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ステップ4

主人公壊れます。

 一年前俺は迷宮に閉じ込められた。 否、仲間・友達と思ってた奴らに、嵌められ・貶められ・騙され・裏切られ、装備も何もかも奪われ俺は魔物の群れの中にとり残されたのだ。

 真っ暗で光の届かない迷宮の奥深く魔物にいたぶられる俺。

 それを見て爆笑する元仲間達・・。


 何故?

 何で?

 如何して?

 仲間でしょ?

 友だちでしょ?

 どうしてこんなことを?

 ねぇ? 助けて? 助けてよ?

 このままだと俺死んじゃうよ? 仲間なら友達なら助けてよ?


 ありったけの何故・どうしてをぶつけ現実を受け入れられない俺・・。


 今にして思えば、あの頃の俺は甘かったし自分の力に溺れていた。

 それが不味かったのか・・。

 幼馴染の桜とは毎日一緒にいて仲良かったし、勉強もできて人当たりも良く、周りの人からも信頼されていた。 

 さらに、|固有特技≪ユニーク≫【|勇者の情愛≪ブレイブ イン ハート≫】なんてスキルを持っていたから余計に周りの目を引いたことだろう。 固有特技だけでも、イクリプス投与者の中でも1000人に1人の割合で発現するレアの者なのに、その仲でも俺の【勇者の情愛】は、自分が仲間・友達と認めた者の力を借り自身を強化するという固有特技の中でもずば抜けた力を持って  いた。 自分で言うのもあれだが、当時の俺は仲間・友と呼んでいい人が周りにたくさんいた。 恵まれていた・・・・・そう思える。 だからこそだろう、俺は自分向けられている負の感情に気づいていながらも、何もせず、見せつけることで突き放してしまい怒りをかった・・。 

 気づいたときには、装備も何もかも奪われ魔物の群れの中にほうり込まれたいた。 離れたところでは数人の冒険者科の生徒が、俺のことを見て笑っている。 あんなのを仲間だと思っていたのか俺は・・。

 

 魔物に殴られ転がる俺。

 魔物に蹴られ転がる俺。

 フラフラになりながら助けを請う俺。


 そんな情けない俺を見て彼らは満足そうに笑っていた。

 

 血まみれになりながら、俺が魔物の群れの中で横たわり動かなくなったのを見て、彼らは満足したのか帰還の道具を使っていなくなった。 

 戻った彼らは俺のことをどんな風に報告するのだろうか? 

 死んだことにされるのかな・・。

 そう考えたら、どうしようもなく怖くなってきた・・。

 

 嫌だ!

 嫌だ!嫌だ!

 嫌だ!嫌だ!嫌だ!


 死ぬのは嫌だ!!


 何が悪い? 過ぎた力を持ったからか? 自分に甘え他人を見下すようにした俺か? 俺に嫉妬して俺を落とし入れたあいつ等か? 俺を助けにこない他の連中か? 違う。 そんなもんじゃない。 

 悪いのは心があるからだ、感情があるからだ!

 だったら捨てればいいじゃないか・・想う心・考える心・悩む心・・・・喜怒哀楽すべての感情を・・。

 心と感情を捨て俺一人の世界を作ればいいじゃないか・・。

 誰も俺の中には入り込ませない、利用させない、俺が俺であればそれでいいじゃないか・・・そう、他に何もいらない俺が俺でいられれば・・・

 そう思った時、俺の中で何かが壊れる音がした。


 その後のことは覚えていないが、気がついたときには医療カプセルの中で治療を受けていた。 

 聞けばあれから10日も経っていたらしい。

 その後俺はいろいろ聞かれたのでありのままを話した。 数人の生徒に迷宮で置き去りにされ死に掛けたことを・・・。 その後は、いろいろと合ったみたいだがどうでもいい、俺を嵌めた連中がどうなったか何て興味ない。 

 

 俺はカラッポだ。

 俺の中には何も無い。

 まっさらだった。

 考え行動するがすべては俺のため。

 そこに他人は存在しない。

 俺の中には俺しかもういない。

 俺は俺のために生きる。

 他人を招き居れることはしない。

 

 俺はぼっちだ。

 

 これは俺が願い・思った形だ。

 心と感情を捨てただの俺として生きること選んだ俺の。

 

 その後は知っての通り、昔の俺は死に俺はいない者として扱われるようになった。

 願ったりだ。

 

 だって俺はもうぶっ壊れてしまったのだから・・。


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