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18-森の冒険と浄化

城壁外の森へ

ルフィスとエリザは準備を終え、グランディール帝国の城壁を抜けて森へと向かった。帝国の城壁外には、薬草採取の依頼で指定された「ルナリス森」が広がっている。森は都からほど近い場所にあり、鬱蒼とした木々が立ち並び、木漏れ日が地面にまだら模様を描いていた。鳥のさえずりや虫の音が響き、一見穏やかな雰囲気だった。

「よし、エリザ!森に着いたよ。薬草採取、頑張ろう!」

ルフィスは冒険者証を手に意気込み、エリザもニッコリと笑った。

「ええ、ルフィス!さっそく薬草を探しましょう。森の中なら、あっちの方に生えてそうね。」

エリザは森の奥を指差し、先に進もうとした。だが、ルフィスはふと足を止め、あることに気づいた。

瘴気の探知

ルフィスは目を閉じ、かつて「大聖女の癒し」として使っていた力を呼び起こした。この力は生命そのものに干渉するものであり、生命力を与えるだけでなく、周囲の生命を感知する探知能力も持っていた。ルフィスが力を集中させると、森全体の生命の流れが感じ取れた。

「……ん?この森…薄いけど、瘴気があるね…。」

ルフィスは眉をひそめ、森の空気の中に漂う微かな邪気を感知した。新米冒険者としての初依頼だったが、彼の聖女としての力はすでに異常なレベルに達していた。

エリザはルフィスの言葉に首をかしげ、疑問を呈した。

「瘴気?森なんて多少の瘴気があるものでしょう?そんなに気にすることないんじゃない?」

彼女はあっけらかんと笑い、気にしない様子だった。だが、ルフィスは真剣な表情で首を振った。

「ううん、エリザ。もし何かあったら…皇帝に顔向けできないよ。エリザを守るためにも、安全を確保しないと…!」

ルフィスはエリザの安全を第一に考え、森全体に「大聖女の癒し」の力を解き放つことを決めた。

森の浄化

ルフィスは両手を広げ、目を閉じて力を集中した。

「ボクの力で…この森を癒すよ…!」

彼の手から淡い光が放たれ、森全体に広がっていった。「大聖女の癒し」の力は、生命に干渉する力であり、癒しだけでなく敵性生物を探知し、排除することも可能だった。光は木々の間を抜け、地面に染み込み、森の隅々まで行き渡った。

まず、ルフィスの力は森に潜む敵性生物を探知した。木々の影に潜む魔狼や、毒を持つ大蛇、瘴気をまとった魔物たちが次々と感知された。次の瞬間、癒しの光が敵性生物に触れると、それらの魔物は一瞬で無害化された。魔狼は気を失い、大蛇は動かなくなり、瘴気をまとった魔物は光に浄化されて消滅した。

さらに、森に潜んでいた魔族にも影響が及んだ。瘴気の中で暗躍していた魔族の集団は、癒しの光によって大半が消滅し、力を持つ上級魔族でさえ聖なる力による強力なデバフがかかり、身体が重く、力が抜けた状態になってしまった。

最後に、癒しの光は森全体を浄化し、薄く漂っていた瘴気を完全に消し飛ばした。森の空気が清々しくなり、木々の葉はより鮮やかに輝き、鳥のさえずりが一層明るく響くようになった。ルナリス森は、ルフィスの力によって完全に癒され、かつてないほど美しい場所へと生まれ変わった。

気づかない二人

ルフィスとエリザは、森が浄化されたことによる大きな変化に気づいていなかった。ルフィスは力を解き放ち終えると、満足げに微笑んだ。

「よし…!これで安全になったはず…!森がキレイになった気がするね!」

エリザも森の清々しい空気を吸い込み、目を輝かせた。

「本当ね、ルフィス!空気が澄んでるわ!なんだか森が生き生きしてるみたい!」

二人は森がキレイになったことを純粋に喜び、意気揚々と探索を始めた。

「さあ、エリザ!薬草を探そう!ボク、種から育てたSSS級の薬草もあるけど、自然に生えてるのも集めたいな!」

「ええ、ルフィス!私も手伝うわ。さっさと終わらせて、報酬をもらいましょう!」

ルフィスとエリザは、森にいた魔物や魔族が無害化されたことなど知る由もなく、薬草採取のために森の奥へと進んでいった。二人の初冒険は、予想以上に安全なものになっていた。



もう能力が高まることないからハーレムに移行するしかないよね、ってこと

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