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0 始まりの前
とある王国。
王がツバを飛ばしながら何かを指示している。
魔法陣の中心で横たわる少年。
その少年を囲むように立つ魔術師。
「いつまで器の手を握っている!!さっさと儀式を始めろ!!」
そんな王の怒号を無視し、しばらくするとようやくその手を離す、とある少女。
魔術師と少女は少年を囲み、ようやく儀式を始める。
魔法陣が光り出し、少年の上の空気が歪み、空間が歪む。
歪んだ空間から、光の玉が降りてくる。
その光の玉は、少年の身体に入る。
王が笑う。
成功したのか分かる訳でもなく。
しばらくすると少年の指がぴくりと動く。
少年の目が開き、気怠そうに上体を起こす。
王は即座に言いたい事を言いたそうだが、その言葉を飲み込んでいるように見える。




