音響監督の覚書21(日本語と中国語の温度の違い)
今日、トリリンガル(日・中・英)の役者と飲んでまして、中国語からの日本語ローカライズの難しさについて理解を得られたんですよ。
演出する人はもちろん、役者もこれを知っているべきだと思いましたので書き残しておこうと思います。
今回も一発書きなので、校正して間違えがあったら指摘して貰えたら助かります。
昨今と言うにはちょっと前から、中国で作られたゲームの輸入が続いています。
僕が関わった作品でメジャータイトルで言えば、『原神』など、他2タイトル。
モーションコミックは3タイトル、その他中国企業の日本向けPVナレーションなど。
そんなわけで関わる数があればそれなりに得るものがありまして、中国語が話せるわけじゃないですけど、言語の差異を音やニュアンス、担当者の方とのトークの中で文化の差を知る機会を得られたわけです。
今回はそれについて書いて行こうと思います。
まず、日本語と中国語の絶対的な違いとして『速度』です。テンポと言い換えても良いですが……
中国語はとにかく早いです。同じ音数なら倍の速さです。
さらに言葉として短いので、同じセリフならさらに倍と言う感じです。
なので、中国語で作られたアニメーションに日本語をそのまま訳して当て込もうとしても尺が間に合わなくなります。
翻訳家の腕の見せ所と言っても良いでしょう。
テキストとして翻訳されたら、基本的に中国語→日本語は入りませんし、日本語→中国語は肉付けをしないとすごく間が出来ます。
あと、中国語は語気が強いです。
東京の人からしたら、栃木や東北の言葉が押しが強く感じるように。
この温度差が絶対的にありまして、それを把握してないとローカライズに失敗します。
具体的に言うと「音的な強さ」でエゴを出せばニュアンスが合わないんです。
なので、日本側が中国語をローカライズする場合は、日本の間隔よりちょっと強めの感じで合わせていくと合いやすくなります。
逆に、中国側が日本語にローカライズする場合は尺あまりになりやすいのでセリフの肉付けなどをしましょう。
芝居にしても、その強さの違いを芝居についてそのギャップを認識しないで演じたら、歩み寄ることは出来ないです。
日本での平均的な王道なキャラ感で演じたら中国の感覚としてはちょっと弱く感じてしまいます。
もちろん、ニュアンスもその国の文化に合わせてアジャストするのも一手です。
しかし、固定のアニメがあるならその尺の差を考えるべきですし、合わせるためにも相手の文化を意識するべきでしょう。
ちなみに音響監督であれば、これを相手に相手に説明した上で理解頂き合意を取る必要も場合にとっては出てきます。
……この仕事は、とにかく知識だなって言う事を痛感したのも、こういう現場でした。
ちょっと意識するだけでも相互理解が早くなると思いますので、もしこれを読んでそう言う現場に居合わせたら思い出してみて下さい。
乱筆乱文、失礼しました。
書いてる途中で寝落ちしたりしてたので、文章のまとまりも今まで以上に無いと思います……
さ、シャワーして寝よっと♪




