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神託の悲劇【9】


「随分呆気ないわね、私達こんなのに負けたのね」


彼女がそう言い放つ先には魔法で沈下するほどの攻撃をうけ倒れ伏ったアルカードが居た。


「マリア、どう見ても彼は本調子じゃない、それに見ただろ?途中で死体が転がっていたアレを」

「ふん、正々して口が滑っただけよ。分かってるわ…そんなの…」

「にゃにゃぁ…」

「さてどうするのルーク」

「どうするもこうするも…」


二人は互いの顔を見合せアルカードを見た。


『う…グゥ…俺は…助けに…』

「悪いわね、此方も仕事なのよ…」


胸の十字架を手に取り出した。


すると森の方から光が漏れ出していた。その上から大木が覗いていた。


「まさか大魔方陣を!?」

「多分そうだね、詠唱に入ったんだよ」

『くはっ!やめ…ろぉ!』

「動かないで!!」

「落ち着けマリア、手負いだ」

「にゃにゃあ!!」


ソマリがアルカードの元へ飛ぶ


『ソマリ…頼む…俺を…』

「そんにゃぁ」

『ソマリ…っ…』

「ソマリ!!馬鹿なこと考えないで!!」

「にゃ…」

『ソマリ…悪いと思ってるなら力を貸してくれ…恩があるなら…俺をここから…』

「ズルいにゃ!こんな時だけ!そんにゃ事…」

「ソマリ!!そろそろ本気でっ…!!?」

「マリア…」


ルークがマリアの肩を叩いた。


「ルーク!?」

「マリア…彼はどのみち逃げられない。何時でもヤれる」

「あんた何言って…」

「マリア、僕達はなんだ」

「何よ急に…教会で働くエクシズで勇者でしょ、それで」

「なら最後の言葉位は聞き届けるべきだろ?僕達は聖職者だ、迷える子羊を送り届けなくてどうする」

「そんなのコイツに当てはまらないわ」

「本気で言ってるのかい?」

「なによっ」

「彼の成してきた事を考えなさい。彼もまた救う側だ、それがハグレモノってだけ」

「なら彼の最後くらい聞いてあげても良いとは思わないかい?」

「はん!エセのクセして何言ってんだか…はーやってらんない。ソマリ、1人で担げる?」

「にゃ、にゃにゃあ!!」

「どっちなのよ全く…まぁ持てるんでしょうね」

「マリア、君のそんな所も僕好きだなー」

「ばっかじゃないの早くいくわよ」


「掴まるにゃ」

『すまない、ソマリ。あんな事を』

「いいにゃ、元々アタシ達が悪いにゃ。国についたのは私の判断にゃ」

「さぁ急ぐにゃチャンと掴まるにゃ」


ソマリはアルカードを背負い大木へ向かう。


「いいの?本当に」

「良いに決まってる、彼はね希望だったんだよ」

「希望ねぇ」

「僕達は彼らに対話を求めない、力を得てしまったから。それでも彼らは対話求めた。

何をされ様が堪えて、小さな居場所をやっと手に入れたんだ」

「それを今日、僕達は壊す。その1ページは誰が残す?今は僕等しか居ない。

なら僕等が看取って上げるしかない。そう思ったんだ。

聖書もまたそうやって出来てきたんだと思う。だから新なページを僕等が記録するしかないよね」

「エセのクセに何言ってんだか…難しくてちんぷんかんぷんだわ」

「ハハっ君らしいや」ニコッ

「ルークはらしくなくて気持ち悪かったけどね!私達も行きましょ?そのページとやらに」


二人もまた歩き出す。大木に向けて。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



大木が直ぐそこに見えてきた。

6人の学生がそれぞれ木を囲い、ソレを見守るように1人の勇者が眺めていた。

彼の腕や脚、腹には深く血で滲んでいた。


「ほらアルにゃん、もう直ぐだにゃあ…」

「お、おいソマリ貴様!!何を考えている!!何故連れてきた!!今すぐ殺せ!!」


槍を構えるシオンが迫る。


「し、シオン様これには…」


二人の男女が現れる


「シオン、僕が許した」

「んな!何を考え」

「言っとくけど私もよ!!」


彼女は仁王立ちを決め込む


「シオン彼はもうソレほど動けない、だから連れてきた。今の君でも殺せるでしょうね」

「ならっ!!」

「君も頭が固いのか、やれやれ…シオン、二人を会わせてあげたいお願いだ」

「しかし、彼女は…」

「シオンさん何ですかその傷は…ヤバくないですか」

「いや、この傷はだな…」


シオンは徐に1人の女性を見た


「う、嘘でしょシオンさんが…」

「やっぱりその傷は彼女なのか…」

「この凄いビジュアルの方がアルカードの…」

そう言ってマリアは近付く、瞬間

「バカ止めろ!!」


シオンが手を引く、後に下がったマリア、そして長い髪だけが一瞬、取り残され


シュパァァン!!!


「ぇ…!!?」


マリアは紙一重で避けストレートの長い髪が靡く分だけ切断され、空を舞った。


「わ、私の…髪…」

「バカか君は!!髪所か首が飛んでたぞ!!!!!!」


ルークが血相を変えてマリアの肩を揺らした


「ぁ…」

固まるマリア

「シオンどういう事だ!!」

「俺が来たときには既にこの状況だ、近付くことが出来なかった」

「そんなバカな…お前が!?」

「この傷みて冗談に見えるか?」

「ック!!…」


脇腹の傷を見せられルークとマリアは思わず背く


「だが彼女はソコから動かない、だから詠唱させた」

「ルーク…」

「彼に任せよう」

「何を!」

「彼はそのつもりで来た、どうせなら僕達はより…」

「っち…魔方陣の様子を見てくる」


「にゃぁ、アルにゃん…」

『あぁ俺は行くよ』

「分かったにゃ…」



「魔方陣の具合はどうだ?」

「か、カイン様!!もう陣は出来ています…」

「後は私達が唱えるだけです!!」

「そうか、よく待っていてくれたね、あと少し、時間をくれないか」

「カイン様が言うなら」「当然です」「任せてください」「うん…」「皆がそう言うなら私も…」「…」

「すまない、合図をしたら頼む」


((((((「ッハイ!))))))




こうして全ての準備が整った。

マリアさんショートボブに泣

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