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亀は空飛ぶサカナになりたい  作者: りろころ
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4. 憧れの空のヒミツ

こんにちは。亀です。


今日は知る人ぞ知る空の秘密を、特別にみなさまへお教えしたいと思います。


いいですか、こころして聞いてくださいね。


空はですね、なんと、布で出来ているのです!


ふふふ。みなさま驚いておりますね。


実は私、恥ずかしながら少し前までは勘違いをしておりまして。海をどんどん泳いでいくと、空と海の境目に到達し、空を昇れると思っていたのでございます。


いま思い出すと、いやはやなんとも、四肢を引っ込めて甲羅に閉じ籠りたいほどの羞恥心に苛まれてしまいます。


どうして気付いたのかですって?


それはほら、あちらの空と同じ色の布地にございます。以前に例のこわっぱめが


「空を飛びたい!」


と駄々をこねましてね。すると母君が、どこかから空色の布地をこわっぱに渡したのでございます。


「やったぁ、空だ!」


するとこわっぱは大層喜びましてね、布地に飛び込んだのでございます。


布地が空ですと!?


そのときの私の気持ちをなんて表せばいいものか。いまのあなた方と同様にすこぶる驚きましてね。あまりの衝撃に、自慢の長い首をすくめて数瞬固まってしまったものです。


空が海と繋がっているならば、この水槽の水と同じ感触がすると思っておりました。しかし布地となれば異なるはずです。一体どんな感触なのでしょうか。


あの大きな空を、1度で良いから飛んでみたいものでございます。

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「いま思い出すと、いやはやなんとも、四肢を引っ込めて甲羅に閉じ籠りたいほどの羞恥心に苛まれてしまいます。」 ↑この表現大好き
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