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おまけ「奴隷とコンプライアンス」

〜女奴隷レンタル終了日の前日に話は戻る〜


主人「しかしなんだかんだ言って女奴隷も女性だな」


奴隷「それはあたりまえですが…」


主人「俺が思い浮かべてたのとは違うが、この1ヶ月楽しかったよ」


奴隷「それはようございました。私も彼女が来て仕事が大変助かりました

   一人ではできなかったり効率が悪いこともこの1ヶ月でだいぶ進みましたし」


主人「その女奴隷とも明日までか。ひとつだけ心残りがある」


奴隷「何でしょう」


主人「女奴隷は今風呂に入ってるが、まだ一度も覗いてない」


奴隷「それはコンプライアンス的にどうなんでしょう」


主人「奴隷が存在する世界にコンプライアンスもクソもあるか!」


奴隷「しかし手を出すと問題になるのでは?」


主人「『手を出せば』な。この世界のモラルなんて昭和と同じくらいだ」


奴隷「ショウワ…またわからない言葉が出てきました…」


主人「職場でお尻を触ったり、壁に裸婦絵画(ヌードポスター)を貼ったりしても『少し親愛の情を示すのが濃い』

   『ちょっとエッチな課長』くらいで済む」


奴隷「ますますわかりません…」


主人「慰安旅行で女風呂覗いても、ちょっと怒られるだけで警察沙汰になんかはならないんだよ!」


奴隷「昭和を舐めすぎでは?」


主人「お前昭和わかってるじゃねーか! つまり一線を越えなければそれほど大きな問題にはならねーんだよ!

   ちょっと奴隷商人には怒られるかもしれないけど、基本はスルーのはずだ」


奴隷「ではなぜ今までやらなかったのでしょう」


主人「決まってるだろ! もし女奴隷に気づかれてみろ! 半殺しで済むかどうか…

   しかもあの女奴隷だ。絶対に気づく」


奴隷「奴隷商人に報告す(チク)るかもしれませんが、自分の主人に手は出さないでしょう」


主人「こっちもおおっぴらに言えないことをしてるわけだからな…

   何をされても正式に訴えたり罰を与えるのは憚られるじゃねーか」


奴隷「よくわかりませんけど、私なら何をされてもご主人さまに手はあげませんが…」


主人「俺がお前を殺そうとしてもか」


奴隷「はい。私の命とご主人さまの身体では重さが違い過ぎます」


主人「そりゃ違うよ! お前の命の方がずっと重いんだよ!」


奴隷「? どういうことでしょう?」


主人(本気で分かってないな…生まれたときから奴隷だからなあ)


主人「…よし、覚悟を決めたぞ」


奴隷「はい?」


主人「俺は今から女奴隷の風呂を覗く! お前も付いて来い」


奴隷「はい。女奴隷が襲いかかってきたら取りおさえるのですね」


主人「違う! 女奴隷には手を出すな。明日返却なのに怪我でもさせたらえらい違約金取られるだろ!」


奴隷「では私は何をすれば」


主人「俺が女奴隷に殴られたとしても手を出すなよ。お前は殴られた俺を速やかに医者の家まで運んでくれ

   多分足腰立たなくなってるだろうから」


奴隷「それほどまでして…」


主人「いいから早く来い」


奴隷(ご主人さまはああおっしゃったが、女奴隷が襲いかかってきたら私が盾になろう

   反撃せずに私が殴られるだけなら問題ないはずだ)


〜風呂場〜


主人「よし、まだ入っているな…こうなったら壁の穴からコソコソ覗くとかは無しだ

   堂々と風呂場に入り込んでやる」


奴隷(なんとかご主人さまを守らないと…)


主人「お前はここで待ってろ」


奴隷「はい(絶対守るぞ…)」


主人「ふーっ よし!」


ガラッ!


女奴隷「あ、マスター!」ザバッ「申し訳ございません! すぐに出ます!」マッパ


奴隷(ご主人さまに向かって直立している…

   今のところ攻撃は仕掛けてこないようだが…裸だから武器もないし…

   ふうむ、私も初めて女奴隷の裸を見たが…思ったよりいい身体をしている

   隅々まで鍛え上げられた筋肉、そしてスキのない立ち方…これが兵士の肉体か)


女奴隷「マスター! よろしければお背中お流しします! どうぞお召し物を脱いでこちらへ!」


奴隷(大丈夫のようだな。目を離すわけにはいかないが)

  「ご主人さま、最後ですから女奴隷にお背中を流させてはどうですか?」


主人「…」


奴隷「ご主人さま?!」バッ


主人「…」


奴隷「こ、これは! 立ったまま気絶してる!」


女奴隷「マ、マスター!」


奴隷「私がご主人さまを部屋まで運びますので、女奴隷殿は念のため医者を…

   脈も呼吸も異常がないので大丈夫だと思いますが…」


女奴隷「承知した!」



〜ベッドルーム〜


医者「ふうむ。特に問題はなさそうじゃな

   よほど驚くことがあったんじゃろう。このまま朝まで寝かせてあげなさい」


奴隷「先生、ありがとうございます。お代のほうは後日主人から…」


医者「いや、薬も出しとらんし、何もしとらんからお代はいらんよ

   今度また薬草でも買ってもらおうか」


奴隷「申し訳ございません。お礼は改めまして…」


医者「だから礼はよいというに。お大事にな」


こうしてぐっすり眠った主人は、朝にはすっかりこの晩の出来事を忘れているのだった

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