目的
(教室)
「この平面座標において〜〜〜〜〜〜〜、方程式に当てはめると〜〜〜〜〜〜〜」
教師の話がまったく入ってこない。
内職(読書)常習犯の聡汰にとってそれはいつものことなのだが、今日は少し事情が違った。
ーーーーーーー「吾輩は、未来から来た」
「……立花……立花!!」
「あっ、ハイ!」
「またぼーっとしやがって…そんなに俺の授業は退屈か!?」
「ハハ…ちゃんと聞いてましたよ…」
「ほ〜う、じゃあこの問題を解いてもらおうか?前に出て…」
「x=4,y=-1」
「〜〜〜〜〜ッ」
悔しそうにしてる教師を気にかけることもなく、聡汰はすぐに回想に耽る。
ーーーーーーー
「催眠?」
「ああ」
あの後3人は、交通公園に戻っていた。
神楽はベンチで静かに寝息を立てている。
「やはり微弱な催眠波が流れている」
スパルティアは神楽のスマホで例の音声を流している。
「おい、流して大丈夫なのか…それ」
聡太は自分たちに何らか悪影響が出るのではないかとヒヤヒヤしている。
「安心しろ、誰にでも効くわけじゃない。まったく、ヤツらしい姑息なやり方だ…」
「ヤツ?」
「……」
スパルティアはベンチから飛び降り、少し歩く。
「聡太、自分の将来を想像したことはあるか」
「!」
「輝かしい未来が、待っていると思うか」
「は?何だよ急に」
「……ヤツの名はノイズ」
「?」
「コードネーム・NOISE。俺の目的は、コイツの“抹殺”だ」
「……お前、ホント何者なんだよ」
「う……」
「!」
そこで、神楽が目を覚ました。
「大丈夫ですか?八代さん」
神楽は起き上がるも、どこか呆然としている。
「アタシ…飛び降りたよね」
「!」
ポツリと言う神楽。
明らかに元気がない。
「…今度は、覚えてるんですね」
ポロリと涙がこぼれる。
「どうして…あんなこと…」
こぼれた涙が止まらない。
神楽は混乱していた。
「八代さん、それは…」
「言っただろう、また死ぬと」




