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アヘール歴320年 王国滅亡の危機
2020.1
面倒になりボツ
それは至る所から立ち上る黒煙であり、それは数多の兵士達の悲痛たる叫びであった。
激しく燃え盛る城と夥しい血溜まりの中、僅かに残された兵だけが希望を胸に未だ抗い続ける―――
「王は!?」
「七手に別れて安全な所へ移られました!!」
「残っているのはどれくらいだ!?」
「第二、第三、第五部隊は全滅です! 揺動隊と王の護衛に第四、第六、第八部隊が着いております! 城には残り300人程しか居りませぬ!!」
「敵の動きは!?」
「5000の半分が七手の追撃に向かいました!」
「……城に残された我らのやる事は一つだけ……行くぞ!!」
「……ハイ!!」
城を任された第一部隊隊長【コノマエ・カレシニ・フラレター】は残り僅かな兵達を集め最後の言葉を掛けた。
「……今からこの窮地を脱する秘策を述べる」
集められた兵士達の多くは負傷しており、戦力としては心許ない。天を仰ぐ者や十字を切る者、落胆する者が殆どであったが




