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【第九章完結!】ラスボスドラゴンを育てて世界を救います!〜世界の終わりに聞いたのは寂しがり屋の邪竜の声でした  作者: 犬型大
第九章

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能力比べゲート3

「俺の力であれば何使ってもいいんだよな?」


「もちろんです! そちらのちっさいのもあなた様のお力のうちでございます」


「ちっさい言うな!」


 ヒカリは死神に対してイーッと牙を剥き出す。


「ヒカリもでっかくなれるもんな」


「そうなのだ!」


 トモナリが頭を撫でながら慰めてやると、ヒカリは死神に対して胸を張る。


「まあ、軽く終わらせてやるか」


 腕をグルグルと回すトモナリの顔には余裕が見られる。


「ふぅむ……よほど自信があるようですね。まあ失敗しないことを祈りましょう」


「失敗すること期待してるんじゃないのか?」


「ヒョッヒョッヒョッ! そんなことはありませんよ!」


 トモナリは腕時計を出して着ける。

 普段は戦いの邪魔になるので外しているのだけど、制限時間があるから時間確認のために身につけておく。


「オッケー。いつでも始めてくれ」


「それでは始めましょう! ……すたぁとぉ!」


「まあまずは様子見だな」


 目の前に広がるのは洋館。

 どこかの映画で見たようなエントランスホールに、広い踊り場がある二階へ向かう階段がある。


「むっ、何かいたのだ!」


 いきなり二階に向かうことはないだろうと思っていたら、一階の廊下の方に何か白いものが見えた。


「いけ、ヒカリ!」


「任せるのだー!」


 トモナリが白いものの方を指差して指示を出すとヒカリが飛んでいく。

 もちろん任せるだけでなく、トモナリも追いかける。


「捕まえたのだー!」


 廊下を逃げる白いものをヒカリが捕まえた。

 当然ながらトモナリもヒカリも割とスピードには自信がある。


「うーん……まあ、お化け?」


 まるでイラストのようなお化けであった。

 白くてシーツでも被せたかのようなフワッとしたシルエットに、なんだか困ったような顔っぽいものがある。


「ぬおっ!?」


 ヒカリがしがみつくように捕まえていたお化けがポフンと消えてしまう。


「まずは一匹! 残り三十四!」


 どこからともなく死神の声が聞こえてくる。


「この分なら簡単そうだけどな……」


 ヒカリがあっさり一匹捕まえた。

 同じようなお化けばかりなら九十分も必要なさそうだとトモナリは思った。


「ふふふふふふ……僕大活躍の予感なのだ! むむ! いたのだ!」


 たくさんお化けを捕まえてやるとヒカリは意気込む。

 少し先の方に部屋っぽいところがあって、ドアからお化けが顔を出してトモナリたちを覗いていた。


 目が合うとお化けは部屋の中に逃げ込んでしまう。


「ぬははー! 待つのだー!」


 ヒカリは意気揚々とお化けを追いかけていく。


「おおっと……」


 トモナリも部屋に入る。

 そこは少しおかしな空間だった。


 部屋の中はかなり広い。

 二階どころではないぐらい天井の高さがある。


 そこに色々な家具が浮いている。

 加えてお化けも三匹ほど飛び回り、ヒカリがそれを追いかけ回している。


「ぬおおっー! 待つのだぁー!」


「ふふふ……お化けは高いところを飛んでいますねぇ。あそこにいくのは大変です。おやぁ? だけど浮いている家具を使えば上に行けるかも?」


 またしても死神の姿はないのに声だけが聞こえてくる。


「なるほどね」


 飛び回るお化けはとてもじゃないが手が届くようなところにいない。

 どうすればいいのか。


 死神のヒントを参考にするなら浮いている家具を足場にして上に跳んでいけばいいということになる。


「俺も頑張るか」


 トモナリは跳び上がる。

 クローゼットに足をかけてさらにジャンプして、ベッドに飛び乗る。


 周りを見て状況を確認し、次はサーフボードのように横になった鏡に向かって跳ぶ。


「ほっ、よっ!」


 家具から家具へと飛び移ってかなり高く上がってきた。

 ようやくお化けにも届きそう。


「ヒカリ!」


「うむ!」


 一人で捕まえられと思っていたが、広い部屋を飛び回るお化けは意外とすばしっこい。

 トモナリが声をかけると、ヒカリはグッとお化けを追いかける軌道を変える。


「ナイスだ!」


 ヒカリに追い立てられてお化けがトモナリの方に向かってくる。

 トモナリはグッと体勢を低く、力を溜めて一気に跳躍する。


「捕まえたぁ!」


 トモナリはお化けのことを鷲掴みにする。

 そのまま近くにあったテーブルに着地する。


「これで二匹! 順調ですねー!」


 トモナリの手からお化けが消える。


「次も頼むぞ!」


「おうともなのだ!」


 ヒカリが追い立てて、トモナリが捕まえる。

 一人だったら大変かもしれないけれど、ヒカリと一緒なら簡単である。


 あっという間に残り二匹も捕まえた。


「よっと」


 家具の上から飛び降りる。


「次だな」


 時間も限られている。

 トモナリはさっさと部屋を出て、次の部屋に入る。


「今度は別の広さか」


 次の部屋の天井の高さは普通だった。

 その代わりかなり広くなっている。


 見えるお化けは五匹。

 トモナリたちを見て怯えるように部屋の隅に集まっている。


「……これはらくしょーだな」


 近づけばバラバラに逃げるだろうことは簡単に分かる。

 しかしトモナリはニヤリと笑った。


「ルビウス、エド、手伝ってくれ」


 指をパチンと鳴らすとルビウスとエドが現れる。


「また変なゲートなものだな」


「このようなものもあるのだな」


「おおっとぉ? これは……」


「これも俺の能力だ。アリだろ?」


 ルビウスとエドが現れて死神の困惑したような声が聞こえてくる。

 ただ始まる時にちゃんと確認してある。


 トモナリの能力で呼び出している。

 ヒカリの存在もオッケーなのだから文句は言わせない。

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トモナリ君・ドラゴン4体・オートマタ5体(人型4・犬型1)で、最大10名チームになるのに、『人間』としてダンジョンから認識されるのはトモナリ君1名だけ…… 今後も、少人数ダンジョンが出てきた時の強みに…
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