異世界で魔法を極めた賢者は次に悪代官に逆行転生するのが流行りですって!!
2019.9
何も閃かずヤケクソで書いた話。ボツ。
「これでも喰らいなさい!!」
―――ビリビリビリ!!
「アババババ……!!」
屋敷に単身忍び込んできた義賊が、悪代官の電気魔銃に感電させられ黒焦げになった。
「全く、私から山吹色のお菓子を盗もうなんて1000年早くてよ!? それっ!飛んでけ!!」
黒焦げの義賊を魔法で川に投げ捨て、手をパンパンと叩き埃を払う。
「どれ、寝よっと♪」
魔法で部屋にそこはかとなくシールドを張ると、彼女はスヤスヤと眠りに付いた。
―――篠崎芽衣子 彼女は居たって普通の高校生であった。しかしある日いつも通りFXで有り金を溶かした瞬間に、ショックで異世界へと転生した。
異世界でなんやかんやあって魔法を極めた末に賢者になった彼女はFXにリベンジするも玉砕。再びショックで大江戸ワールドへ逆行転生してしまったのだ……。
転んでもタダでは起きない彼女は悪代官に乗り上がり、日夜正義のヒーロー気取りの憎たらしい奴等を異世界で手に入れた魔法でフルボッコにする日々を送っている―――
―――チュンチュン……朝チュン
「ふあぁ……よく寝た!」
雀のさえずりで目を覚ました芽衣子は、結界に突き刺さりカラカラと音を立てる風車に目が留まった。
「やーね……次から次へと。何々……今夜お宝を頂戴しに参る……夜八。何よコレ、犯行予告じゃないの!?」
―――ボワ……
芽衣子は風車に魔力を込めると、風車はフヨフヨと浮き静かに空中を漂い始めた……。
「さ、アンタをぶん投げた持ち主の所へ案内してちょーだいな」
風車がカラカラカラと音を立て、ふらーっと何処かへ動き出した。芽衣子はその後ろを着いて行った。
「ココが夜八とやらの根城ね……」
そこは寂れたうどん屋だった。風車はうどん屋の前で動かなくなり、中を覗くと若い夫婦が汗水を鍋の中へと垂らしながらうどんを作っていた。
「庶民のくせに芽衣子に盾突こうなんて……10000年早いわよ!!」
―――ピッ!
素早いスナップで風車を夜八へと投げ付けた芽衣子。しかし手元が狂い風車はうどんを食べていた爺さんの頭に突き刺さってしまった。
「あ……」
―――バタンッ!
「あれま! 爺様どうした!?」
倒れた爺さんに駆け寄る夫婦。爺さんの頭に突き刺さった風車を見て、夜八はハッとした。
「さて、夜を待ちましょうかね♪」




