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ハミルトン領は私の知っているハミルトン領の事だろうか…
リアリスはとっさに他にも我が領地と同じ呼び名の場所があるか考えたが答えは見つからなかった。
頭がグルグルし始めているリアリスに向かって
ダグラスが笑いを堪えながら言った。
「ハミルトン領はリアリス嬢のご実家です。今回行くのは正確にはハミルトン領の近くですよ。」
「うちの領地の近くですか?」
「はい、実は今回ハミルトン領の先にある川の堤防作業の視察がありまして。視察団として行くことになったんです。」
ハミルトン領の先にある川と言えば、昔から氾濫が度々起こる川だった。
その川の氾濫のせいで我が領地も少なからず被害を受けた事もある。
ここ何年か国の事業として堤防の強化作業が行われている。
「ですので、せっかくですからリアリス嬢の帰郷の旅にご一緒させていただこうと思いまして。」
ダグラスが何食わぬ顔で話している側で
視察団の1人の王国軍の副将軍が言った。
「将軍が視察団に加わる必要はなかったんですがね、素直に一緒に行きたいと言えばいいものを。」
確かに王国軍の将軍という高い地位の人間が
王都から遠く離れた場所の視察などに駆り出されるはずがない。
おそらく、副将軍が言うように
一緒に来たかったのだろうとリアリスは思った。
「余計なことを言うな。」
ダグラスは副将軍に冷たく言い放す。
副将軍は、ダグラスと長く一緒にいるので
ダグラスを怖がらない貴重な人間でもあった。
おそらく気心も知れているのだろう。
リアリスはそんな2人の会話を見て
ダグラスにもこんな人間がいた事が嬉しくてなり
ついクスッと笑ってしまった。
「リアリス様、将軍は不器用な方ですからね。何かお困りの事があれば私がご相談に乗ります。」
副将軍がリアリスに話しかけると、それを遮るようにダグラスが立ちはだかる。
「お前に相談など無用。」
「はいはい。では、参りましょうか。将軍、自分も馬車に一緒に乗るなどと言わないでくださいよ?」
「なっ!わ、わかっている!」
最後は和やかな雰囲気になり
リアリス達は王宮を出発した。
〜 第一部 終 〜
「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」をお読みいただき
ありがとうございます♪
作者のぎゆりです ٩( 'ω' )و
今回で、「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」の第一部は終了です。
第二部の更新は、しばらくお待ちください。
第二部更新までは
番外編やその他のミニストーリーなども
更新しようかな?と思っていますd( ̄  ̄)
まぁ、どうなるかは分かりませんが(笑)
今後も「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」を
どうぞ宜しくお願い致します★




