影の兆し
### 影の兆し
都市の夜は、表面上は平穏を取り戻していた。
だが、欠番・春日には微かに異変の波動が届く。
「春日、南部区画で波動の乱れを検知」
渋谷の端末が緊張を帯びて振動する。
「前回の戦いの余波ではない……奴が動き始めたな」
刀を握り直す欠番・春日。都市全域を巡らせる力で、波動の中心を特定しようとする。
廃ビル群、地下通路、通信塔――
黒幕の策略は都市の隅々に潜み、微細な異常として現れる。
仲間たちは即座に現場へ向かい、異常箇所の封鎖と制御にあたる。
「攻撃の兆候はない……しかし、この静けさが一番危険だ」
欠番・春日は仲間たちに指示を飛ばす。
局所的な異変の対応と並行して、都市全域の制御を強化する必要があった。
その夜、都市の北部区画で光の歪みが確認される。
「奴の分身か……いや、前回とは違う」
仲間の一人が刀を構え、光の歪みに慎重に近づく。
赤と黒の影が交錯する瞬間、局所戦が静かに始まった。
欠番・春日は都市全域の制御を維持しつつ、仲間たちの位置と戦況を把握する。
「無理に攻撃するな、まずは情報を確保!」
都市全体を見渡す視界の中で、仲間たちが連携し、異変の正体を探る。
黒幕の影はまだ姿を現さない。
だが都市の各所で起こる小規模異変――光の歪み、重力の偏差、通信の乱れ――
それらはすべて、次なる都市全域戦への布石であることが、春日には理解できた。
都市の夜空に微かな光の残滓が揺れる。
欠番・春日と仲間たちは、静寂の中で警戒を強める。
「奴の動きを見逃すな……この影は、すぐに都市全体に広がる」
赤と黒の残光が、都市を静かに包み込む中で、第七巻の新たな戦いの序章は始まった。
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