27話:ミルフィハンバーグ
タイトルが意味不明?大丈夫、大して意味は有りません。私も意味不明です。
メイビス達はヘイソンのお店で泊まるこ事になり、ドドの宿屋に一度戻る事にした。
ガランガラン
「おや、誰かと思えば賢者様一向じゃないか。今日の顔は冴えてるな」
「にゃは!分かっちゃうかにゃ!」
「僕達いつも来る度に沈んでましたもんね…」
《やぁマスター。実は噂を追ってみたら探し人が見つかってね。皆この通り嬉しくてね》
「ま、まさか噂の人物が探し人だったのか!?」
《あぁ、どうかしたのかい?顔色が悪いようだが》
「い、いや大した事は…ないさ…」
「見つかって安心出来た途端に方の力が…」
「わかるにゃ…正直このまま眠りたいにゃ…」
「寝たいなら二階にいけばいいのによ。あれ?探し人は連れて来てないのか」
《実はその事何ですが今日でここを出ようと思いまして最後に挨拶をと》
「なんだ、寂しくなるな。女性は中々飲みにこないからな!!気が向いたらまた来な!!」
《ああ、そうさせてもらうよ。》
「そう言えば今日は人が居ないんですね」
「あ、本当だにゃ」
「最近兵士が多くてな…それに聖騎士が来てるって噂だし酒飲んで道端で出くわしたら大変な事になりかねないしな」
《聖騎士か…》
「大変な事ですか?」
「ほ、ほら、あれさ、えーっと酔った勢いで殴り飛ばしたりとかよ!」
「なるほどにゃ、それは確かに面倒だにゃ」
「メイビス様、そろそろ行きましょう。日が暮れてますからね真っ暗に成らない内に」
《そうだったな。マスターそれでは私達はこれで》
「気が向いたらまたくるにゃ!」
「ソマリさんいつも直ぐ寝てるのに…」
ガランガラン
メイビス達はドドの宿屋を後にヘイソンのお店に戻った。
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ガラガラ ドン
ドドの厨房にある地下のドアが開いた。
「ついに行っちまったか」
「そう…だな…。すまんな行かせてしまって」
「まぁ話は聞こえてたから、何せ誰も酒場で騒いでないんだからな。それにまさかあのお嬢ちゃんの連れだとは思わなかったしな。お前の事だ、巻き込む気が失せたんだろ?」
「その通りだ…だが…」
「気にするな俺達も同じ気持ちだ。なぁミルフィ」
「えぇ…私もあの子巻き込むなら反対したわ」
「皆同じ気持ちさ。さて、大賢者様を味方に付けれなかった訳だが」
「無論決まってる」
「えぇ二日後の夜に…絶対!!」
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メイビス達が宿屋へ向かった後のラキュアはいつものひと時に晩飯の支度のお手伝いと言う項目が加えられていた。
トントントントン!!
「いやぁ~助かるよ~この時間は食堂の従業員は自宅に帰ってるからねぇ」
『まぁいつも作ってもらうのも悪いですしね!!はいこれ!!』
「それで、今日は皆に何か作ってくれると言っていたが…」
トントントントン!!
『秘密ですよ!!メイビス達に会えたし歓迎と皆へのお礼なの!!でも私一人じゃ大変だから…手伝って貰って…』
「可愛らしいじゃないか。気にする事はないさラーちゃんの頼みだしね。それでこれを入れて混ぜ込んだらコネて平たく丸くすれば良いんだな?」
『ハイ!!こんな感じで…ぺったんぺったん…あとは真ん中を少し窪みを付けて…』
「不思議な肉料理だな。まさか肉をミンチにしてコネるなんてな…確かにラーちゃん一人じゃキツイな」
『ごめんなさい殆どやって貰ってて…ジュジュ―…焼き加減は…こんな感じです…ジュジュー』
「成る程な、それでひっくり返してと…」
ラキュアが皆の為にあの肉料理をビルビンに作って見せながら、工程を理解したビルビンがいつもの人数分+メイビス達の分を作り上げていき、料理が出来上がる頃にはメイビス達がやって来た。
「来ましたね。お部屋の用意が出来てますが荷物などは?」
「アタシ達はまだ買い物すらしてないから手ぶらだにゃ!!」
「そうですね、明日からコチラお店で必要な物を揃えるからね」
《そう言えばラキュアは?》
「あぁお嬢ちゃんなら…まぁ先にお部屋を案内してから食堂にでも行きましょうか。お嬢ちゃん含めて皆さんソコに居ますでしょうし」
《そういう事なら先にお部屋に案内させてもらうか》
「そうですね」
テクテクテクテク ガチャ
「コチラになりますが、ゆっくりしていきますか?」
「おぉー」
「ちゃんとベッドあるにゃ!!とう!!」ぼよんぼよん
《いや、ラキュアが先に居るのなら待たせる訳にも行かないしな》
「あ、そうだったにゃ」
「ソマリさん…」
メイビス達が泊まる部屋まで案内され手短に部屋を後にし食堂に案内された。
「食堂?ご飯かにゃ!!」
「戻る事しか考えて無くて何も食べてきませんでしたもんね。お腹ぺこぺこです」
リンリン
食堂の暖簾に着いた鈴が鳴る
「お、遂に来ましたね」
「ラーちゃんのお友達ね!!女性が二人も居ますわよ!!」
「嬉しいです!!」
「男の人も居て僕は安心しましたよ」
「フィルソン、自己紹介と席の案内を。私はビルビンを呼んできます」
ヘイソンは厨房に向かい、フィルソンはまだ名乗って居なかった自分の名前と同居人達の紹介を済ませメイビス達も名を名乗り席へ着いた。すると配膳台を引いたビルビンとラキュアが現れ食卓に皿を次々と置いて行く。
「彼が此処の料理長であり住居人のビルビンです」
「ビルビンだ。宜しくね。早速になるがご飯の時間だ。堪能してくれよ!?」
「お肉だにゃ!!」
「ビルビンこれいつもと違う…と言うか、初めてみるぞ?」
「変わったお肉?ですね…」
「作った俺もビックリだからな」
『ニヤニヤ』
「ビルビンまさか…」
「そのまさかだよヘイソン…さぁ皆、この果汁を混ぜ込んだ特性ソースをかけて食べてくれ」
「お、お肉に果実の?まぁビルビンが言うなら食べるか…」あむあむ !!
