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プロローグ『日記』
『四月二十日』
どれだけの時間が経ったのか。今の僕にはそれすらも分からない。
どうやってここに来たのか、それが最大の疑問だが、それよりも今はここを脱出する事が何よりも優先すべき事だと思う。
『四月二十二日』
この永遠に茜色をする世界に、僕以外の遭難者がいた。それも五人以上も。ここで遭難者という表現を使ってみたが、迷い人と言った方が正しいのかもしれない。
『四月二十五日』
彼らと協力する事で、何とかここで暮らしていく事が出来ている。今は脱出の方法や、ここの調査などを一日中している。永遠に夕方の為、本当に今日の日付があっているかも怪しいが、大体この位だろうと思う。
『四月二十六日』
今日で、おそらく日記は最後になる。脱出の方法を見つけた訳じゃない。ここ数日で希望に似たものすら感じていた僕だが、それは泡沫の夢だったようだ。
彼女は狂気に走った。どうしてこうなったかは分からない。でも言えるのは、まるで取り憑かれたような淀んだ目をしていたのが、まだ脳裏に残っていた。
誰か、助けてくれ……。




