第46話「容赦のない悪意」
「なんで……!? 二人きりって、書いてたのに……!」
瑠美は振り返り、彩花に必死な様子で尋ねる。
しかし、彩花は答えなかった。
その代わりに、取り巻きたちが口を開く。
「ぷっ……! あははは! 本当に二人きりだと思っていたの!? 頭の中お花畑にもほどがあるんじゃない!?」
「あんなにかわいがってあげたのに、まだわかってないとはね! これからまた、前のようにかわいがってあげるわ!」
取り巻きたちはとても愉快そうに、ジリジリと瑠美との距離を縮める。
工場のドアには鍵がかけられたようで、この二人を躱し、ドアから逃げ出すというのは、運動神経の悪い瑠美にとって現実的ではなかった。
「暴力は駄目よ? 私、暴力は嫌いだから」
「わかってるよ、彩花ちゃん」
「確か瑠美ちゃんは、くすぐりが弱かったわよね~?」
「い、いやぁ……!」
瑠美はすぐに工場の奥に逃げようとする。
だけど、運動神経に長けた取り巻きに、あっさりと捕まってしまった。
そのまま、地面に押し付けられ、服を破かれる。
(どうして……!? なんでこんなに酷いことが、平気でできるの……!?)
瑠美は目に涙を溜めながら、彩花を見つめる。
だけど、彩花はゆっくりと目を伏せた。
「体に傷を付けるのも駄目よ? 証拠が残るから」
「は~い! いつものように、着替えは用意してるんだよね?」
「えぇ、ここに」
「じゃあ、何も問題はないね」
取り巻きたちは、瑠美の服を破ききると、カシャッとスマホで撮影をした。
「やめて……!」
「やめるわけないでしょ? 髪を切ってからみんなにチヤホヤされて嬉しかった? 随分と調子に乗っていたんじゃない?」
「そ、そんなことないよ……!」
「男子たちに写真を売ったら、高く売れるでしょうね~?」
「いやぁあああああ!」
片方に羽交い絞めされた瑠美は、小柄で非力なこともあり、抵抗をしようにもできなかった。
そのせいで好き放題写真を撮られてしまう。
「売ったりなんてしたら、私たちがしていることが丸わかりでしょうが。自分たちの首を絞めることになるわよ? お金なら、私があげるからやめておきなさい」
「はいは~い」
「ごめんね、彩花ちゃん。彩花ちゃんの言うことに逆らうつもりはないよ」
彩花は学校でかなりの人気を誇っており、その発言力は絶大だ。
それだけでなく、大金持ちでもあるため、本当の腹心にはお金という名の飴を与えている。
腹心たちは彼女に従っていれば甘い蜜が吸えるので、裏切ることはせず、忠実に言うことを聞くのだ。
活動報告にて、
5/20発売の
『生徒の保護者が元カノだった』表紙絵を公開しました!
めっちゃかわいいので、是非見てみてください!
そして是非、ご予約もして頂けますと幸いです!
コミカライズもしたいし、アニメ化もしたい!!








