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035 逆に言うといつの日か、この物語を書き終える日がきてしまうのである
逆に言うといつの日か、この物語を書き終える日がきてしまうのである
小説を書き続けることは、とても大変なことだ。
ストーリーや構成、キャラクターなどを1つ1つ考えていかなければならないし、文章も1つ1つ書いていかなければならない。とても根気のいる作業が、長く続く。
しかしそれでも、いつかは終わりの日が訪れる。
読者にとってはその物語を読み終えたときがその物語との別れの時だが、作者にとっては修正を別とすれば、書き終えたときがその物語との終別れの時である。
そう考えるならば、書いている間くらいは我が子のように手間をかけて面倒をみてもいいのではないだろうか。




