ウィンディーネの住処にご招待
「えーと、復活そうそう質問して申し訳ないけど、あなたがウィンディーネであってますか?」
「ええ、貴方が私を助けてくれたのね!ありがとう!」
確認の為に質問すると、ウィンディーネがこちらの手を握ってきた、冷たく、体に纏わり付く感じがして不思議な気分だ。
「えーと、助けた所に恩着せがましくて申し訳ないんだが、ウィンディーネの霊薬を探しているんです、もしも持ってるなら分けてほしいんです」
「霊薬なら持ってるわよ!勿論、貴方にあげるわ!そうだ!私の住処に来てよ!助けてくれたお礼をしなきゃ!」
そう言って、泉の方にグイグイ引っ張っていくウィンディーネ、え?住処て泉だよな…?沈められるの?いや、水着の水中呼吸があるから死ぬ事はないが…というか引っ張る力強いな…。
そう思っていると泉に扉が現れた、もしかして扉を潜ったら別の所にワープするのか…?
「うお、凄い…」
「貴方が川の方のヘドロも除去してくれたおかげで家に帰れるわ!」
ウィンディーネに引っ張られる形で扉を潜るとそこは泉の底という訳ではなく、広い部屋だった。
壁が水族館のガラスケースのようになっていて、壁の向こう側には魚が泳いでいた、天井にはシャンデリアがついていて豪邸感が溢れていた。
家具は一人暮らしということなのか殆ど無かった…棚は少し多めにある感じだ。
「うわー凄い…泉から海みたいな所に!?」
「……広いね……水中というわけではないのね…」
胸ポケットにいるフェルとリオアさんもそれぞれ部屋に対して反応をしめす、しかしリオアさんだけが少し警戒している。
「レンナ…気を付けて、この部屋広すぎる…なにかあるかも」
リオアさんが小声で一言教えてくれる。
広いからなにかある?どういう事なんだろう?
一応気を付けとくか。
「そこら辺に座って待ってて!ウィンディーネの霊薬と他のお礼もあげるわ!」
「ありがとうございます」
リオアさんとテーブル付近で座って待っているとウィンディーネが色々と持って戻ってきた。
自分とリオアの前に飲み物が差し出される。
なんの飲み物なんだろうと鑑定眼で見てみたら『超純水』と出てきた…これって飲んでも一応害はないけど使用用途間違えてない?でもちょっと気になるから飲んでみよう………。
……水だな…家の水道水とあんまり違いが分からない…。
「まずは貴女ね、貴女にはウィンディーネの霊薬と水の結晶をあげるわ、結晶はちょっと形が悪いけど性能は保証するわ」
「あらいいの?これほどの特大な水の結晶てかなり珍しい物だけど?」
「いいのよ、これくらい、時間はかかるけど作る事に不可能ではないからね、あのヘドロ掃除のお礼よ」
リオアさんにイベントクエストのキーアイテムのウィンディーネの霊薬と水の結晶(特大)が渡される。
いいなー自分のアースキーの先端は地の結晶(特大)で作ったものだ、水の結晶(特大)があれば新たな物が作れそうだな…。
そして自分の前に置かれたのはウィンディーネの霊薬1つだけだった…あれ?こっちには結晶とかの報酬ないのかな…?運要素?それともリオアさんはヘドロアームの攻撃を全部避けてたからノーダメージ報酬?まあいいか、クエストクリアすればイベントポイント貰えるし。
「貴方にはウィンディーネの霊薬と…私との契りと加護なんてどう?」
「ええええええええ!!!!」
「げほ!?げほ!?」
フェルの叫びに飲んでた超純水を吐きそうになった。