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Topsy Turvy WORLDs  作者: JAVELIN
序章:[An Fantasy With Encounter]
52/52

EPISODE:052 [これからの事と、人の心とかないんかぁ?の事]

地図は、EPISODE:21の後書きに構想程度のものがあります。今回書くのに合わせて、文を書き加えた(世界地図も)ので、見に行った方がよろしいかと。



 それじゃあ、これからの行動を決めていくか。

 フェルが一応は雇い主?なので、フェルの意見も加えるつもりだ。


(この・魔窟(ダンジョン)・から・出よう)


(賛同・します)


 フェルは躊躇い無く、瞬時に私の意見に私に賛成した。あの女とはもう出会いたくないしな。


(実は・地図・を・この・場所・で・見つけ・まして)


 フェルが《念話》で説明しながら、奥から大きな羊皮紙を持ってくる。

 机の上には得体の知れない物体や実験器具が所狭しと並べられていて、とても地図を敷ける状態ではないので、仕方なく地図を床に置き、この周辺とフェルの復習対象が居るであろう都市について説明を始めた。


(まず・ここ・が・ポラナト大迷墓・です)


 地図にはユルラグシド大陸と思われるものが描かれていて、フェルはそれの中央部の少し左上を指差す。


 そこには、目立つように×印があり、地図の大陸には他にも幾つか印があった。


(この・印・は・?)


(この・部屋・から・察する・に、・恐らく・は・他・の・隠れ家・かと)


 ん?隠れ家?なんでまたそんなもの。


 私が疑問に思っていると、フェルはそれを察し、辺りから本を一冊取ってきて私に手渡してくる。


 見ろということだろう。

 適当に開いて目に止まった箇所を読んでみると、そこには《死霊術(ネクロマンシー)》というものについて書かれていた。


『このスキルは、【魔術】スキルの中でも群を抜いて悍ましく、同時に人々を永遠に魅了し続ける【魔術(スキル)】である。しかしそれ故に、その素晴らしさが分からぬ愚者共に禁術扱いされ、《死霊術》に関する本の数多くが焚書された。

 私はそれに嘆き、この素晴らしき【魔術】に関する知識をこの書に遺そうと思う。


 まず、《死霊術》というのはーーー』


 《死霊術》という時点で半ば察しながら読み進めると、案の定の事が記されていた。


 うへー。グッロ!

 なんで挿絵がこんなに細かいんだよ。

 え?《不死者》の身体について詳しく知る必要が有るから?にしても、動く死体(ゾンビ)君はなぁ、顔がアカンわ。子供が見たら泣き出すぞ(笑)


(《死霊術》・は・その・倫理性・と・暴発・時・の・危険性・など・から、・多く・の・国・や・宗教、・組合(ギルド)・など・の・組織・に・禁術・に・指定・されて・います)


 フェルが補足する。


 成る程な~。

 うわ、大きい感情が籠もっている物を触媒にするとより強い《不死者(アンデッド)》になるから、拷問してから触媒にする(殺す)と効率が良いとか書いてあるんだが…。



 ……使えそうだし、いつかこのスキル取るかも知れないから持って行くか、この本。



 話を地図に戻す。


 私が本を流し見していた間、フェルは地図に何やら線を引いていた。不思議に思って聞くと、国境を書いているらしい。


 どうやらこの地図は古く、100年前の国が幾つか書かれているとか。戦争で吸収されたり、高位の魔物や魔族の国に滅ぼされたり、それから生き残った国同士で合併したりしているらしい。


 フェルが描いた地図とゲーム内掲示板によると、私が今居るオルトレーン王国は大国で、大陸の中央部の東側から大陸の北東部に位置している。


 他には、オルトレーン王国の西、大陸の北部の西側と中央に位置している、女神アルパーテを国教とする大国のアルパテン聖光教国。ちなみに、一神教で過激派ばかり。普人族以外を(以下略)。


 大陸中央部西側、南部の北西に位置する、有能なら誰でも歓迎(聖光教の人間と人族嫌いの魔族以外)の実力社会を築いているパンゲア帝国。

 帝国だが、意外と穏便派。無駄な(・・・)戦争をしないだけとも言う。


 ユルラグシド大陸の東部の島に位置する、独自の文化、魔法・魔術体系を有している陽華(ヒバナ)国。

 特に困っている事は無かったので、プレイヤーの為の街を作らず、今現在プレイヤーは居ない。ていうか、鎖国気味。


 ランツド大陸全土が国であるエルフの国、ヴェンハラ精霊樹国。

 世界樹と呼ばれる巨大な大樹を信仰している国で、国土、というかランツド大陸の殆どが森と山。雪山も多い。世界樹には精霊が集まるので、精霊術師が多い、と。


(精霊術師・は・強い・か・?)


(契約・して・いる・精霊・の・位階・に・よる・かと)


 掲示板にも、同じような事が書かれていた。つまり、魔法使いと余り変わらない。


 え?違う?黙れ。


 他にも有るらしいが、全てを説明するのが面倒になったらしく、フェルは国の説明を止めて、主人の叔父が居るであろう都市の位置を説明する。


(グレイビア・領・の・領都・は・ここ・で・ここ・から・は、・この・ような・ルート・で・馬車・で・十日・ほど・掛かり・ます)


 フェルはここから少し離れた場所を指差し、ルートを指でなぞった。


 Oh。馬車で十日?私達馬車なんか持ってねえし、歩きじゃその倍は掛かるか?

 いや、馬車じゃ行けない場所は歩きじゃ突っ切れるし、一概にはそう言い切れない。


 奪うか?


 いや、目立つ様な事をすると、魔物だとバレる可能性が上がる。

 ここは堅実に街道沿いを辿って行く方が、リスクは低いだろう。


(じゃあ・街道・沿い・に・行こ・う)


 私の言葉にフェルは頷き、地図を折り畳んで服の隙間から胸骨の中に入れると、持ち物の仕分けを始める。


 カサカサ。カサカサ。


 ……。


 私も必要そうな本を数冊選ぶと、ずだ袋に勝手に入れていく。


 カサカサ。カサカサ。


 ……取り敢えずその地図を取り出そうか。流石に怪しすぎる。

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