなぎ合わせた、まるで新幹線のような「モノコック構造」で作られており、鉄骨を一切使わずに建てられたタワーとしては、当時世界でも類を見ない最先端の技術であった。3つ目は、 地面から直接生えているのではなく、下にある「京都タワービル」の屋上に載る形で建っています。ビルの高さを合わせると、全体の高さは131メートルあり、これは京都市内で最も高い建造物である。そして最後に、さとしたちが先日訪れた広島の「原爆資料館」や、平和記念公園全体の設計を手がけた日本を代表する建築家・丹下健三氏の師匠にあたる「山田守」氏が設計したものであることだ。


(京都には何度か来たことがあるけど一度も上に上ったことはないんだよな)


そんなことを考えながら京都ビルに近づいていくと、見覚えのある二人の姿が目に入ってきた。

私の姿を美波が見つけ、さとしの名前を呼びながら大きく手を振っている。

さとしが小走りで二人の下へと駆け寄った。美波はスカイブルーのワンピースに麦わら帽子、美鈴は風通しのよさそうなベージュのパンツにサマーニット、手には日傘をさしたいでたちであった。


「二人とももう来ていたんですね。正直、まだ来ていないと思ってましたよ」


「美波がさとしさんと旅行に行くのが楽しみで早く出たがったんですよ」


そう言う美鈴に対して美波も反論した。


「そういうお母さんだって朝からずっとソワソワしてたじゃない。それってやっぱこの旅行が楽しみで仕方なかったからじゃない」


美波の暴露を受けて、あたふたしてしまう美鈴であった

「それは内緒にしてって言ったでしょ!年上としての私の威厳がなくなっちゃうじゃない……」


そんなやり取りを見て楽しそうに笑うさとしであった。


(この二人は親子というよりも、どちらかというと仲の良い姉妹だな)


さとしがそんな二人に質問した。


「私は今まで1度もないんですけど、二人は今までに京都タワーって登ったことありますか?」


「私も上ったことないですよ。美波にいたっては修学旅行で一度来たぐらいですし」


「なら予定の時間までまだ余裕がありますし、三人で来た記念に上ってみませんか?」


さとしの提案に美波が賛同する。


「私も上ってみたい。修学旅行で来た時も上ってないんですよ」


「美鈴さんもいいですか?」


「せっかくだし上りましょうか」


三人は仲良く京都タワーの受付に行き、3人分の料金をさとしが支払った。美鈴が2人分を支払おうとしたが、さとしはそれを断った。


「ここは僕のわがままなので、自分に払わせてください」


「ならこの恩は私がさとしさんのお嫁さんになった時に返すからね」


美波が楽しそうに話した。


「美波、まだその病気続いてたんだね」


笑いながら言うさとしに対して、美波が抗議する。


「人の恋心をウイルスみたいに言わないでよ!」


広島旅行中に身に着けたスルースキルで美波の抗議を軽く受け流すさとし。

三人はエレベーターで展望室へと向かった。

早く景色を見たくてそわそわしている美波。

そんな美波を見て、エレベーターの扉が開いたら今にも走って飛び出しそうな美波の手を握り、走り出さないように予防線を張った。

しかし、手を握られた美波は突然の出来事に動揺してしまう。


「さ、さとしさん?」


「こうすれば扉が開いたとき走りだせないでしょ」


さとしが悪戯っぽくウィンクすると、美波は懐かしさと手をつないでいる現状に顔を真っ赤にした。

その反応に、今度はさとし自身が照れてしまう。すると、横にいた美鈴が追い打ちをかけた。


「二人だけでずるいわ!なら私も、さとしさんの反対側の手をもらうわね」


有無を言わせず、美鈴はさとしの空いている手をしっかりと握った。

展望室に到着し、扉が開く。そこには、さとしを中心に、両側を親子にサンドイッチされた状態で仲良く手をつなぐ三人の姿があった。顔を赤くする美波、困惑顔のさとし、そして心底楽しそうな美鈴。

もし、この三人の中で勝者がいるとすれば、それは間違いなく美鈴であったであろう。

地上約130メートルから見下ろす古都、京都。過去と現代が入り混じる景色に、3人は思わず息を呑んだ。

これから始まる2泊3日の旅で、いったいどんなグルメと御朱印、そして騒がしい出来事が待っているのか、三人の胸の中は期待で膨れ上がっていた。

3人の心の中を表すかのように空は晴れ渡り、熱く京都の町を照らしていた。

第2章のプロローグをお読みいただきましてありがとうございます。

実はこの物語、書きだした当初は広島編しかやるつもりなかったんですが、キャラクターたちが気に入ってしまい、続きを書いてみることにしました。


今回は京都編です。京都と言えば神社仏閣においしいグルメに事欠かない土地。ちょうど今年の2月に実際に京都と大阪の神社巡りをやってきたので、それを思い出しながら書いてみます。

ちなみに第1章で書いた広島には去年の4月に実際に行ってお墓参りもしています。


もしこの物語に興味を持っていただけたら、ブックマークと評価をよろしくお願いします。


次回投稿は明日の朝7時半を予定しています。

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