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大鎌が魅せるは貴方の最期~畜生以下の存在には最期に夢を魅せましょう~  作者: いさな


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第16話 「引き出される真価」

「ん......寝てたか」


 外から小鳥の鳴き声と爽やかな風が流れてくる洞窟の中で目を覚ます。素晴らしい朝なのだが、魔力を纏う余裕も無く倒れた俺の身体は悲鳴を上げている。


 色々確認したいところだが、まずはこの身体を治すところからだな。


「ライトヒーリング・リフレッシュ......?」


 いつも通り、全身の治癒と汚れの除去をするために魔法を唱えたがどこか違和感がある。悪い意味では無く、滑らかというか簡単に発動したみたいな感覚だ。


「これは......魔力操作がレベルアップした影響かな。限界を超えて成長するのはいいんだけど慣れるまで時間がかかるのだけが欠点だな」


 とりあえず現状把握からだ。


「ステータス」


 名前:ゼノヴェル

 年齢:11歳

 種族:夢月族 鉱■獣


 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【神導武器】

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


【特殊】試練の大鎌

 └ 試練を乗り越えるまで成長しない

 └ 壊れてもすぐに再生する


 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【スキル】

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【通常】農作業Ⅰ


【得意】大鎌術Ⅴ

 アーツ〈袈裟刈り・首刈り・地滑り・刃穿ち〉


【通常】毒耐性Ⅱ


【種族・特殊】混沌魔力操作

 └ 体内の全ての種類の魔力を操作することが出来る

 └ 理の外にある魔力も操作可能になる


【特殊】マジックタンク


【特殊】無知の血


【特殊】魔力の解放


【特殊】即時回復


【特殊】魔力創造

 └ 体内の魔力を操作することで新しい魔力を作り出せる

 └ 外部魔力を取り込んだものにのみ発現する


【固有】殺した貴方は夢を魅る《メメント・ソムニス》


【■■】ロー■ホーンウ■フの角=改 アイ■ンフロ■グの舌 ア■バーバー■の目=改 ■鉄のカ■シの腕 鉛■毛=改 


【不明】鉱■獣発熱器官操作 鉱■獣吸魂 


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【魔法】

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【得意】光魔法Ⅶ

 魔法〈微かな光球・ライトヒーリング・リフレッシュ・光線解体・フラッシュ・アンチポイズン・光の網〉

 

【種族】夢魔法Ⅱ

 魔法〈仮初の夜空・夢は幻想ドリームイリュージョン〉 


【特殊】限界魔法オーバーマジック

 

【種族・特殊】月光魔法Ⅰ

 魔法〈月からの夜明け〉

 アーツ〈満月の首落とし〉

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【称号】

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


【初期】試練を受ける者


【通常】悪食の気狂い


【特殊】心からの慈悲を与える者


 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 声の通り、魔力操作が消えて混沌魔力操作に進化している。あとは文字化けしてたアーツが【不明】に分類されたのと、魔力創造が増えて......鉱魔獣欄に改の文字が追加されているのがあるな。


「改が付いてる鉱魔獣の部位は他の奴らより多く狩ったものだな。強化でもされたのか?」


 これまではろくに鉱魔獣の力を引き出す手段がなかった。だが、これからは違う。俺は操る力を手に入れた。


 知識はすでに脳内へと刻まれている。


「混沌魔力操作・魔力創造発動」


 未だ体内で分離している魔力を操作して、互いの形を噛み合うように変えていく。歯車が噛み合うように、今まで分かれていた魔力が合体することで混ざり、新しい魔力を生み出した。


 その瞬間、今まで眠っていた鉱魔獣の部位が光を放ち、最適化された姿へと組み替えられていく。


 無骨な角は磨き上げられ、目の琥珀はより透明感を増す。他の部位も俺に馴染む形へ変化していった。


『魔力創造により鉱魔力を創造しました。鉱魔力は人と鉱魔獣の力を使用する際に用いることが可能です』


 すでに俺に生えた部位は元から俺の身体の一部であったかのように扱い方がわかる。


 動かし方や構造、引き出せる力までも流れる魔力を通して理解することが出来た。


「なるほど、これなら同じ部位を吸収しても大丈夫そうだ。上書きではなく、融合という形を取るなら気にせずに吸収していこう」


 未だに吸収した魂に触れることは叶わなそうだが、今は生えた魔鉱石同士が融合されることがわかっただけ良しとするか。


「試しに、アンバーバードの目『解放』」


 俺の言葉を合図に琥珀に変質した右目が輝き、効果を発揮する。


 俺は地面に落ちている石を宙へ投げる。天井に当たり、落ちてくる石を鉱魔力を通した目で凝視すると石はその場で静止した。


 二秒ほどで石は自由を取り戻し、地面へと落ちる。


「これがアンバーバードの力か。俺が戦ったときにはこんなことしてこなかったけど、これが改になって成長した効果ってことなのかな」


 確証はないが、使えることはわかった。今はそれで十分だ。まずは、全ての部位を改かそれ以上まで上げてから更に上の力を持つ鉱魔獣を狩る計画にしようか。


「その間に大鎌術のレベルも上げたいな。どれだけ強い力を得たとしても止めを刺す技術が無ければ何も意味がない。幸い、試練の大鎌は壊れてもすぐに修復する。なら、一撃に全力を賭ける方向で鍛えてみよう」


 既に純粋な人とは呼べない姿になってしまったが、それでもシャーマ様のためと思えば惜しくもない。


 他の部位の力もわかってはいるが、それは後で試せばいい。当面はアンバーバードの目で停止させた獲物を瞬間的に大鎌で切り裂き、息の根を止める戦闘スタイルで行けるはずだ。


「少し狩りの範囲を広げてまだ吸収していない部位の鉱魔獣を狩る。それと同時に部位の強化だな」


 魔力を蓄えれば3日もあれば行けるだろう。寝るのは日が昇ってからでも問題ない。


「ああ、こんなに夜が待ち遠しいのは初めてだ。シャーマ様もそう思ってくれているだろうか」


【作者からお願い】


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