それに続き次々と食していく一同達は驚きと言わんばかりの顔をして食べていく。
「何ですかこのお肉が口の中で砕けていく感触は!!」
「果実の汁と聞いたが後味は悪くないな!!いつものソースとは一味変わった感覚だ!!」
「ジューシーでお肉の汁がじゅわじゅわにゃぁ!!これは最高のお肉だにゃ!!」
《お肉で有ってお肉で無い様な今までに無かった物だな…王族でもこんな物は食べないぞ》
「確かに…基本的にいい素材を使ってるか、と言うだけで有って余り調理としての工夫は無いですからね…」
『どれどれ、あむあむ…うん!!ちゃんと出来てて良かった!!』
((((((((「《…ぇ?…》」))))))))
一同が謎めいたラキュアの一言に口に運んでいたフォークが止まった。
「それなんだがな、このお嬢ちゃんが発案して俺が皆の分を用意した食べ物なんだよ…」
「やはりか…」
《ラキュアおまえ…料理なんか出来たのかい!?》
「アタシも初耳だにゃ!!」
「僕はラキュアさんの私生活までは知りませんから何とも言えませんが普通は貴族であっても料理なんかできませんよね…」
…あれ、ただ喜んでくれるだけで良かったのに在らん方向に話が行きそうな件…
「おいおい、連れの皆にまで隠してたスキルだったのかよ!!だがよ、ここは料理の美味しさを褒める所だとおもうぞ?どうせ俺達の為に作ってくれたんだからよ!!細け~事は無しにして皆で食べるってモノよ!!」
理由をしるビルビンでは無く、まさかのアゴンからフォローが入りラキュア本人が驚いて居ると、他の皆が感化されそんな事を気にせず美味しさと嬉しさを表現しその場を乗り切れた。
コソコソ
『アゴンさん…さっきは有り難う御座います。おかげで助かりました』
「別にコソコソする必要もないと思おうがよ。隠し事が多いと逆に苦労するぞ?まぁその歳で隠す事なんざ普通無いと思うがな!!ハッハッハ!!」
…まったくその通りでございますよ…でも流石に私が別の世界の人とは言えないよね…
場が和らぎ楽しい団欒と成っているそこにヘイソンが言葉を口にした。
「えー一部の人はもう知っているかも知れませんが、実は今日は騎士団の方がお店にやって来て大変忙しい日にもなりました。皆さんご苦労様です。無いながらも迅速な対応を心掛けてくれて大変嬉しいと思いました。」
…そう言えば来ましたね。私も知っているし皆しってるよね?…
「それでですね、騎士団が来日した理由を窺ったのですが、今この都市に魔族が出入りしていて、その捜索をしている途中なのだと聞きました。そして魔族を手引きした人族を領主の館にて取り押さえらしく、今後も外が騒がしくなると思います。皆さんも何か情報が有れば私に知らせて下さい」
「本当ですの!?魔族が入り込んでいるなんて!!」
「道理で兵士が沢山いたんですね…そういう事なら分かりました」
「てっきり襲撃の情報が入り応戦の準備で駆け回ってるのかと思ったぜ」
《な、魔族が入り込んでいるだと…》
「これは一体…」
「どういう事だにゃ…」
…もしかして馬車の検問はそれの?…
「何かあれば主婦からの情報も得られるし了解したぜ旦那。さて、お嬢ちゃん今日はありがとうな、気が向いたらまた食わせてくれよな」
「そうですわね。美味しかったもの!!」
「さぁ、皆部屋に戻って休んで下さいね~」
ヘイソンが締め括り、ラキュア達も部屋に戻る事にした。ラキュアはメイビス達の部屋と一緒に寝泊まりする事にし、一緒の部屋に入った。
「ラキュにゃんの料理美味しかったにゃ…また食べたいのにゃ」
『作ったのはビルビンさんですよ!!』
「作り方は教えてもらったと彼から聞きましたがね」
《まぁ意外ではあったが…》
…もうそんな事は良いですから!!…
『そ、それよりメイビス!!あの話って、もしかして私達が追われてるわけじゃ無いって事だよね?』
《あぁ…多分そう言う事だろうな…》
「人族が手引きして魔族が都市に入り込んでいるって言ってましたよね」
「魔族に加担する人族が果たしてこの国に居るのかにゃ」
《もしかしたら逃げたフォルンの住民がこの都市に流れ込んだ可能性があるな…》
「それ僕も思いました。魔族大陸に行くにはここが一番近いですもんね」
「集団での山越えは逆に危険だにゃ」
