第六十二話 激闘、大海魔獣
少々長め(7千文字程度)となっております。
戦艦ヤエザクラに乗艦して、既に数時間が経過している。一先ずヴァルの支援者の救援に向けて進路を取るが、当然俺達の往く手を妨害する魔界のモンスター達が現れる。
以前俺のスキル、重機外装が条件付きで無敵。そして水中戦には向かないと言う判断を下したが、重機を召喚して水中で使う事は叶わないが、重機外装として使う分には追加装甲扱いで使用が可能であった。
「ちょっと固定概念に縛られ過ぎていたか?」
まぁ使えるのは確かなんだが、流石に潜水時に酸素の補給は必要になるし、動きも著しく制限されるので、水上から水面下の敵を狙う、と言う戦闘方法で行くしかないのが現状だ。
一応魔法による攻撃が可能とは言え、基本的に俺の攻撃は近接戦闘に特化している。新生勇者パーティは魔法による遠距離攻撃も視野に入れて戦闘を行って居るが、俺は接近してきたのを迎撃するに留めて居る。
「主様、徹甲弾による攻撃を具申致します」
そう言って来るのが、この戦艦ヤエザクラの艦魂であるヤエだ。ここで言う徹甲弾には、水上戦闘に限り着水後に僅かに水中を進む効果がある砲弾だ。
艦船の防御力には二通りあり、対水上防御力、対水中防御力の二点になる。戦艦ヤエザクラの対装甲防御力は56センチだが、これは対水上防御力であり、対水中防御力はワンランク下がってしまう。
この事から、徹甲弾を使用する場合は直接砲撃よりも、偏差砲撃による艦船の水中防御区画を狙う方がダメージが期待出来る。さて、余談となってしまったが、この水中推進効果を使い、モンスターの迎撃をしようと言う訳だ。
「そうだな、一応エンカウントしたモンスターの情報を基に、主砲か副砲かの選択を任せるよ」
「はっ!」
既に多数のモンスターを迎撃している。そのデータの取得を行っているので、ある程度モンスターの防御能力も判明しつつある。少なくとも新型のモンスターに関しては手探りになるが、データ参照なら問題なく行けるだろう。
これまでに遭遇した、魔界の海生モンスターは人界の海生モンスターと大きな違いはない。強いて言うなら、魔力保有量と性格がとても攻撃的と言う点だろうか。
「主様、254ミリ砲による砲撃を開始します」
ヤエの声と共に、艦載砲が砲撃を開始する。黒煙を上げで砲弾を打ち出す。打ち出される砲弾は、ヤエの演算能力によって再計算され、的確に海生モンスターを討ち貫いて行く。
戦艦ヤエザクラの対水上電探は大型かつ高出力の物で、その索敵範囲はカタログスペック通りなら、現代のイージス艦の索敵能力に匹敵する。
あくまで索敵範囲が広大と言うだけで、実際の射程距離は十分の一程度しかないがそれでも現状なら十分である。一応重機召喚によって、この索敵範囲を最大限に生かせるのだが、少々無粋であろうと自重して居る所だ。
しかし、こんな事を考えたからだろうか? 今まで快晴で穏やかだった海が急に荒れ始める。うねりを伴った高波が絶え間なく押し寄せる。この戦艦ヤエザクラは基準排水量は7万5千トンの巨体だが、それでも荒れ狂う海の揺れが艦を襲う。
「済まないヴァル。魔界ではこんな天候の変遷があるのか?」
「いや、知る限りは無いが……いや待て、ユウキ! 直ちに戦闘態勢を取るんだ! これは自然現象じゃない!」
ヴァルは魔界に生きる悪魔族の頂点たる、デーモンロード級と同等の力を持つ最上位の魔人。更に公爵の地位を持つロードクラヴィス家の当主であり、様々な知識に精通している。故に、この異常気象に関しても即座に思い当たった様であった。
「なんだと? ヤエ!」
