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ダンジョン代行 なんでも屋におまかせ!〜俺のダンジョンはまだないので他人のダンジョンで活動します〜  作者: トーヤ


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18/44

ワインダンジョン

「まいどー!なんでも屋です」


インターホンを鳴らして、そう告げる。


「リッカ君、待ってたぞ。中に入って来てくれるか」

「お邪魔しまーす」


ワタナベさんは、うちの親と同世代でワイン専門店を経営している。

ワタナベさんのダンジョンが、ワインダンジョンだったから、らしいけどな。


ダンジョン産の食べ物とか飲み物って、美味しいんだよ。

魔素が含まれているからだと言われている。

本当かどうかは知らないけど、美味いのは確かだ。


「リッカ君、いつもすまんな」

「大丈夫ですよ。ワイン無くなりましたか?」


ワタナベさん、ネット販売もしてるから在庫の減りが早いんだよな。


「ちょっと大口のオーダーが入ったんだよ。知り合いの会社の創業40周年祝賀パーティで使いたいって言われてさ」


なるほど。

それはそこそこの本数が必要になりそうなパーティだな。


「どのワインをどのくらいですか?」

葡萄鹿(ぶどうしか)のワインを最低でも50本なんだよ」


ワタナベさんの眉毛がハの字に下がった。

葡萄蜂(ぶどうはち)ならなんとか自分でも倒せるんだけど…と苦笑いだ。


葡萄蜂は1階層の魔物だぞ?

ワタナベさんは、商売が忙しくてレベル上げは、やってこなかったみたいだからなぁ。

レベル17で止まっちゃってるし…。

月に2度ほどは依頼が来るんだよ。

討伐は俺に丸投げ状態だ。

俺は経験値稼げるから、問題ないけどな。


しかし最低50本か。

葡萄鹿が、それだけいればいいんだけど…。


「いつ必要なんですか?」

「来週なんだよ」


来週か…。

でもそれなら、今日で50本揃わなくてもワンチャンなんとかなるか?


「もしかしたら、明日とか明後日とかも潜らせてもらうことになるかも知れないですけど大丈夫ですか?」

「もちろんだよ。こっちがお願いしているんだから!その分はちゃんと払うから請求してくれ」


ワタナベさんはこの辺がしっかりしているので、仕事がしやすいんだよな。


「わかりました。ではいつも通りタイマーが鳴ったら扉を開けてください。状況次第では、さらに延長も考えますから」

「ありがとう、リッカ君。よろしく頼むよ」



このダンジョンは面白くて、なぜか葡萄○○って魔物が色々いる。

どの魔物も魔石とワインをドロップする。

魔物の強さによって、ワインのグレードも変わる。


今回は葡萄鹿だから、4階層だな。

もちろん【転移】で飛ぶ。


この階層に来たのはいつだったっけ?

俺以外に誰も潜ってないのか?


葡萄鹿だらけなんだが!?

余裕で50体以上いるぞ。


これアラート出る寸前だったんじゃないか!?


葡萄鹿は、身体の色がワイン色をしている。

レモンイエローなら白ワイン。

ボルドーなら赤ワイン。

わかりやすくていいけどな。


どっちのワインって指定はなかったから、両方狩るか。


葡萄鹿はレベル20あれば、余裕で倒せる魔物なんだけど、角を落としてから倒さないとワインがドロップしない。

ちょっと面倒な魔物なんだよな。


まっ、俺は大丈夫だよ。

慣れたもんだ。


【ウインドカッター】で角を落として、追加の【ウインドカッター】で首を落とすのが、1番簡単かな。


残り10体くらいになったら、物理で倒すけどな。

運動もしておかないとな?

兄貴の剣で斬りまくる。

戦ってる実感があるのは、物理じゃん?

ミスリル剣だと斬ってる感覚がないけどな。

だから今日は、魔鉱石(まこうせき)黒鋼(くろはがね)のロングソードで戦うけどな。


最初のタイマーが鳴る1時間で、葡萄鹿は一掃出来た。

いい運動になった。

73体もいたよ。

これだけ倒してもまだレベルアップしないかぁ。

あとどれだけ経験値が必要なのかねぇ。



ワタナベさんにワイン73本を渡したら、ものすごい喜ばれた。


「ワタナベさん、たぶんアラート出る寸前だったかも」

「えっ!?本当に?リッカ君、大丈夫だった?」


そこまでだとは、思ってなかったみたいだな。

けど、あの階層であれだけの葡萄鹿を見たことなかったしなぁ。


「大丈夫だけど、もう少し頻繁に満遍なく階層回った方がいいかも知れない」


葡萄象(ぶどうぞう)とか全然狩ってないよな?

あの葡萄象は強いんだよな。

レベル80あったら安心な魔物なんだけどな。

俺の場合は、レベルは足りないけどスキルが大量にあるから、スキルを駆使して今でも倒せることは倒せるんだけど。

複数体の葡萄象は相手にするのは無謀だけどな。


「…リッカ君に依頼を出しても大丈夫かな?」

「いいよ。そのうち全階層回ってみた方がいいだろうからな」

「なら今月の定期の依頼の時に上乗せするから、お願いしてもいいかな?」


おっ?

プラスしてくれんの?


「オッケーだよ」

お読みいただきありがとうございます!

もしよければ評価もおねがいしますm(_ _)m

トーヤのテンションがあがります(笑)


引き続き他の作品共々よろしくお願いします!


生まれたその日にダンジョンに捨てられた俺はドラゴンに育てられる

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― 新着の感想 ―
葡萄鹿で普通のボトルサイズのワインなら、葡萄蜂のドロップ品って何だろう……? ……あ!わかった! ワイン味のグミだ! それか、ひとくちサイズのワインゼリー! どちらも姉からお土産でもらったことがあ…
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