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馬車で王宮の入り口に着いたリアリス達は、ここでお別れだ。


「じゃ、俺たちは騎士団の方に行くからな。あそこの門をくぐった所でメイドの採用面接だと言えば分かるはずだ。」


「何か困ったら知らせてくださいね。」


ウォルフとマイクスは手を振りながら騎士団のある東の塔へ向かった。


言われた通り門をくぐった先で面接で来たと伝えると

担当の従女が現れた。


「リアリス・ハミルトンさんですね、お待ちしておりましたわ。私について来てください。」


妙に姿勢の良い、いかにも真面目!という感じの女性の後について王宮内を歩いていく。

途中すれ違う人たちはあまり居なかった。


しばらく歩いて通されたのは、従女やメイドを束ねる部署である従女人事部の一室だった。


主にメイドの人事を担当しているという、30代くらいの女性がリアリスを待っていた。


「お待ちしたいましたわ。わたくしは、メイド長のミーシャ・ダビエルです。」


「ハミルトン男爵家のリアリス・ハミルトンと申します。」


メイド長はじっとリアリスの様子を観察している。

おそらくリアリスの雰囲気や佇まいなどを確認しているのだろう。


今日のリアリスは、お祖母様が若い頃に着ていた物を仕立て直したワンピースを着ている。

リアリスの年齢には少し地味だが、名家のお嬢様だったお祖母様のものなので生地も仕立てもとてもよかった。

リアリスにとっては一張羅であった。


「リアリスさんとお呼びしても?」


「はい」


リアリスは何を聞かれるかと少し緊張した。


「ふふっ。そんな緊張しないで良いですよ?面接と言っても形だけですから。」


「あ、あ、そうなのですか!」


「ええ。実は臨時のメイドを募集すると公示してからすぐに貴方のお兄様がこちらに駆け込んでいらしてね?」


「え!!兄がですか?」


メイド長は思い出し笑いしている。


「こちらに騎士団の方がいらっしゃるなんてことは稀なので、みんな驚いてしまってねぇ。もうメイド達が大騒ぎしちゃって。なかなかお目にかかれない方達だから。」


「本当に申し訳ありません。」


「いいえ、いいのよ。仲が良いのね?貴方のお兄様が貴方についてほとんどご紹介してくださったから。」


「そ、そ、そ、そうなのですか…差し支えなければ、そのご紹介の内容をお教えいただけますか?」


「我が妹のリアリスは子供の頃から何でもできる子で、炊事、洗濯、掃除、洋服の直しまで何でもできます!なので、臨時のメイドは我が妹のリアリスで!絶対に損はさせません!それに我が妹のリアリスはとっても可愛いんです!きっとメイド服も似合うと思います!」


メイド長がウォルフの口調を真似してみせる。


「………申し訳ありません…」


リアリスは恥ずかしさで顔を下げたまま言った。


「いいお兄様じゃないですか。それで、お兄様の言った通りに一通りのお仕事は出来るのかしら?」


「あ、はい!それは出来ます。」


リアリスは強く頷いた。


「そうなのね、では採用です。」


「え?いいのですか?」


「ええ、貴方はしっかり者の様ですし。他のメイド達の様に浮足だっている感じもないですしね。採用です!」


メイド長は親指を立てた。

メイド長からウォルフと同じ匂いがするのは気のせいだろうか?

ちょっと不安ではあるが、採用されのでよしとしよう。


この瞬間からリアリスの王宮メイドとしての人生が始まった。


「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」をお読みいただき

ありがとうございます♪


作者のぎゆりです ٩( 'ω' )و



いよいよ、リアリスが王宮へ。

これからどんなことが待ち受けているのか

わたくしも楽しみです★


リアリスはメイドになる訳ですが

メイドといえばメイド服。

どんな物がよいでしょうかねぇ。

作者的には、ディズニー◯ンドの

ホーンテッドマンションのキャストのお姉様が着ている

あのメイド服がいいなぁとか思ってますが

あれだと夏は暑苦しいかしら?と。


ならば、夏服と冬服のデザインをちょっと変えて…と

思っておりまーす!

もし、ご希望あったらご連絡くださいませ❤︎


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