そう言って慌てるヴァルの言葉に、俺は即座にヤエを呼び出す。各種モニター、パネル、対水上電探、対水中探信儀を確認した所、水中探信儀に巨大な反応が確認された。
「水中探信儀に感有り。かなりの巨体ですね。少なくとも、反応だけで言えばケートス様に匹敵するか、それ以上の巨体です」
ヤエの言うケートスだが、この世界の四方を守護する聖獣の一角であり、大型のクジラの姿を取る、水の精霊騎士マリンに加護を与える存在だ。ケートスは水の女神メルヴィア様の眷属でもあり、現在は俺に力を貸す頼もしい相棒の一人でもある。
以前の邪神討伐戦の際にも力を貸して貰ったが、その大きさは全聖獣中最大の規模を誇る。そんなケートスに匹敵、または上回るとは化け物と言うしか無いだろう。
「おいおい、マジで化け物ってか。まぁいい、総員戦闘配置。ヤエ、艦の制御は任せる」
「御意。砲撃、開始します」
そう言って戦艦ヤエザクラは最大線速のまま右舷に回頭。7万5千トンと言う巨体を、まるで小型の艦艇の如く素早い機動で操り、主砲が最大効果を発揮出来る位置取りを確保する。
艦の回頭に合わせて508ミリ主砲を艦左舷に向け、水中探信儀に反応した物体に対して指向する。基本的に艦載型の大砲の可動域は、後部を除く範囲である。砲の配置次第だが、全砲門による最大火力を発揮出来るのが、戦艦の側面方向になる。
主砲が対象を補足し、水中探信儀と連動し仰角を取ると――轟音が響き、508ミリ3連装砲が黒煙を立ち上らせ、大口径の徹甲弾が放たれる。
その衝撃で水上に巨大な衝撃波が走り、その轟音は艦橋の防弾、防音のガラスを震わせる。508ミリ主砲、3連装3基からなる砲弾、合計9発が飛翔する。数秒して、目標付近に巨大な水柱が立ち上がる。
「弾着、今。目標、遠、遠、近。第二斉射、主砲仰角下げ、砲撃開始」
第一斉射は外したが、その着弾点は確実に巨大な水棲モンスターを捕らえている。恐らくこの第二斉射は命中すると思われる。
戦艦ヤエザクラが備える508ミリ主砲の最大射程は58キロメートルにも達する。この世界も、地球と気象条件等は変わりない。魔力と言う概念があるが、その程度で砲撃の精度が落ちる事は無い。
そして水中探信儀の反応からすれば、完全に射程距離内に収めている。ましてやあの巨体だ、捕らえる事自体造作もない。第二斉射、計9発の砲弾がまた巨大な水柱を立てるが……。
「弾着……確認できず。目標、遠、遠、遠。まさか外れた……いえ。避けられた!?」
「落ち着けヤエ。相手は生物だ、予想外の動きだってするさ……勇者パーティは甲板へ。迎撃準備、行くぞ!」
恐らく、こちらが相手を捕捉して居る様に、相手もこちらを捕捉している。最初の砲撃は、様子見と言う所か。二度目の砲撃が外れたのも、着弾までの時間を計算して移動した、と言う事だろう。
確かにヤエの演算能力は凄まじいが、それは現世に於ける対水上戦闘からなる経験、知識を基にした物である。異世界のモンスターには、現世の常識が通用しない可能性があると言う事だ。
「あ、主様……」
「ヤエ、引き続き砲撃を繰り返せ。君の演算能力なら、各種データ取得も可能な筈だ。頼むぞ、この水上戦闘に於いては、ヤエだけが頼りなんだ。俺達は最後の砦として迎え撃つ」
俺の言葉に、ヤエが気を引き締め直した。確かに失敗したが、失敗無くして成功は無い。彼女や英霊達が俺を信じてくれている様に、俺も彼女らを信じるだけだ。
「はい!」
そう言ってデータ収集をしつつ、主砲、副砲による射撃を開始した戦艦ヤエザクラ。俺達勇者パーティは甲板へと移動し、即座に迎撃出来るように待ち構える。
現在戦艦ヤエザクラが砲撃の最中であるので、このまま甲板に出ても衝撃波で粉微塵になるだけだ。ヤエの砲撃が着弾する事を祈りつつ、装備の点検、魔力の残量を確認する。
