その16 今後静奈と涼子は多くの運命を共にしながら活躍することになるであろう
◆◆◆ その16
M機関と呼ばれている国の秘匿機関により認定保護されている。女神といっても人類や地球をどうこうするほどの力はない。
しかし、一国の運命を左右できる程度の力は持っている。その力を時の権力者がもてあそぶことがないように古来より日本に連綿と存在するのがこのM機関である。
戦国時代は草の者、江戸時代には忍びと呼ばれた。
江戸時代があれほど長く続いたのは、女神様とM機関の活躍によるものだ。徳川家康の統治能力を認めた当時の女神様は家康が勝ち残れるようにM機関と協力して時代を進めた。
家康の天下統一が確定すると、代々の将軍たちは国家安寧の極秘として女神様をあがめ、江戸時代の継続に尽力したのである。
でなければあのような時代が長期間続くことは困難だったはずである。外国からの外圧により、江戸時代は明治へと変化したが、日本の本質は変わることなく現代へと引き継がれている。
卑弥呼は直接国の維持に乗り出した唯一の女神様である。日本列島のほぼ半分を勢力下に収めたと思われるが、いかに強大な力をもってしても一人ではそれ以上の力を発揮することはできなかったらしい。そこで編成されたのがM機関というわけだ。
M機関は今の日本では総理大臣直属の特務機関である。組織上は自衛隊の下部組織として位置付けられている。その存在はいつの時代も最高権力者に受け継がれてきた。
静奈は涼子を手助けるために、魅了の力で保護者の涼子への信頼感を増して、涼子のやりやすい状況を作り出した。
一方、園長やサポート先生に対しては、因果律を操ることで、二人の周囲の状況を変化して、転職退職せざるを得ない状況を生み出した。普通であれば、こうはうまくいかない。
強引に変化させた状況はいずれ矛盾を解消しようとする。その際に社会問題が発生することも多いのだが、今回はそうならなかった。
それは涼子が御仲間であり、知らず知らずのうちに次元のひずみを補正してしまったと考えれば、すべてのつじつまが合う。
M機関には女神様と支援する御仲間と呼ばれる人々が所属している。一佐の階級を持つ大将こと東谷はM機関の長官だ。長官は女神さまを保護すると同時にその活動を最大限サポートする全責任と権限を持つ。
一尉である西条はM機関実行部隊の責任者である。この二人も古くからの御仲間である。そして、涼子はM機関に属する御仲間一人であることがついに判明した。御仲間は女神さまの部下であり、相談役であり、友人でもある。今後静奈と涼子は多くの運命を共にしながら活躍することになるであろう。
(終わり)




