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雪月花  作者: 湯灯畳
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第六十二夜 贖罪

ねえ、お爺ちゃん――


私――


どうすればいいの――


 


あの時、私のせいで……


みんな……


みんな……


 


姐さんも……


女将さんも……


 


はる坊も……


 


わかってたのに、


私……


 


どうして――


 


声が聞こえる。


 


雪音。


 


償うか、私と。


 


少しでも、皆のために。


 


……皆、まだ、ここにおる。


 


その苦しみを、一つでも。


 


癒すことができるなら。


 


お前が、


ここに戻ったこと。


 


私が、


ずっと待ち続けたこと。


 


あるいは、


意味が生まれるのかもしれん。


 


そのときは、


湯も……


 


力になろう。


 


ここは、


現世を映す境界の間――


 


お前が、


凍てつかずにいられるなら――


 


自ずと、


寄り付くものもある。


 


その兎のように。


 


道は、


私にもわからぬ――


 


だが、


お前はもう、


一人ではない。


 


私も、


この神木とともに、


きっとお前の力に――


 


その声を最後に――


ふと。


 


降りしきる、


雪の向こう――


 


遠い空が、


少し、


晴れた気がした。


 


どこかで、


猫が鳴いた。


 


――第六十二夜・了

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