『主様、申し訳ありません。これ以上の近接戦闘は……』
「分かった。最低限の機銃で迎撃を行え。俺達で迎え撃つ」
ヤエからの念話を受けて、俺達は即座に甲板へ移動を開始した。508ミリ砲弾の弾速は決して遅くはない。現代のミサイルに比べれば低速ではあるが、それをも掻い潜り、モンスターはこの戦艦ヤエザクラに接近したのだ。
主砲である508ミリ砲以外にも、254ミリ副砲、127ミリ高角砲による迎撃、25ミリ機銃による弾幕すら意に介せずと言う結果に、驚愕しかない訳だ。
しかし、だからこそ拝める訳だ。正直言えば、大航海時代の怪物と戦う、と言う事自体にロマンを感じない訳では無い。そして、荒れ狂う海から、巨大なモンスターがその姿を表す。
この戦艦ヤエザクラは、全長273メートル、全幅39メートルと言う巨体を誇るが、目の前の巨大イカ、大王イカ的なモンスターは、その胴体だけで戦艦ヤエザクラの全幅の二倍以上にも及ぶ。その触手も、艦の全長すらを凌駕する巨大なものだ。
「大王イカ、いや……クラーケンと言う所か。空想上の怪物と戦う事になるとはな。ヤエ、俺達が動きを止めた瞬間に砲撃、衝撃は何とかする。行けるな?」
『……お任せ下さい。今度こそ仕留めます』
そう、俺達がクラーケンと戦うのは、一種の足止めでしかない。恐らく勝てるとは思うが、実戦経験の無い戦艦ヤエザクラに経験を積ませる為には、この機会を逃す訳には行かないのだ。
戦艦ヤエザクラの実戦経験を積む為の、クラーケンとの戦闘。しかし悉く砲撃を回避して、遂に戦艦ヤエザクラに接近を許してしまった。
俺達勇者パーティは即座に迎撃戦闘の決断を下し、甲板上にてクラーケンと対峙した。
「にしても、なんつーデカさだよ。皆、回避を重点に置いて行動、各自判断で攻撃。安芸、ノーラ、援護頼むぞ!」
『了解!』
俺の言葉に新生勇者パーティが散開、各自各個に攻撃を開始する。主に使われるのが、雷系統の魔法。相手は海の生き物、当然通電性も抜群なので効果も絶大だ。
「響け雷鳴、轟け稲妻。我が呼びかけに応じよ、ヴォルテックス・サンダーランス!」
『GYAAAAAAAA!!』
そう言って雷系魔法を放つ、大賢者マコト君。雷速の魔法がクラーケンに直撃し クラーケンが悲鳴の様な唸り声を轟かせる。
「皆、雷系統で攻めるんだ! サツキさん、カエデ!」
「詠唱良し。行きます……ヴォルテックス・サンダーランス!」
「重ねます、ヴォルテックス・サンダーランス!」
マコト君の指示の元、超魔導サツキさんと上位僧侶カエデさんの最上級雷魔法が解き放たれ、クラーケンに炸裂。マコト君の一撃で、スタン状態に陥っていたクラーケンに追撃の電撃が浴びせられる。
基本的に固有魔法、古代魔法以外は詠唱、魔力が足りれば誰でも使用する事が出来る。しかし流石異世界人の勇者パーティ魔法担当。凄まじい威力だ。
『GAAAAAAA!!』
だが、クラーケンもやられっぱなしではない。何とか電撃を躱すべく潜水。直後、四方八方から巨大な触手が戦艦ヤエザクラの甲板に打ち付けられる。
元々の大和型戦艦とは異なり、完全に鋼鉄製の甲板なので、軟体動物でもあるクラーケンも少なからず反動を受けているであろう。それでも、微細なダメージとして、クラーケンは構わず触手を暴れさせる。
「うわっ!?」
「キャアアアアッ!?」
「サツキさん!?」
その衝撃は凄まじく、マコト君とカエデさんは難を逃れたが、運悪くサツキさんが態勢を崩した所を、触手に絡め取られる。
「ちょ、放せこの変態! どこ触って、ぬるぬるして気持ち悪いのよっ!!」
「サツキさんを放しなさい! ヴォルテックス……」
