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英雄の異世界戦記〜敵を使役する異端な存在〜  作者: もぐのすけ
アクエリア大陸 剣聖編

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経験値の差

「なぜお前が魔人を扱える……?」

「その様子を見るに、ガルムから俺の事は聞いていないみたいだな。知りたきゃ俺を殺して知れよ」

「通す気はないということだな?」

「ああ」

「残念だ」


 その言葉を皮切りに、7体の魔人が咆哮をあげながら襲いかかってきた。


一点集中型散弾銃ショットガンモード」


 引き抜いた獅子脅しがバチバチと音を立てながら変化した。

 すぐさま向かってくる魔人と剣聖を射線に捉え、魔力を込めた後に引き金を引いた。

 凄まじい衝撃と共に銃弾が発射させる。


 それは中級魔人の上半身を吹き飛ばし、一直線に剣聖へと向かっていく。

 だが、突如として地面が突き出たために弾は剣聖へと届かず、岩の盾を吹き飛ばした程度に留まった。


「間一髪だったな人間」

「お前の目的を遂行させることが私達の預かった任務。進みなさい、あの男は私達が相手をするわ」

「ふむ…………では任せよう」


 赤い鎧の二人組の魔者が物陰から出てきた。

 岩の盾を作り出したのも奴らか。

 鎧を身に付けているから分かりにくいが、男女のコンビだ。


 あのスピードを魔法で防ぎきることができるってことは、相当な使い手だろう。

 ローズフィリップの所に来た奴らと同じレベルだとするなら、厄介だな。


「上級魔人を抑えろ!」

「グオアアアアアアアア!!!」


 すぐ目の前まで来ていた上級魔人に対して、そのまま上級魔人をぶつけた。

 この場で一番厄介なのが上級魔人だ。

 こいつを抑えるだけでやり易くなる。


 剣聖が瓦礫の脇から飛び出したのが見えた。


「待て! 逃げるな剣聖!」

「グガアアア!!」

「うるさい邪魔だ!」


 殴り掛かってきた下級魔人に対して身体を半身はんみにさせつつ、引き抜いた『雷鳥』で下から腕を斬り落とした。


片手銃ハンドガンモード」


 即座に銃を変化させ、下級魔人の顔面を至近距離から撃ち抜いた。

 顔が仰け反り、青色の鮮血が散った。


「六の剣技、神裁断しんさいだん


 その勢いのまま横に回転し、二体目の下級魔人の腰を水平に斬った。

 二体目の上半身と下半身が二つに分かれた。


「何者だあの人間……?」

「中級魔人を一撃で葬り、複数の下級魔人を倒す剣術…………油断は出来ないようね」


 ガルム流と神剣流を織り交ぜ、さらに獅子脅しを加えた俺独自の戦い方。


 やっと見つけた、俺だけの戦い方。


「ストーンサンド!!」


 両サイドの地面がめくれ、まるでトラバサミのように俺を挟み潰さんとしてきた。

 即座に上に飛び回避する。


紫電しでん!」


 女の魔者によって放たれた紫色の雷が飛んできた。

 すかさず避雷神を発動させ、紫色の雷は俺の周りを回るようにして後ろへと逸れていった。


「勝手に逸れて……! 何で今のを防げるのよ……!」

「お返しだ。紡げ、雷撃ショックボルト!」


 魔力を多めに込めた初級雷魔法を放った。

 だが、再び岩の盾を繰り出され、雷撃ショックボルトは女に届かず、岩盤を破壊した。


「おいおい、普通の雷魔法でその岩の壊れ方はおかしいだろ……」

「男の方は土魔法の使い手か、邪魔だな……!」


 このままじゃジリ貧だ。

 下級魔人はすぐに処理できるとしても、二人の魔者が厄介すぎる。

 時間を掛けずに力でゴリ押す。

 俺にはそれができる。


機銃掃射マシンガンモード」


 地面に着地する前に獅子脅しを変化させた。


 すぐさま下級魔人が両手を組んでハンマーのような形にし、飛び掛かってくる。

 獅子脅しに魔力を流し込みながら引き金を引いた。


 圧倒的な速度で射出された弾が下級魔人を襲い、蜂の巣にした。

 そしてすぐさま地面を砕くほどに踏み込み、二人の魔者へと距離を詰めた。


「う、おっ!?」


 男の右手から岩が生成され始める。

 しかし、引き金を引くだけのノーモーションから放たれる機銃は、男の下腹部を何発も貫いていった。

 鎧ごと貫かれ、男の体が魔人と同じように穴だらけとなり、吹っ飛んでいった。


「なっ……!」

「ふっ!」


 振り向きざまに雷鳥を矢のように投げ飛ばした。

 もう一人の魔者はそれを何とかかわしたが、態勢が崩れ、反撃に一歩遅れる。

 それだけの隙があれば充分だった。

 再び発射された機銃が女の魔者を襲い、まるでダンスを踊っているかのように撃ち抜かれていった。


「がっ……あっ……ぎゃっ……!」


 そのまま血だるまとなって魔者は倒れた。


 一方で上級魔人同士の対決は、お互いに剣が突き刺さっている状態で、完全なる相討ちとなっていた。

 上級魔人が処理されたとなれば、残りの下級魔人2体はそれほど脅威でもない。

 そのまま機銃掃射マシンガンで処理した。


「片付いたか……」

「ガフッ…………化け物……か……! この数を……同時に相手して……!」


 男の魔者は恨めしそうにこちらを睨んだ後、動かなくなった。


「悪いけど、経験値に差があるんだよ」


 こちとら魔王2人と戦ってるんだ。

 今さらコレぐらいなんだ。


 とはいえ、かなりの量の魔力を消費させられた。

 これからは剣術をメインとした戦い方をしないと厳しいかもしれない。


「逃がさないぞ剣聖……!」


 俺は雷鳥を回収し、中央へと向かった剣聖の後を追った。

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