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何者かになりたかった高校生  作者: モノクダ


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プロローグ

「ここまでです、師匠」

暗い路地の壁にうずくまった師匠ののど元に剣を突きつけた。

すると、「フハハハ、大量に人を殺し、

国家を恐怖に陥れた男の最期にしては立派なものだ」師匠は大きな声でそういった。

(最後くらいは師匠の国の文化に合わせよう)僕は一度息を整え、「言い残すことはあるか」さっきまで笑っていたが、師匠は急に落ち着きを取り戻した。


「オレの遺品と遺体はローズに渡してくれ」僕の頭のなかには僕と師匠そしてローゼさんとの7年間の思い出が駆け巡った。「分かりました」僕がそう言うと師匠は少し安心したような顔をした。「メリアさんには何か伝えましょうか」師匠は思い出したように言葉を発した。「これをメリアへ、」カラン、師匠は僕の足元に懐中時計を投げた。「これは」「エルメスから5年前にもらったものだ」なかには、師匠とエルメスさん、そしてローゼさんの集合写真が入っていた。


「さぁ、これで俺の後始末は終わりだ。

こんな俺には過ぎた最後だ」「師匠、今からでも遅くありません。僕たちの側に」「キース」僕が目を向けると師匠の目には穏やかな雰囲気をまといながらも確固たる決意をもっている。あのときと同じ目、僕は一度息を大きく吸った。「たとえ歴史に名を残せなくても僕の辞書には最強の剣士として刻まれるでしょう。……さようなら師しょフッ、グッ、カッハッ」「何を泣いてんだよ、お前の役目は俺の前で泣くことか」……「師匠のお陰で僕は今一度、

自分の人生を歩むことができます。師匠、

ありがとうございました」


グランベルト・ヨウロウ享年50歳


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