「駄目だカエデ! 雷魔法はダメだ、感電に巻き込むぞ!?」
触手に絡め取られたサツキさんを救出しようとしている、カエデさんとマコト君。そんな会話をしている横を、一筋の閃光が駆け抜ける。
「サツキを放せ、この化け物ォォォォ!! 紅蓮烈震翔!!」
それは竜人一体の状態にある、竜騎士カズヤ君の攻撃だ。確か烈波竜皇陣に火属性の効果を付与した突進攻撃だった筈。その火力は折り紙付き、瞬間的にクラーケンの触手を引き千切るが、その余波でサツキさんが空中に投げ出される。
「サツキ!」
「た、助かったわ……戻ったらお風呂よね。べたべたして気持ち悪いよ……」
あわやと言う所で、この嵐の海に投げ出される前に、カズヤ君によって間一髪の救出が成功。人竜一体となって居るカズヤ君は、上位竜マグナの力で飛行する事が可能となって居る為、空中に投げ出されたサツキさんを回収が出来た訳だ。
「ちぃ、まずは動きを止めない事には話にならないか。よし、重機召喚、来い。ラフテレーンクレーン! 超重機融合!!」
とにかく動きを止めなければならない状況に、俺は重機召喚からラフテレーンクレーンと言う重機を呼び出し、超重機融合にて組み込んだ。
ラフテレーンクレーン。業界用語ではラフター、又はラフタークレーンとも言う。クレーン車と言った方が一般の人には馴染みがあるだろう。
現代における建築、建設には必須とも言える重量物を高所に移動させたりする物だ。そしてこれを超重機融合にて重機外装として纏った俺の左腕には、巨大なクレーンユニットが装着されている。
「行くぜ、一本釣り! フッキングワイヤー、シュート!」
俺は左腕を釣り竿を投げるようにして、クレーンフックとワイヤーを射出させる。暴れまわっているクラーケンの触手の一本を引っ掛け、最大出力で巻き上げる。
「っ! 滅茶苦茶なパワーだな。だが、負けねぇ!! おおおおおおおお!!」
信じられない力を持つクラーケン。左腕から延びるワイヤーを、右手で引っ張りながら手繰り寄せる。その巨体とパワーに圧倒されそうになるが、ギリギリのラインで綱引きが成立している。それだけ超重機融合の出力が桁外れと言う事だ。
それでも、俺は最大出力でキャタピラユニットを後退させつつ引き上げている。気を抜けば一瞬で持って行かれるが、この拮抗している今が最大のチャンスだ。
『GYAOOOOOOOO!!』
「ぐっ! っし、捕ったぞォォォォ!!」
その凄まじい綱引きに決着が付いた。無理矢理ワイヤーを巻き上げた事で、クラーケンがその姿を海上に表す。しかし、俺が釣り上げているのは巨大な触手の一本。
もう一本はカズヤ君が引き千切っているので、残りの8本が怒り狂ったかの様に俺目掛けて叩き落とされる。
「兄さん!」
「やらせない!」
しかし、俺に振り落とされる触手は安芸とノーラによって迎撃され、俺は難を逃れる。既に熾天使級の力を開放した二人に取って、クラーケンの攻撃速度はスローモーションでしかない。
『GYAAAAOOOO!?』
瞬く間に8本の触手が切り刻まれ、クラーケンは直感的に逃げようとする。しかし、そうはさせない。何故なら、残りの一本は俺が釣り上げている状態だからだ。
「ヤエ!!」
『了解。主砲、斉射……始め!!』
――轟音。本来甲板に人が居る状態で砲撃はしない。先にも言ったが、その衝撃波によって致命的なダメージを受けるからだ。しかし、今の俺達なら問題ない。
ノーラのガイアフォートレスと、マコト君のフォースフィールド、そして俺のフォーステリトリーによる三重障壁によって砲撃の衝撃波は抑えられる。結果として――。
『GYAAAAAAAA……』
