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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
サードシークレット、夏のイベントは不思議だらけ?

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森と水とヘドロボス

 森を探索していると、再び汚れた川を見つける。


「あれは……ワニか?」


 汚れた川の近くに、ワニが二匹いた……黒くヘドロのような物を纏っていて、見るからに危険そうだ。


「ワニ退治が先ね、ここは私に任せて」


 リオアさんが前に出る、両手には投げナイフが握られている。


「ブレードピアシングスロー!」


 リオアは跳躍して、投げナイフを投げる、魔力を纏った2本の投げナイフは、無防備な1体のワニの頭と胴体に突き刺さる。


「マジックボム!」


 投げナイフが爆発して、投げナイフが刺さったワニの全てを赤いエフェクトにして、吹き飛ばす!


「クリティカルレイ!」


 空中で細い剣を取り出し、まだ無傷のワニ向かって空を蹴るように……いや、空を蹴り、凄い勢いで落下してワニの脳天を貫き、一撃で仕留めた!


「早いです!」

「よくひらひらがついた水着で動けるな……」


 リオアさんの戦い方はスマートで華やかだ、多分アイドルとして、人に見せる事を前提とした戦い方なのだろう。


「どう、見惚れた?」

「まあ、なんとか目で追えた……というか臭い……」

「アイドルになに言ってるの!?おに、て……ヘドロがドロップしてる!?捨てなきゃ!」


 泣きそうな顔をしながら、ヘドロを捨てるリオアさん、誰だって悪臭は纏いたくないわな……アイドルだとなおさらだな。


「あ、川が綺麗になりました!」

「え? 泥掃除でしなくても綺麗になるのか?」


 フェルの言葉で、川が綺麗になってるのに気付く……明らかに川を綺麗にしていく事に、何かしらありそうだ……。


「うう、このヘドロアイテム、レンナの言葉が正しいなら、使い方次第じゃ絶対強アイテムなんだろうけども、悪臭が全てをマイナスに持っていくアイテムね……私には絶対扱えないよ」


 ヘドロを捨てて、一息つくリオアさん。


「しかしこれ霊薬を貰うためにウィンディーネと交渉する感じじゃなくて、ウィンディーネを助けて、霊薬をもらうクエストなのかな? もう少し森を探してみましょう」

「ああ、ヘドロに気をつけていこう」


 リオアさんの言葉に頷き、再び水辺を探して歩き始める、道中小さな狼やコウモリみたいなモンスターが襲いかかってきたが、なんだか動きが鈍かったので、フルスイングの一撃で楽に倒せることが出来た。


「レンナさん、狼から微かにヘドロの匂いがしました……」

「そうなのか、フェル? なら狼が来た方向に、水辺があるかもしれない……弱かったのはヘドロを口にして、病気になってたのか?」

「これ場合によっては、ウィンディーネが病気になってる可能性があるわね……事によっては泥を纏った敵のボス戦になるかも……? 気をつけて行きましょう」


 フェルとリオアさんと会話しつつ、自分達は先に進むと茶色い泉のような所にたどり着いた。


「レンナさん……泉の底に何かが居ます、反応は2つです!」

「……ウィンディーネではなさそうだな?」

「範囲指定……バーチャルタフネス! ラックアップ! アナライズ!」


 フェルの探知によって身を構える自分とリオアさん……リオアさんが補助魔法で支援してくれてる。

 自分達の声に反応するかのように、泉から茶色い腕が現れる……。


 指が3つという異質な腕だ、辺りには悪臭が満ちてきた、腕はズルズルと泉から這い出てきた。


「ボスの名前はヘドロアーム、弱点は氷、耐性は火、防御が高いから、魔法が使えるなら魔法で攻めて! 先手貰うわよ! マジックショット!」


 リオアさんがヘドロアームの情報を口にしてから、魔法で攻撃し始める、魔力の塊がヘドロアームの体を削るが、ヘドロアームは全く怯む気配はない。


「フェル、氷のイメージを!」

「わかりました! パワーアップ、スピードアップ!エレメントブースト!」

「「氷の力を!!」」


 フィルと一緒に氷の力をイメージして叫ぶと、アースキー全体に氷が纏わり付く。


「喰らえ!」


 ドス! とアースキーの先端がヘドロアームに刺さり、ヘドロアームの一部を凍らせる……が、ヘドロアームが暴れるように体を動かして、アースキーを突き立ててる自分を吹き飛ばし、近くの木に叩きつける!


「ぐぅ……手応えが感じない敵だな! まさにドロだ……いや、ヘドロを鎧のように纏ってるのか?」

「シャドウダンス!」

「リジェネレート!」


 リオアさんが召喚した、剣を持った黒い影が気を引いてくれてる間に、フェルが回復してくれる、HPはそんなに減ってない……リオアさんの支援魔法の影響か、ヘドロアームの攻撃力が低いのか……。


「エアロバースト! マジックショット! フェルちゃん、さっき反応が2つあると言ってたけど、泉の方にまだ反応ある!?」

「いえ、腕の方に反応が2つあります!」

「反応が2つ? 分裂でもするのか?」


 フェルが気になる事を言ってるが、リオアさんが召喚した黒い影がヘドロアームの攻撃で消滅したので、引き継ぐように氷を纏ったアースキーを振るい、再びヘドロアームに刺突攻撃を繰り出す!


 さらに凍ったヘドロを掘り出すように振るい、ヘドロアームからヘドロを剥がそうと試みる。


「わかりません! でも少なくとも2つの反応が別物なのは確かです! あ!」

「え」


 フェルの言葉と同時に茶色と黒いヘドロアームの中に綺麗な水色を確認した。

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― 新着の感想 ―
[一言] ウンディーネが取り込まれている?
[一言] 囚われてますね、これ
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