↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Emociones en Colored  作者: あざらシ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
5/5

未来の色

今回最終回となります。


 ずっと昔に国で有名な女騎士がいた。彼女は勇敢でどんな敵が相手でも決して折れない不屈の心を持っていた。そんな彼女はいつも怒った顔をしており、彼女が笑った姿を見た者は誰もいなかった。そんな彼女はとある廃国を訪れていた。そこで運命の出会いを果たす。

 

『……ここも荒れ果ててしまっている。もう、ここで得られる情報はないだろう。そろそろ自国に帰るか……』

『待ちなさい。そこの騎士殿』

『――!貴方は……!』

『久しぶりだな、我が弟子よ。立派になって……師は嬉しいぞ』

『っ……師匠!会いたかったです!聞いてください!私、騎士になって……?師匠?どうしたのですか?』


 師匠と呼ばれた人物は静かに目を伏せ、語り始めた。

 

『私は、昔この国の王だった。国が滅び、多くの民が亡くなった。そして私は二度と同じ過ちを犯さぬために不老不死の薬を飲み死ねない体になった。この国が犯した罪と責任を背負い、私は薬の情報をこの世から消し去る為の長い一人旅を続けようと思う……。ああ、だが最後に、お前の顔が見れてよかった。どうだ?今の人生は。生きる意味になっているか?』

『……私はずっと生きるために強さを求めていた。だが、とある青年に出会って、彼の死を得て、今師匠に会って、私は国のために強くなってもいいと思えた。……師匠、今でも私の強さは怒りがあってこそだけど、他の強さを生きる意味を求めてみていいですか…………?』


 男は彼女を抱きしめ、最後の温もりを彼女に贈る。男と別れた彼女の手には一枚の紙が握られていた。開いてみるとそこには廃国となった王の名と廃国のことが刻まれていた。

 

『……そうか、O(オー)師匠、いやホロウ王よ。我が国の敵は師匠だったのか…………。私は戦争には関わっていなかったが、それでも敵騎士として勇気ある王の最後には賞賛すべきだろう。女騎士、エルダが貴方に贈ろう。„素晴らしい人生を見せてくれてありがとう“』

 

 彼女、エルダは人生で二度目の笑顔を浮かべていた。ホロウの言葉に応えるように大きく踏み出し自国へと帰った。のちにエルダは他国との和平を築き上げ、国の発展に貢献したことを讃えられ、英雄騎士として歴史に刻まれたのだった。


 ずっと昔に人があまり入らない木々が生い茂る森の中で、機械人間の青年と可愛らしい人間の少女が森の中にある小さな屋敷で暮らしていた。青年は少女に生きる楽しみを教えてもらい、少女は青年に生きる喜びを教えてもらいお互いに支え合って生きていた。長い長い年月が経った今、少女は青年に告げた。

 

『私は機械の貴方より先に逝ってしまう。人間だものいつか終わりがくるのは当然のことよね……。ねぇ、最後に聞かせて?私がしたことは間違っていなかった……?その体になって、貴方はちゃんと幸せだった…………?』

『……僕はねあの日、確かに一度死んだ。でも、君の思いが、愛が、僕を機械人間として生き返らせてくれた。最初はが分からなかったけど、最初は愛が何か分らなかったけど、君と一緒に過ごす日々の中で、その意味を少しずつ知ることができた。だから改めて言わせてほしい。„ありがとう君は正しかったよ“』


 青年の言葉を聞いた少女はヨボヨボになった手を懸命に伸ばして冷たい青年の手を取り泣きながら笑っていた。木々が生い茂る森の中には古ぼけた小さな屋敷があり、そこには機能を停止した青年姿の機械人間が小さなお墓に寄り添うように眠っていた。お墓には„ヴィオラ“と彫られており、機械人間の手には„アリスター“という名前が彫られたタグが握られていた。


 昔々四つの感情を持った人たちがいた。


 ――一人は喜びを――


 ――一人は怒りを――


 ――一人は悲しみを――


 ――一人は楽しさを――


 四人はそれぞれの形と色を持っており、それぞれの物語を描いていた。


『不思議と懐かしい感じが僕の中に溢れてくる。機械人間になっても喜びの感情は、いつまでも僕の中に残り続けていた』

『そう決意した私は今度こそ前を向く。怒ることでしか力が出せない私はこの先もずっと死者に、私を否定するもの全てに嫉妬し、憤怒に飲まれる。だが、それで十分。それが、私の強さであり、生き方なのだから』

『私は裏切られ続け、人々の願いも叶えられない哀れな王。あれから十年経った今でも死ぬことができないでいる』

『私にとって恋は楽しいものなのだ。盲目で時に周りが見えなくなるけどそれでも彼のためならなんだってできる!彼という名の原動力で私は今を楽しく生きている』

 

それは確かに彼、彼女らの意志であり、思いだった。

ここまで読んでいただきありがとうございます!

それぞれの気持ちになりながら話を進めていくという行程が難しく、途中何度か迷った時もありましたがなんとか完結できてよかったです。

私はこういった短編小説を投稿していますが、いつか長編ものにも挑戦してみたいです!その時はどうか皆様に楽しんでもらえるような物語を作れるよう頑張りますので、何卒よろしくお願いします。

最後にコメント等受け付けておりますので気になった方はお気軽にどうぞよろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。