戦艦ヤエザクラの主砲、508ミリ3連装砲の斉射の威力は凄まじく、瞬時にクラーケンの巨体が崩壊していく。それは海が嘆くかの様に、断末魔の声を上げ続けるクラーケンが、波間に消えていくのに時間は掛からなかった。
こうして、戦艦ヤエザクラの初の本格的な対水上戦闘は、戦艦ヤエザクラの勝利で終わった。様々な課題を残したが、今後改善し次へ生かす為の教材としてヤエには頑張って貰おう。
「……所でヴァル、クラーケンって食えるのか?」
「え、あ、アレを喰うって正気か?」
そんな言葉の背景には、戦艦ヤエザクラの至る所に付着する、クラーケンのゲソがあるからだ。他にも、安芸達が切り刻んだ大量のイカゲソの切り身。マジで何トンあるんだと言う位の量である。
胴体は砲撃により消し飛んだが、食べれる前提であれば、非常食としても活用出来るだろう。いや、消費できないならどちらにしても捨てるしかないのだが。
「食えんのか……」
「あーいや、まぁ食べれると言う話は聞いているが……あの外見だから、ちょっとな」
そう言ってヴァルはちょっと引き気味である。まぁ確かに、日本ではよく食べられているタコだって、諸外国ではデビルフィッシュと言って避けられているし、同じ軟体動物のイカもヴァルに取っては受け入れ難いのかも知れない。
実際の所、この巨大なイカ。クラーケンの外見は、タコとイカを足して2で割った様な怪物である。気色悪いと言う気持ちも言い分も分からないでもない。
「ん、分かったよ。取り合えず食えるって事だから、回収しとくわ。多分俺の感が間違って無けりゃ、巨大なイカなんだよな」
「……お、おう」
勿体ないの精神、と言う訳では無いが、安芸と結ばれるまで俺は味覚を失って居た。だからこそ、異世界と言うこの世界で、食せるなら食べてみたいと思ったのである。
そして、その日の晩飯には早速クラーケンのゲソの切り身を使った、クラーケンフライを作って食す事にした。ゲソと言っても巨大なので、通常サイズのイカフライにして調理したのである。
「ん、こいつは美味しいな。ユウキ、この食材は一体何なんだ!?」
「んあ? さっき倒したじゃん、クラーケンだぞこれ」
俺の言葉にギョッとするヴァル。側近であるジュリア嬢とバモスさんも『えっ!?』と言う顔をしている。
「ほ、本当にか? いや、でも……」
「……うめぇだろ?」
ニヤリと口角を上げながら伝えるその一言に、無言で頷くヴァルと側近の面々。そう、元の姿があれでも、調理しちまえば分からないものだ。しかし、幾ら美味いと言っても物凄い量だ。消費するのは容易ではない。
「ああ、認めるよ。本当に美味い。でも、それだけの量、保管は難しいだろう?」
「ま、普通ならな。俺のスキルなら、人界で積んだ時と同じく、不整地運搬車に積んで置く。これで問題なく保管できるから、魔界を開放した時と、人界に戻った時に振る舞おうぜ?」
「そうだな。本当にユウキが味方で良かったよ」
そんな会話をしながらのディナーは、安芸やノーラだけと取る夕飯よりも、格段に美味しいと思えたのであった。一家団欒、的な家庭の温かさに近い雰囲気。
現世で全てを失ったからこそ覚えるこの暖かさ。負けられない。この世界に生きる全ての種族と、家族の団欒を守る為にも――。
閲覧ありがとう御座います。今回は戦艦ヤエザクラの初戦闘と、重機召喚による新装備の登場となりました。
いやぁ。クレーン仕様と言うくせにクレーン要素が出てませんでしたので。
余談で御座いますが、クレーン車を操縦し、作業をするには二つの免許が必要となります。
なので、知り合いの業者さんには、親父さんがクレーンの操縦、息子さんが現場までの運転、と言うパターンもあるみたいですよ。




