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【第九章完結!】ラスボスドラゴンを育てて世界を救います!〜世界の終わりに聞いたのは寂しがり屋の邪竜の声でした  作者: 犬型大
第九章

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能力比べゲート4

「じりじり〜」


「さあて、観念せい」


 トモナリとヒカリとルビウスとエドで、隅に集まったお化けに詰め寄っていく。


「……いくのだ!」


 ヒカリたちドラゴンが一気にお化けを捕まえに襲いかかる。


「上か! ミヒャル!」


「いくよーーーー!」


「まぁだ、いたのですかぁ!」


 一匹が隙を見て、飛び上がって逃げようとした。

 しかしトモナリはそれも予想していた。


 トモナリが率いるドラゴンは三体だけではない。

 召喚されたミヒャルがトモナリの後ろから飛び出して、上から逃げようとしたお化けを捕まえた。


「ふっふぅー! 確保ー!」


 いざという時のバックアップとしてミヒャルを残しておいたのだけど、正解だった。


「よっと!」


「逃がさないのだ!」


 トモナリとドラゴンたちでそれぞれ一匹ずつお化けを確保した。

 だだっ広い部屋もほとんど使われることがなかった捕獲劇である。


「これで八。残り二十七か」


 腕時計を確認する。

 まだまだ時間もたっぷりある。


「まさかこんな方法で……」


「ちゃんと足も使ってるよ」


 死神の姿は見えないが、しっかりとトモナリのことを監視している。

 まさか四体ものドラゴンを駆使してお化けを捕まえるとは死神も予想外のやり方だ。


 しかし数揃えれば楽になるというだけでもない。

 お化け屋敷の試練は高い素早さを要求される。


 いくら頭数だけいたとしても足が遅かったらお化けは捕まえられない。

 数がいることで優位にはなっているが、トモナリたちが数の優位を活かせるほどに速いのである。


「ふぅむ、まあ、確かにそうですね。ルールの穴を突かれた気分になりますが、違反ではない。んー、ずるい! ヒョッヒョッヒョッ!」


 ずるいとは言いながらも死神は笑っている。

 ダメじゃないならこのままルビウスたちの力も借りる。


「何もいないのだぁ」


 隣の部屋を覗いてみたのだけど、そこにお化けはいない。

 さらに隣にもお化けはいなかった。


「逆側かな?」


 この雰囲気だとこちら側にはもうお化けはいなさそうだと思った。

 洋館は逆サイドの方にも廊下が伸びていた。


 一階の半分だけで終わってしまうことも考えにくい。

 きっと逆側にいるのだろうとトモナリは廊下を戻っていく。


「ヒョッヒョッヒョッ……なんだか装備品みたいですねぇ」


「ちょっと歩きにくいな」


 きっかけはミヒャルだった。

 ヒカリにも負けずミヒャルも甘えん坊である。


「いーっ!」


「うにーっ!」


「ふっふっ、ドラゴンにモテよる人間とは珍しいのう」


 ミヒャルがトモナリの腕に引っ付いて甘え、ヒカリが対抗するように逆の腕にしがみついた。

 それを見て、ルビウスが冗談半分でトモナリの頭にアゴを乗せている。


 そんなんだからドラゴンたちがトモナリを取り合うような形になっていた。

 ヒカリとミヒャルは互いに睨み合っている。


「流石に俺はそんなことしないからな?」


「俺もエドは勘弁してもらうよ……」


 エドはトモナリの足元でテシテシと歩いている。

 トモナリに対して好感は持っているが、別に抱きつきたいとは思っていない。


「ふぅ……」


 これではドラゴンナイトというよりもドラゴンのお母さんのようであるとため息が漏れてしまう。

 トモナリは最初のエントランスホールを通り過ぎて、洋館の逆側に廊下に向かっていく。


「いたのだ!」


 手前の部屋から確認していく。

 すると最初の部屋にいきなりお化けがいた。


「変わらない感じか」


 一番初めの部屋と同じく家具が浮く天井の高い部屋になっていた。


「みんな行ってこい!」


「俺は見学だな」


 ここには四匹のお化けがいる。

 こちらのドラゴンたちも自由に飛び回ることができるのでお化けを追いかけてもらう。


 ただエドは翼のないタイプのドラゴンなので飛ぶことができない。

 そのまま床にいてもらって、トモナリは家具を足場にして上がっていく。


「もう……パターンも読めたのだ!」


 お化けも縦横無尽に飛び回る。

 速度もなかなかで、ただ追いかけて捕まえるのは簡単ではない。


 しかしヒカリもお化けの単純な逃げ方をしっかり分析していた。


「こうして……こう!」


 上手くお化けの動きを誘導する。

 壁に向かって追い詰め、相手が曲がる先を予想して上手く捕まえたのだった。


「むふーっ!」


「くっ……!」


 ヒカリがドヤ顔でミヒャルのことを見る。

 見た目的には色違いぐらいの差であるのだけど、能力的には意外と差があったりする。


 トモナリがドラゴンズコネクトで力を得た時と似たような傾向がある。

 ルビウスは力が強い。


 エドは防御力が高くて、ミヒャルは魔力に優れている。

 ただし、ドラゴンたちの中で一番スペックが高いのはヒカリだったりする。


 実は力もルビウスに匹敵し、魔力にも優れていて、スピードなんて四体の中で一番速いのだ。


「ミヒャル、こっちに追い込め!」


 別にみんなに任せきりでいるつもりもない。

 トモナリはお化けの動きを見て指示を出す。


「むっ……うー!」


 ヒカリに対抗して自分で捕まえる。

 と一瞬考えたけれど、トモナリの指示も無視できなかった。


「ほりゃー!」


 ミヒャルはブレスを放つ。

 まるで吹雪のような冷たい冷気のブレスをお化けは慌てた様子で回避する。


「残念でした!」


 けれどもお化けがブレスをかわした先にはトモナリがいた。

 片手でグッとお化けの頭を掴んで、トモナリはそのまま下まで降りていく。

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― 新着の感想 ―
オバケには悪いけど、ドラゴン好きの私には、ひたすら可愛く尊い推しの光景です。ありがとうございます。 あ、ちゃんとエドさんも含まれてますので、ご安心を。
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