『フォルンの住民ってお父様の町の人達って事ですか?』
《あぁそういう事になるな…》
…な、何て事だ…ってあれ?もしかしてあのアジトの人達って…どうしよう言うべきなのか…
…隠し事は逆に面倒、か…言えそうなモノは言った方が良いのかもね…
『あ、あのね!!実は逸れた時に私を助けてくれた人達なんだけど、後々色々あって…』
ラキュアは助けてくれた人達が魔族だと言う事と自分が魔族だと言いう事を明かして、それでいて匿っていてくれた事をメイビス達に話した。
「そんな事が…それにしても無茶しますね!!」
「あれだけ見せちゃダメっていったのにだにゃ」
『し、仕方ないじゃないですか!!』
《まぁ粗方分かった。それで…もっと確実な情報とか分からないか?例えば隠れていた場所とか後はあだ名や名前とか》
『ん~…場所は下水からいつも通ってて方角とかも良く分からないの。アジトも何処かのお店の地下だとかで外の明るさも良く分からなくて…。でも名前なら分かる』
ラキュアは彼等の呼称をメイビスに伝えるとその顔が益々深まっていた。
《成る程な。ラキュア、そのミルフィって娘だがな、アルカードの侍女に違いないだろうな》
「アタシ達じゃ余り縁が無いから知らない情報だにゃ」
「屋敷での私生活にまで踏み込みませんしね。良く知ってましたねメイビス様」
《あぁ、その娘はかつて私とアルカードが旅をしている最中にとある村から連れて来た赤子だからな。そして町が出来た頃にアルカードの侍女として仕えさせた娘だ》
…じゃあやっぱり寝言で言っていたラキュア様って私の事だったの!!?とんたすれ違いじゃないですか!!え、っちょっと待って、という事は…
『もももしかして追われてるのってミルフィちゃん達って事なの!!?』
《流れ的にそうなるかも知れないな》
「僕達もそれに運悪く巻き込まれてますしね」
「そもそも巻き込んだ方だにゃ」
そう言って三人がラキュアを真剣な目で見つめていた。
《ラキュアよ、この危険な都市から早く逃げ出せば問題は解決するぞ?だがそれで良いのか?》
…私が原因でミルフィちゃん達が捕まりそうなのに私達だけ見て見ぬふりして逃げろって!?…
「メイビス様それをラキュアさんに問うのは…」
「確かにまだ子供だにゃ…でも…アルカードならやる事は決まってるにゃ…」
『お父様なら…?』
「そうですね…アルカードさんなら迷わずどうにか助ける道を選びますね…しかし…」
《まぁ奴の強さあってのモノでもあるな。やはり逃げるか?》
…なによそれ!!私を煽ってるつもり!?ミルフィちゃん達をほっといて逃げる何て出来る訳無いじゃない!!でもどうするかなんて分からないし…でもやっぱり逃げたくない…
『私だけ逃げる事はしたくありません…私もお父様の様に助け出す答を選びたいです!!』
「驚いたにゃ」
「以前のラキュアさんなら答すら出ずにいたでしょうね…」
《そうか、なら私達も力を貸さなければな…確か仲間が捕まっていると言ったな。ヘイソンの情報と合わせるとミルフィの仲間の人族が領主の館に居るという事だが…》
「買い物の他にやる事が増えましたね」
「情報も集めなきゃだにゃ!!」
『みんな!!』
《買うモノ買っていつでも逃げ出す準備でもするとしようか!!》
ラキュア達はアルカードの仲間達を救う決意をし、様々な準備をする事になった。
『この部屋広いですね!!私が使ってた部屋の3倍は有りますよ!』
「ラキュにゃんどんな所で寝てたんだにゃ?」
『私ですか?そうですね、執務室のソファで寝てましたね!!でもいい寝心地でしたよ』
《淑女がソファで寝るもんじゃないだろうがな…》
『仕方無かったんです!!ですから淑女ポイントには響きません!!』
「な、なんですかねその淑女ポイントとは…」
「さ、さぁ分からないにゃぁ…」
《と、とにかく今日はもう寝るとしようか…》
『あれ、なんでベッド4つちゃんと有るのに二人とも私の所来てるんですかね』
「そりゃ~決まってるにゃ」
《ラキュアと一緒に寝る為だ》
…この部屋の広さ全然意味な~~~~い!!…
「あ、僕も良いですか?」
《死にたいのか?》「死ぬのにゃ」
「うぅ…僕だってね…」
カインはボッチで眠りに付いた。




