2日目〜God knows... But what is God?
東海林は、弥羅和御嬢様と叫びながら見つけた彼女を連れ、昼食も食べさせずに別荘へ向かった。
先生は全員にいつも通り過ごすように言いながら、昼食後、生徒を数人連れて田奈浜家の別荘へやってきた。付いてきたのは高浜絵理、室井智恵子、長内加奈、日高春見、苑崎夏見、吉岡冬見、石田秋見の七人。
この前と同じように、車が来ると門は自然と開き、そして閉じた。
しかし今度出迎えたのは執事ではなくメイドのような服を来た人だった。
「わざわざお越しいただきありがとうございます。私、ここのメイド長をしております守村黎子と申します。どうぞよろしく。それでは、各務先生と生徒の皆様はこちらへ。弥羅和様のいらっしゃるお部屋へお通し致します」
そう言って屋敷の中に入った。
正面の階段で二階に上がり右の廊下を進む。
ここに初めて来た加奈、春見、秋見の三人は屋敷の内装にも目を奪われてしまっていた。
「こちらです」
そう言って守村が止まった部屋の扉は僅かに開いていて、廊下の光が部屋の中に入っていくのが見えている。
「弥羅和?」
最初にそのことに気付いた秋見が声を上げる。
守村も気付いたようで声を上げた。
「水埜、弥羅和様を」
その声に答えるように、いつの間にか扉の脇に立っていた女性が駆け出す。
「すみませんが、皆様も弥羅和様を探すのを手伝って頂きたいのですが」
「いや、でも、部屋に」
夏見はそこまで言い掛けて扉が半開きになっている事に気付いたようだ。同時に絵理と加奈も気付きそれぞれ智恵子と春見に説明する。
冬見は慌てて部屋の中に入った。
「弥羅和ちゃん!」
冬見の声に返事は、意外な所から来た。
後ろから。
「はい。あ、皆さん、どうしたのですか?」
「弥羅和様、どこにいらっしゃったのですか」
少し目が赤くなっていたが、大分落ち着いた感じで廊下に立っていた。口元を隠しながら欠伸までしている。
「どこ、と言われてましても、お手洗いですわ。水埜は伝えなかったのですか?」
やられた、という顔をする守村と夏見、そして秋見だった。




